検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

二段階グラフト重合法によるイミノ二酢酸とスルホン酸を有する二官能性キレート繊維

Bifunctional chelating fibers containing iminodiacetate and sulfonate prepared by two-staged graft polymerizations

城 昭典*; 松浦 博孝*; 池上 文*; 片貝 秋雄; 玉田 正男

Jo, Akinori*; Matsuura, Hirotaka*; Ikegami, Aya*; Katakai, Akio; Tamada, Masao

ビニルベンジルグリシジルエーテル(VBGE)をグラフトした繊維(PPPE-g-VBGE)から誘導されたイミノ二酢酸型繊維(FGEI)は、pH 5程度の弱酸性領域でPb(II)などの2価金属イオンを迅速かつ高容量で吸着するが、pH 2以下の強酸性領域ではFe(III)などに対して吸着容量が極めて小さい。FGEIにスルホン酸を導入すれば強酸性領域における金属イオン吸着特性が大幅に改善されるが、クロロスルホン酸などを用いたFGEIのスルホン化は困難である。本研究ではFGEIにビニルスルホン酸をグラフト重合し、イミノ二酢酸とスルホン酸を有する二官能性キレート繊維(FGEIS-1)を合成することを目的とした。PPPE-g-VBGEにイミノ二酢酸ジエチルを導入してエステル形FGEIを得た。エステル形FGEIを1MNaOHで100$$^{circ}$$C、12h加熱しNa$$^{+}$$形FGEIを、さらにNa$$^{+}$$形FGEIを1M塩酸で処理してH$$^{+}$$形FGEIを得た。これらの繊維にスチレンスルホン酸ナトリウム(SSS)をグラフトした結果、SSS導入の反応速度はH$$^{+}$$$$>$$Na$$^{+}$$$$>$$エステル形の順となった。この中から反応が遅いエステル形を用いてSSSをグラフト後、加水分解,酸処理してH$$^{+}$$形のFGEIS-1を得た。カラム法によりFGEIとFGEIS-1のFe(III)吸着挙動を検討した結果、FGEIは空間速度(SV)50h$$^{-1}$$で破過点がほとんど0に近いが、FGEIS-1ではSV 1000h$$^{-1}$$で60とFGEIより格段に大きな破過点を示した。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.