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原子力施設環境におけるケーブル絶縁材料の劣化メカニズム

The Degradation mechanism of cable insulation material for nuclear power facility

島田 明彦; 工藤 久明*; 瀬口 忠男*; 田村 清俊; 杉本 雅樹; 出崎 亮; 吉川 正人

Shimada, Akihiko; Kudo, Hisaaki*; Seguchi, Tadao*; Tamura, Kiyotoshi; Sugimoto, Masaki; Idesaki, Akira; Yoshikawa, Masahito

ケーブル絶縁材料の熱酸化及び放射線酸化による劣化メカニズムを酸化防止剤の効果を主眼にして検討した。代表的なケーブル絶縁材の一つであるXLPE(架橋ポリエチレン)に酸化防止剤Nocrac 300を0.0-1.0phr(part per hundred resin)添加した試料を135$$^{circ}$$Cの空気中で800時間までの熱劣化又は1kGy/hで800時間までの放射線劣化をさせ、劣化に対する酸化防止剤の効果をそれぞれ調べた。熱劣化では、酸化防止剤が0.1phrという低い濃度であっても劣化が非常に抑制され、それ以上の濃度では、劣化の抑制効果はほとんど変わらなかった。一方放射線劣化では酸化防止剤濃度が0.1 phrでは抑制効果がほとんど見られないが、酸化防止剤濃度1.0phrでは劣化が抑制された。熱劣化と放射線劣化で酸化防止剤の効果が大きく異なる現象は、従来のメカニズムでは説明できない。酸化劣化の連鎖反応とは異なる新たなメカニズムを提案した。

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