検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

マンガン酸化真菌KR21-2株による特異的なCe(III)酸化機構

Specific oxidation process of Ce(III) by Mn-oxidizing fungus strain KR21-2

田中 万也  ; 谷 幸則*; 大貫 敏彦

Tanaka, Kazuya; Tani, Yukinori*; Onuki, Toshihiko

Mn(IV)酸化物は重元素に対して高い吸着能を示すと同時に、強い酸化力によりさまざまな重元素を酸化することが知られている。そのため、Mn酸化物は自然環境中の元素循環における重要な担体の一つとして考えられている。そこで、微生物が形成するMn酸化物よるCe(III)酸化過程について研究を行った。Mn酸化真菌及び真菌により形成させたMn酸化物を用いて希土類元素吸着実験を行った。その結果、pH3.8で分配係数パターンに大きな正のCe異常が認められた。しかし、pHが上昇するにつれて正のCe異常が小さくなり、pHが6.5$$sim$$6.8ではCe異常の極性が正から負へと変化した。これはpHが中性付近ではCeが他の希土類元素に比べて選択的に水溶液中に存在していることを示している。XANESスペクトルの測定結果はCe異常の正負にかかわらずCe(IV)の存在を示しており、Mn酸化物によりCe(III)が酸化されたことを示した。したがって、pH中性付近で認められる負のCe異常はMn酸化物により一旦酸化されたCe(IV)が何らかの形で水溶液中に溶存していることを示唆している。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.