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論文

Radon inhalation decreases DNA damage induced by oxidative stress in mouse organs via the activation of antioxidative functions

片岡 隆浩*; 首藤 妃奈*; 直江 翔太*; 矢野 準喜*; 神崎 訓枝; 迫田 晃弘; 田中 裕史; 花元 克巳*; 光延 文裕*; 寺東 宏明*; et al.

Journal of Radiation Research (Internet), 62(5), p.861 - 867, 2021/09

 被引用回数:5 パーセンタイル:53.7(Biology)

Radon inhalation decreases the level of lipid peroxide; this is attributed to the activation of antioxidative functions. This activation contributes to the beneficial effects of radon therapy, but there are no studies on the risks of radon therapy, such as DNA damage. We evaluated the effect of radon inhalation on DNA damage caused by oxidative stress and explored the underlying mechanisms. Mice were exposed to radon inhalation at concentrations of 2 or 20 kBq/m$$^{3}$$ (for 1, 3, or 10 days). For example, the 8-hydroxy-2'-deoxyguanosine levels decreased in the kidneys of mice that inhaled 2 or 20 kBq/m$$^{3}$$ radon for 1, 3, or 10 days. However, the level of Mn-superoxide dismutase (SOD) increased by 15-45% in kidney following radon inhalation. These results suggest that Mn-SOD probably plays an important role in the inhibition of oxidative DNA damage.

論文

Evaluation of the redox state in mouse organs following radon inhalation

片岡 隆浩*; 神崎 訓枝; 迫田 晃弘; 首藤 妃奈*; 矢野 準喜*; 直江 翔太*; 田中 裕史; 花元 克巳*; 寺東 宏明*; 光延 文裕*; et al.

Journal of Radiation Research (Internet), 62(2), p.206 - 216, 2021/03

AA2020-0273.pdf:1.2MB

 被引用回数:6 パーセンタイル:60.14(Biology)

ラドン吸入はマウス臓器の抗酸化機能を活性化させ、酸化ストレスに誘導されたダメージを抑制する。そこで、本研究では、ラドン吸入後の臓器中のレドックス状態を評価した。2, 20kBq/m$$^{3}$$のラドンを1, 3, 10日間マウスに吸入させ、主成分分析や相関の変化から、抗酸化機能と酸化ストレスの関係を評価した。本研究の結果は、臓器特有のレドックス状態に依存してラドン吸入後の臓器のレドックス状態が変化したことを示唆した。

報告書

JRR-3改造工事に伴って発生したコンクリートのクリアランス; 放射能濃度の測定及び評価の結果

小越 友里恵; 里山 朝紀; 岸本 克己; 南里 朋洋; 鈴木 武; 富岡 修; 高泉 宏英*; 菅野 智之*; 丸山 達也*

JAEA-Technology 2017-017, 152 Pages, 2017/08

JAEA-Technology-2017-017.pdf:15.97MB

原子力科学研究所では、1985年度から1989年度にかけて実施されたJRR-3改造工事に伴って発生し、原子力科学研究所の北地区にある第2保管廃棄施設の保管廃棄施設・NLに保管していた放射能レベルの極めて低いコンクリート約4,000tを対象としたクリアランスを行った。JRR-3改造工事に伴って発生したコンクリートのクリアランスにあたり、放射能濃度の測定及び評価の方法の認可申請について、2008年7月25日付けで文部科学大臣の認可を受けた。その後、2009年度からクリアランス作業を開始し、認可を受けた方法に基づき放射能濃度の測定及び評価を行い、順次、国による放射能濃度の測定及び評価の結果の確認を受け、2014年度に約4,000tの全てのコンクリートのクリアランス作業を終了した。また、クリアランスしたコンクリートは、再資源化を行い、原子力科学研究所内において、東北地方太平洋沖地震の復旧工事のための資材等として再利用した。本報告は、JRR-3改造工事に伴って発生したコンクリートの放射能濃度の測定及び評価の結果、国による放射能濃度の確認、クリアランスしたコンクリートの再利用状況、クリアランス作業に要した費用等の実績をとりまとめたものである。

