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内陸部での河川下刻速度の推定技術の高度化に向けた検討; 紀伊半島の事例

Advanced examination technique for river erosion in inland area; A Case study of the Kii Peninsula, Japan

中西 利典; 小松 哲也  ; 小形 学 ; 細矢 卓志*; 加賀 匠*

Nakanishi, Toshimichi; Komatsu, Tetsuya; Ogata, Manabu; Hosoya, Takashi*; Kaga, Takumi*

内陸部の河成段丘の乏しい地域において適用できる河川下刻速度の推定手法の一つに、環流旧河谷に着目した方法(安江ほか、2014)が提示されている。本研究開発では、離水時期の編年と他の環流旧河谷への適用性を検証するため、紀伊半島で研究開発を実施した。穿入蛇行河川跡である環流旧河谷を対象に、長石を用いた光ルミネッセンス年代測定(pIRIR)に適した試料の採取と旧河床高度の認定を目的として、3か所の環流旧河谷でボーリングコアを4地点で掘削した。環流旧河谷の形成時期を制約するために、上述の掘削地点の下流の河成段丘1地点で露頭調査を実施した。過去の侵食基準面となった河口付近の海成段丘の編年を目的として、低地縁辺の海成段丘を構成する露頭を調査した。環流旧河谷で本流の河成砂層によって形成されたと考えられる円礫まじりの砂礫層が得られたのは、1か所のみであった。あとは風化皮膜の発達した角礫を含む砂礫層が主体で、堆積段丘として形成された可能性がある。環流旧河谷中に残された平坦面と、その地下に埋もれた旧河床の高度差が50mを越える箇所がみつかった。これは、環流旧河谷の平坦面の標高から旧河床の高さを推定することは難しいことを示す。

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