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ICP-QQQによる東京電力福島第一原子力発電所建屋内スミヤ試料のMo同位体分析

Analysis of Mo isotopes in smear samples taken in the building of TEPCO's Fukushima Daiichi Nuclear Power Station using ICP-QQQ

島田 亜佐子 ; 飯田 芳久 ; 杉山 智之 ; 天谷 政樹  ; 丸山 結 

Shimada, Asako; Iida, Yoshihisa; Sugiyama, Tomoyuki; Amaya, Masaki; Maruyama, Yu

東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故で放出された放射性Csの化学形態の一つとして、燃料組成や熱力学計算などの結果からCs$$_{2}$$MoO$$_{4}$$が考えられている。そこで、1Fの2号機原子炉建屋内で採取されたスミヤ試料に含まれるMo同位体を定量し、その中に含まれる1F起源のMo同位体量を求め、放射性Csの化学形態を推測するための化学量論について検討した。ICP-QQQによりMo同位体比を測定すると、質量数が重い同位体程感度が高い傾向があった。そこで、質量数毎に検量線を作成し、感度の相違を考慮することにした。$$^{235}$$Uの核分裂では$$^{92}$$Moはほとんど生成しないことから、スミヤ試料中の$$^{92}$$Moは天然由来のみと考え、その濃度と天然同位体比から天然由来のMo濃度を算出し、定量値から差し引いて残ったものを1F起源のMoとした。こうして算出された1F由来のMoの同位体比は、ORIGEN2計算コードにより予想されたMoの同位体比とほぼ一致した。この値と炉心の全Mo/全Csモル濃度比の計算値を比較したところ、1階では同程度であったが、5階では10倍以上であった。現段階では要因の明確化は困難であるものの、化学形態や放出・移行経路,放出時期がこの差異に影響している可能性がある。

no abstracts in English

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