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Fate mapping of the cellular blastoderm stage egg of the silkworm, ${{it Bombyx mori}}$, by localized irradiation of heavy ion microbeams

重イオンマイクロビーム局所照射法によるカイコ卵細胞性胞胚期における発生予定原基分布図の作成

木口 憲爾*; 金城 雄*; 正橋 佳世子*; Tu, Z.; 田村 元*; 白井 孝*; 金勝 廉介*; 小林 泰彦; 田口 光正; 渡辺 宏

Kiguchi, Kenji*; Kinjo, Y.*; Masahashi, K.*; Tu, Z.; Tamura, Hajime*; Shirai, K.*; Kanekatsu, Rensuke*; Kobayashi, Yasuhiko; Taguchi, Mitsumasa; Watanabe, Hiroshi

日本原子力研究所高崎研究所の細胞局部照射装置を利用して、家蚕の初期発生制御機構の解析を進めている。これまでの研究から、重イオンマイクロビームを細胞性胞胚期卵のさまざまな部位に照射すると、照射面積、線量及び照射部位に応じて、照射卵から孵化した幼虫の体節や付属肢等に欠失、重複、融合などの形態異常が生じることが判明している。そこで、照射部位と異常発生部位との対応関係を追求、発生研究の基礎となる発生予定原基分布図(fate-map)の作成を試みた。その結果、胚域の前極側から後極側に向かって頭部から尾部形成領域が順に配列している原基分布図が得られ、受精前のまだ核のない部位へのUVレーザー照射によって得られた原基分布図と、今回作成した細胞性胞胚期卵のそれを比較すると、概略一致するものの、いくつか相異する点があることが明らかになった。

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