論文

Resonant X-ray diffraction study of multipole ordering in the ferromagnetic compound CePd$$_3$$S$$_4$$

道村 真司*; 稲見 俊哉; 松岡 英一*; 綿引 正倫*; 谷垣 勝己*; 小野寺 秀也*

Journal of the Physical Society of Japan, 81(4), p.044711_1 - 044711_5, 2012/04

 被引用回数:4 パーセンタイル:32.87(Physics, Multidisciplinary)

CePd$$_3$$S$$_4$$の共鳴X線回折実験を強磁性転移温度6.3K以下の四極子秩序構造を調べる目的でCeの$$L$$$$_{3}$$吸収端で行った。CePd$$_3$$S$$_4$$の磁気構造はキャント角51度でキャントした強磁性と報告されており、したがって、この複雑な磁気構造の原因として四極子の同時秩序が考えられている。われわれは、禁制反射003と104の回折強度を方位角の関数として$$pi$$-$$pi$$'と$$pi$$-$$sigma$$'の両方のプロセスに対し観測し、$$O$$$$_2$$$$^{0}$$型の反強四極子秩序が磁気秩序と共存していることを明らかにした。この結果からCePd$$_3$$S$$_4$$の磁気構造はキャント構造ではなくフェリ磁性になっていると推論し、また、四極子もまた一次の秩序変数であると結論した。

論文

ラドン吸入がペットの健康改善に及ぼす効果に関する基礎的検討

片岡 隆浩*; 徳永 力三*; 迫田 晃弘; 川辺 睦*; 花元 克巳*; 山岡 聖典*

Radioisotopes, 61(1), p.1 - 8, 2012/01

今までに、共同開発したラドン吸入装置を用いマウスにラドン吸入をさせた場合、諸臓器中の抗酸化機能が亢進する可能性などを明らかにしてきた。本研究では、ラドン吸入の獣医療への応用の可能性について新たに検討するため、健常なイヌ5頭(オス: 2(1-9才),メス:3(1-5才))及び慢性腎不全症のネコ8頭(オス: 3(2-6才),メス: 5(5-7才))を対象に基礎的な検討をした。すなわち、約5500Bq/m$$^{3}$$のラドンを1回30分で隔日に30分間(計15回)それぞれ吸入させた。その結果、イヌにおいて、中性脂肪が減少する可能性が示された。また、その効果は吸入開始20-30日後に現れることも示唆できた。他方、ネコにおいて、飲水量が改善し血清中クレアチニンが基準内に減少する症例が見られるなど、慢性腎不全症に対し一定の効果が期待できる可能性が示唆された。

論文

A Comparative study on effect of continuous radon inhalation on several-time acute alcohol-induced oxidative damages of liver and brain in mouse

片岡 隆浩*; 迫田 晃弘*; 吉本 雅章*; 豊田 晃章*; 山本 祐紀*; 石森 有; 花元 克巳*; 川辺 睦*; 光延 文裕*; 山岡 聖典*

Radiation Safety Management, 10(1), p.1 - 7, 2011/12

マウスの肝臓と脳の急性アルコール性酸化障害に対する連続ラドン吸入の効果を検討した。抗酸化機能の分析より、アルコールを投与したマウスの肝臓と脳の過酸化脂質のレベルは、生理食塩水を投与したマウスより有意に高いことがわかった。しかし、アルコール投与マウスの肝臓中の過酸化脂質のレベルはラドン吸入によって有意に減少した。一方、生理食塩水投与マウスの脳中の過酸化脂質のレベルはラドン吸入によって有意に増大した。これらの結果は、ラドン吸入が抗酸化機能を亢進し、肝臓のアルコール性酸化障害を抑制すること、脳のラドン吸入効果は1週間だけ続くことを示唆している。

論文

Studies on possibility for alleviation of lifestyle diseases by low-dose irradiation or radon inhalation

片岡 隆浩*; 迫田 晃弘*; 吉本 雅章*; 中川 慎也*; 豊田 晃章*; 西山 祐一*; 大和 恵子*; 石森 有; 川辺 睦*; 花元 克巳*; et al.

