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高圧下ミュオンスピン回転法を用いた$$beta'$$-(BEDT-TTF)$$_2$$ICl$$_2$$における反強磁性状態の圧力依存性

Muon spin rotation experiment on antiferromagnetic state of $$beta'$$-(BEDT-TTF)$$_2$$ICl$$_2$$ under high pressure

高久 雅輝; 髭本 亘  ; 佐藤 一彦*; 齋藤 奨太*; 伊藤 孝   ; 藤原 理賀 

Takaku, Masaki; Higemoto, Wataru; Sato, Kazuhiko*; Saito, Shota*; Ito, Takashi; Fujihara, Masayoshi

非従来型超伝導における磁性の役割の解明は重要な課題の一つとなっている。特に有機磁性体では圧力印加により比較的容易に磁性を制御することができるため、圧力下の磁性研究が盛んに行われている。有機磁性体において電荷移動型錯体のひとつである$$beta'$$-(BEDT-TTF)$$_2$$ICl$$_2$$は常圧では22K以下で反強磁性状態を示し、さらに8.2GPaの高圧下では14.2Kで超伝導が出現する。印加する圧力の増大に伴って反強磁性転移温度が変化し超伝導が現れることから反強磁性と超伝導の相関が示唆されているが、磁性が圧力と共にどのように変化するかの詳細は分かっていない。我々は本物質における反強磁性相の詳細な状態とその圧力変化を明らかにするため、J-PARCにおいて1GPa程度までの高圧下$$mu$$SR測定を行った。まず常圧下、ゼロ磁場においては反強磁性秩序の出現に由来するミュオンスピンの自発的な回転が観測された。さらに圧力の増大に伴って転移温度の上昇が観測され、過去の$$mu$$SR実験の結果も再現している。講演では$$mu$$SR法で見た磁性とその圧力変化の詳細を報告する。

no abstracts in English

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