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Anomalous magnetic state in SmRu$$_4$$P$$_{12}$$ detected by muon spin relaxation

ミュオンスピン緩和法によって観測されたSmRu$$_4$$P$$_{12}$$の異常な磁性

伊藤 孝   ; 髭本 亘  ; 大石 一城; 藤本 達也; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; 佐藤 英行*

Ito, Takashi; Higemoto, Wataru; Oishi, Kazuki; Fujimoto, Tatsuya; Heffner, R. H.; Nishida, Nobuhiko*; Sato, Kazuhiko*; Sugawara, Hitoshi*; Aoki, Yuji*; Kikuchi, Daisuke*; Sato, Hideyuki*

SmRu$$_4$$P$$_{12}$$$$T_{MI}$$=16.5Kにおいて金属絶縁体転移を示し、さらに高磁場下では$$T^*$$$$sim$$14K付近にも異常を示す。これを八極子及び双極子秩序の逐次相転移として説明するモデルが提唱されている。興味深いことに、$$T^*$$の異常は磁場を下げるにしたがって徐々に不明瞭になっていく。低磁場における多極子の振る舞いについては、いまだ明確な描像が得られていない。われわれは低磁場下においてSmRu$$_4$$P$$_{12}$$$$mu$$SR測定を極低温まで行った。零磁場下において、ミュオンスピン緩和率は$$T_{MI}$$直下から増加し始める。$$mu$$SRスペクトルは降温に伴い連続的な変化を示し、やがてミュオンスピンの回転信号が検出されるようになる。これは静的な内部磁場が$$T_{MI}$$から発達していることを示唆している。$$T^*$$$$sim$$14Kには異常は認められない。さらに温度を下げていくと、3Kからミュオンスピン回転信号が明瞭になっていく様子を見ることができる。静的な内部磁場の大きさは3K以下で二次相転移的な温度変化を示す。3Kにおける異常は、縦磁場下において動的な緩和機構によるミュオンスピン緩和率の変化として明確に検出される。講演ではこれらの実験事実に基づき、低温・低磁場における多極子の振る舞いについて議論した。

no abstracts in English

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