検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

Yb 3$$d$$-4$$f$$共鳴光電子分光によるYbRh$$_2$$Si$$_2$$の価電子帯におけるYb 5$$d$$電子の存在の確認

Existence of Yb 5$$d$$ electrons in the valence band of YbRh$$_2$$Si$$_2$$ confirmed by using the Yb 3$$d$$-4$$f$$ resonant photoemission spectroscopy

保井 晃; 藤森 伸一   ; 岡根 哲夫  ; 竹田 幸治   ; 斎藤 祐児  ; Lapertot, G.*; Knebel, G.*; 松田 達磨; 芳賀 芳範   ; 山上 浩志

Yasui, Akira; Fujimori, Shinichi; Okane, Tetsuo; Takeda, Yukiharu; Saito, Yuji; Lapertot, G.*; Knebel, G.*; Matsuda, Tatsuma; Haga, Yoshinori; Yamagami, Hiroshi

バルク敏感な軟X線を用いて、重い電子系物質であるYbRh$$_2$$Si$$_2$$の角度分解光電子分光実験を行った。その結果、Yb 4$$f$$バンド以外の価電子バンドは、YbRh$$_2$$Si$$_2$$のLDA計算よりは、むしろ、価電子としては5$$d$$電子が1つ多いLuRh$$_2$$Si$$_2$$のLDA計算と対応が良いことがわかった。X線非弾性散乱実験よりYb 4$$f$$電子数は13.1であることから、われわれはYb 4$$f$$からYb 5$$d$$への電子移動がYbRh$$_2$$Si$$_2$$の電子構造を理解するうえで重要であると考えている。ここで、軟X線放射光を用いれば、価電子帯におけるYb 5$$d$$電子の存在を実験的に確かめることができる。La化合物のLa 3$$d$$-4$$f$$共鳴光電子分光実験では、価電子帯に含まれるLa 5$$d$$成分の共鳴増大が確認されている。そこで、YbRh$$_2$$Si$$_2$$の価電子帯におけるYb 5$$d$$電子の存在を調べるために、Yb 3$$d$$-4$$f$$共鳴光電子分光実験を行った。その結果、結合エネルギー6-13eVにあるYb$$^{3+}$$成分の非常に大きな共鳴増大とともに、$$E_{mathrm{F}}$$付近にわずかながらも共鳴増大が確認された。これにより、YbRh$$_2$$Si$$_2$$の価電子帯にYb 5$$d$$電子が存在することの実験的確証を得た。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.