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Bifunctional chelating fiber containing iminodiacetate and sulfonate groups derived from polyolefin Co-grafted with chloromethylstyrene and styrene for trace metal analysis

クロロメチルスチレンとスチレンを共グラフトしたポリオレフィンから合成したイミノ二酢酸とスルホン酸を有する二官能性キレート繊維の微量金属分析への応用

松浦 博孝*; 森岡 佑介*; 城 昭典*; 片貝 秋雄; 玉田 正男

Matsuura, Hirotaka*; Morioka, Yusuke*; Jo, Akinori*; Katakai, Akio; Tamada, Masao

クロロメチルスチレンとスチレンを共グラフトしたポリオレフィンから単官能性イミノ二酢酸型繊維(FCSI)及びイミノ二酢酸とスルホン酸を有する二官能性キレート繊維(FCSIS)を合成し、その金属イオン吸脱着特性を工業化学・環境化学・生化学などのさまざまな分野において重要な金属であるFe(III)についてカラム法により検討した。Fe(III)の動的吸脱着挙動を調べたところ、FCSIの方がFCSISよりFe(III)の漏出が早いことからFCSISの吸着特性の方が優れていることがわかった。次に、FCSISを用いてpH1.5の硝酸酸性溶液からのFe(III)吸着における流速依存性を検討した。空間速度(SV)を50$$sim$$2000h$$^{-1}$$と変化させて通液したところ、通液速度の増加とともに5%漏出点が少しずつ減少したが、通常のイオン交換樹脂カラムの200倍に相当するSV 2000h$$^{-1}$$においても、5%漏出点までに0.178mmol/g-fiberの吸着量を示した。さらに、Ca(II), Mg(II), K(I)共存下におけるFe(III)の吸着について検討したところ、いずれの場合もFe(III)の吸着に対する阻害はほとんど認められず、Fe(III)の選択的な吸着が可能となった。Fe(III)の溶離は、6M HClを用いてSV 5h$$^{-1}$$で行った。回収率は、ほぼ100%であり、FCSIS繊維がイオン交換体として反復使用が可能であることが明らかになった。以上の結果から、FCSIS繊維は微量金属分析において、迅速で効率的な濃縮法へ応用できることが示唆された。

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