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10年間の地温上昇処理が道北の植林泥炭地の微生物呼吸量に与える影響

Soil warming effect on the heterotrophic respiration rate during a decadal experiment in a cool-temperate forested peatland

高木 健太郎*; Liang, N.*; Aguilos, M.*; Kira, R.*; 寺本 宗正*; 小林 真*; Sun, L.*; 近藤 俊明*; 小嵐 淳   ; 安藤 麻里子  

Takagi, Kentaro*; Liang, N.*; Aguilos, M.*; Kira, R.*; Teramoto, Munemasa*; Kobayashi, Makoto*; Sun, L.*; Kondo, Toshiaki*; Koarashi, Jun; Atarashi-Andoh, Mariko

様々な生態系を対象とした統合研究によって、寒冷な気候帯で、土壌炭素量が増えるほど、温暖化により土壌からのCO$$_{2}$$放出量が増えることが近年明らかにされており、北方林やツンドラ植生が巨大な炭素の放出源となることが懸念されている。そこで本研究では、土壌中に炭素が豊富に存在する、排水された泥炭上に成立している冷温帯針広混交林において、土壌を長期加温する野外操作実験を行い、加温処理に伴う微生物呼吸量の変化を明らかにすることを目的とした。5cm深地温を3$$^{circ}$$C上昇させる加温処理によって、微生物呼吸量は、最大年で146%増加し、10年経過後も増加率の上昇が継続していた。加温効果は既存の研究と比べてとても大きく、豊富に炭素が含まれている土壌では、加温効果は長期に渡って継続することが明らかになった。落葉・落枝量が多い年ほど、その年の加温効果(加温処理による微生物呼吸量の増加率)が大きくなる強い線形の関係が認められ、加温効果には土壌への当年の炭素供給量が大きな影響を与えていることが明らかになった。

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