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$$alpha$$/$$beta$$/$$gamma$$線ラジオリシス影響下における格納容器系統内広域防食の実現,4; 気液共存下のガンマ線照射下での腐食因子の発生

Challenge toward extensive corrosion prevention in PCV system under the influence of $$alpha$$/$$beta$$/$$gamma$$ radiation, 4; Corrosive species produeced from gas-liquid two-phase environment under gamma-ray iradiation

端 邦樹 ; 木村 敦*; 田口 光正*; 佐藤 智徳  ; 加藤 千明   ; 渡邉 豊*

Hata, Kuniki; Kimura, Atsushi*; Taguchi, Mitsumasa*; Sato, Tomonori; Kato, Chiaki; Watanabe, Yutaka*

東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋の格納容器内では、窒素封入による構造材の腐食抑制が実施されている。気相中の窒素は水蒸気や酸素が残存する放射線環境下において、ラジオリシスにより窒素酸化物に変化し、硝酸として液相に移行することが知られている。長期間の廃止措置作業ではこのような気相由来の化学種等が液相に溶解し、過酸化水素等の水のラジオリシス由来の腐食因子の発生挙動に影響を与える可能性がある。本研究では、気相のラジオリシスが無視できない条件においても窒素封入が十分な腐食抑制効果を示すことを確認するため、液相を遮蔽した状態で、気相の酸素濃度や線量を変化させて気液共存系へのガンマ線照射を行い、オンクロマトグラフィーやヨウ素滴定法等によって照射後試料中の硝酸や過酸化水素濃度を分析した。その結果、酸素をほぼ除去した条件では硝酸生成が大きく抑制されること等を示した。

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