大気マイクロPIXE法による食品の抗ストレス効果の評価

Evaluation of the anti-stress effect of foods by in-air micro-PIXE

櫻井 映子*; 谷内 一彦*; 岡村 信行*; 石井 慶造*; 藤木 広太*; 平石 慎吾*; 山崎 浩道*; 松山 成男*; 横山 彰人; 加田 渉; 江夏 昌志; 佐藤 隆博; 神谷 富裕

Sakurai, Eiko*; Yanai, Kazuhiko*; Okamura, Nobuyuki*; Ishii, Keizo*; Fujiki, Kota*; Hiraishi, Shingo*; Yamazaki, Hiromichi*; Matsuyama, Shigeo*; Yokoyama, Akihito; Kada, Wataru; Koka, Masashi; Sato, Takahiro; Kamiya, Tomihiro

ストレス負荷により認知機能の低下を起こすモデルマウスを用いて、東南アジアで古くから滋養強壮に用いられてきたチキンエキスの効果を、神経の新生と、大気マイクロPIXEで分析した脳内元素分布の変化から評価することを試みた。チキンエキスを投与したマウスの海馬歯状回における臭素と他の元素量を比較した結果、臭素集積量はすべてのチキンエキス投与群で増加傾向をとった。ストレス負荷で著しい変化を示したのが亜鉛で、心理的ストレス群では亜鉛が有意に減少したが、チキンエキス投与後に亜鉛量は有意に増加していた。この結果から、心理的ストレス負荷で味覚障害が引き起こされる場合の原因として、脳内亜鉛含量の低下が考えられ、チキンエキスの投与はそれを回避させる可能性があることが示唆された。

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