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SPEEDI-MPの物質循環結合計算によるHTOの環境循環解析

Investigation of HTO transport in the environment using SPEEDI-MP's coupling calculation for material circulation

永井 晴康  ; 小林 卓也 ; 都築 克紀  ; 寺田 宏明   

Nagai, Haruyasu; Kobayashi, Takuya; Tsuzuki, Katsunori; Terada, Hiroaki

原子力機構では、放射性物質の大気・海洋・陸域での移行挙動を連続的かつ厳密に扱うことのできる新たな包括的動態予測システムSPEEDI-MPの開発を進めている。包括的物質動態モデルの結合計算について、大気・陸域・海洋複合系での溶存物質を対象とした物質循環結合計算の基本モデル構築を完了し、茨城県東海村周辺の那珂川及び久慈川流域を含む領域で結合計算を実施した。計算期間は2006年12月24日から7日間で、26日から27日にかけての豪雨による那珂川及び久慈川の指定水位を超える出水時に、仮想的に放出した揮発性の溶存物質であるトリチウム水(HTO)が水とともに移動する様子のシミュレーションを試みた。仮想的に大気放出したHTOは、降雨によりほとんどが陸面に沈着するが、計算期間内に4割程度が河川流出,海洋拡散,大気への再放出など複雑な経路を経て計算領域外に流出していた。また、降水量を減少させる数値実験により大気,陸域,海洋の各系におけるHTO存在量の変化について解析を行い、水循環の変化が物質循環に及ぼす影響について考察を行った。

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