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ラドン吸入によるDNA酸化損傷の抑制効果に関する検討

Radon inhalation inhibits DNA damage induced by oxidative stress

片岡 隆浩*; 神崎 訓枝   ; 迫田 晃弘   ; 首藤 妃奈*; 矢野 準喜*; 直江 翔太*; 田中 裕史 ; 花元 克巳*; 寺東 宏明*; 光延 文裕*; 山岡 聖典*

Kataoka, Takahiro*; Kanzaki, Norie; Sakoda, Akihiro; Shuto, Hina*; Yano, Junki*; Naoe, Shota*; Tanaka, Hiroshi; Hanamoto, Katsumi*; Terato, Hiroaki*; Mitsunobu, Fumihiro*; Yamaoka, Kiyonori*

今までに、マウス諸臓器においてラドン吸入によりsuperoxide dismutase(SOD)活性などが増加(抗酸化機能が亢進)することで酸化ストレスが抑制されることを報告してきた。しかし、この現象が生じるラドン吸入条件下でのDNAの酸化損傷に関する研究報告はない。このため本研究では、ラドン吸入が諸臓器中のDNAの酸化損傷に及ぼす影響について検討した。すなわち、マウスにバックグラウンドレベル(sham(対照))、2kまたは20kBq/m$$^{3}$$のラドンを1・3・10日間、吸入させた。各吸入終了直後に炭酸ガスの過剰吸入により安楽死させ、脳・腎臓・小腸を摘出し、試料に供した。その結果、例えばDNA酸化損傷の指標となる8-hydroxy-2'-deoxyguanosine(8-OHdG)に関して、腎臓中ではいずれの吸入条件下で、脳中では20kBq/m$$^{3}$$のラドンを3または10日吸入した場合に両者有意に減少し、小腸中では2kBq/m$$^{3}$$の場合に減少傾向にあることが明らかにできた。以上などの所見より、ラドン吸入がDNAの酸化損傷を抑制することが示唆できた。本報告では、ラドン吸入がDNAの酸化損傷修復タンパクや抗酸化物質・酵素に及ぼす効果の結果についても言及する。

no abstracts in English

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