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Application of disability-adjusted life years (DALYs) in radiation protection

放射線防護への障害調整生存年(DALYs)の適用

廣内 淳 ; 鯨岡 郁雄; 高原 省五  ; 高田 モモ*; 甲斐 倫明*; Schneider, T.*; Lecomte, J.-F.*

Hirouchi, Jun; Kujiraoka, Ikuo; Takahara, Shogo; Takada, Momo*; Kai, Michiaki*; Schneider, T.*; Lecomte, J.-F.*

ICRPでは、放射線被ばくによる健康への有害な影響を定量化するために"デトリメント"という概念を利用している。デトリメントは、致死的ながんの致死割合、非致死的ながんに罹患していることによるQOLの低下、害が発生した場合の余命損失が考慮されている。デトリメントは、放射線被ばくの分野でのみ使用されている指標であり、化学分野や環境分野などで使用されている他のリスクと比較することはできない。そこで本研究では、他の分野でも利用されているリスク指標DALY(病的状態や障害、早死により失われた年数を表す)に着目し、放射線被ばく時のDALYを37か国で求めた。DALYは被ばくで生じたがんによる死亡で短くなった損失余命と、がんの症状の重さと罹患から死亡までの長さに応じて失われた健康年数の和で求めた。ここで被ばく条件は、被ばく時年齢18$$sim$$65歳(職業被ばく想定)、被ばく線量20mSv/y(生涯約1Sv相当)とした。その結果、DALYは0.003$$sim$$0.007y/人となり、諸外国の死亡率の上位である虚血性心疾患と脳卒中(0.01$$sim$$0.1y/人程度)よりも低い値であった。

no abstracts in English

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