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放射線グラフト捕集材を利用した環境からの放射性物質回収・除去技術の開発

The Development of recovery and removal technique of radioactive species from contaminated environment by radiation-induced graft adsorbent

佐伯 誠一; 植木 悠二; 保科 宏行; 岩撫 暁生; 笠井 昇; 瀬古 典明

Saiki, Seiichi; Ueki, Yuji; Hoshina, Hiroyuki; Iwanade, Akio; Kasai, Noboru; Seko, Noriaki

福島第一原子力発電所事故により飛散した放射性物質の除染方法の要件としては、廃棄物の安定処理・保管方法を考慮したプロセスに加え、除染材料の繰返し使用等による廃棄物の減容、放射性物質への選択性の高い除染材の開発が重要なポイントである。本研究では、環境水中からの放射性セシウム除去のため、放射線グラフト重合技術により、ポリエチレン製繊維状基材にセシウム吸着可能な官能基(吸着基)を付与し、リンモリブデン酸型の捕集材を合成した。バッチ吸着試験においては、1ppm非放射性セシウム水溶液50mLに1cm角の捕集材を入れ、24時間撹拌した場合、ほぼ100%のセシウムを捕集する性能を示した。またカラム吸着試験においては、捕集材体積の3000倍量の非放射性セシウムを除去することができた。さらに、福島県飯舘村の溜池・農業用水の環境水を用いて、本捕集材のフィールド試験を実施した。結果、放射性セシウムが10Bq/L程度溶存している環境水について、捕集材体積2000倍量に相当する水量100Lを除染処理し、放射性セシウムを検出限界以下まで除去することに成功した。

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