Radiation Protection Dosimetry, 146(1-3), p.360 - 363, 2011/07

 被引用回数:6 パーセンタイル:44.16(Environmental Sciences)

これまでの研究では、抗酸化機能の活性化が、生活習慣病に関連するさまざまな酸化障害を軽減する可能性が示された。低線量のX線照射は、スーパーオキシドジスムターゼを活性化させ、虚血-再灌流障害による浮腫を抑制することを確認した。移植による虚血-再灌流障害を軽減するために、臓器摘出直後に低線量X線照射をした移植肝の抗酸化機能の変化を調べた。移植肝が、照射の結果として抗酸化機能を活性化することを確認した。また、ラドン吸入は幾つかの臓器で抗酸化機能を向上させ、そして、マウスの肝臓の、アルコール性酸化障害を軽減する。さらに、最も効果的なラドン吸入条件を決定するために、マウスに四塩化炭素(CCl$$_{4}$$)を投与する前又は後にラドンを吸入させた。ラドン吸入が四塩化炭素による肝障害を軽減し、特に事前の吸入でその効果が大きいことを確認した。低線量照射による抗酸化機能の適度な活性化が、生活習慣病に関連する酸化障害の防止、あるいは軽減に貢献する可能性が高い。

論文

Applicability and performance of an imaging plate at subzero temperatures

迫田 晃弘*; 石森 有; 花元 克巳*; 川辺 睦*; 片岡 隆浩*; 永松 知洋*; 山岡 聖典*

Applied Radiation and Isotopes, 68(10), p.2013 - 2015, 2010/10

 被引用回数:1 パーセンタイル:9.96(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

イメージングプレート(IP)の性能は、0$$^{circ}$$Cより低い温度では研究されていなかった。IPのその基本的な特性を決定するため-80$$^{circ}$$Cから30$$^{circ}$$Cの範囲で鉱物質モナザイトからの$$gamma$$線を照射した。照射の関数としてのIPの応答時間は、線形であることが判明し、IPが低温で適切に機能することを確認した。0$$^{circ}$$C以上の温度で考慮すべきフェーディングの影響は、-30$$^{circ}$$Cと-80$$^{circ}$$Cでは観察されなかった。さらに-80$$^{circ}$$Cで照射されたIPのPSL値は、フェーディング補正されたほかの温度(30, 5$$^{circ}$$Cと-30$$^{circ}$$C)のときより低かった。これは熱刺激ルミネセンス(TSL)によって説明できる。-80$$^{circ}$$Cから30$$^{circ}$$Cの温度範囲では、強いTSLピークは約-43$$^{circ}$$Cに存在するだけなので、放射線イメージを蓄積する前のTSLのプロセスの際に、F中心にとらえられた幾つかの電子は正孔と再結合する。この調査結果は、-80$$^{circ}$$CでのIPの見かけの感度係数は、-30$$^{circ}$$Cから30$$^{circ}$$Cの間の感度は同じであるが、より低いことを示唆する。この低い感度係数は定量的な測定のために修正すべきだ。

論文

Physiologically based pharmacokinetic modeling of inhaled radon to calculate absorbed doses in mice, rats, and humans

迫田 晃弘*; 石森 有; 川辺 睦*; 片岡 隆浩*; 花元 克巳*; 山岡 聖典*

Journal of Nuclear Science and Technology, 47(8), p.731 - 738, 2010/08

 被引用回数:42 パーセンタイル:93.02(Nuclear Science & Technology)

これは、マウスとラットの、ラドン自身の吸入に起因する放射線線量を提供する最初の報告である。マウス,ラット及びヒトの臓器と組織に吸収された線量を数値化するため、生理に基礎を置いた薬物動態学的(PBPK)モデルを基準にして、それらの体に吸入されたラドンの挙動を計算した。ガス交換のコンパートメントに入った血液中に溶けたラドンは、任意の組織へ血液循環によって瞬時に運ばれ、組織/血液分配係数に応じて分配されると仮定した。呼吸後の脂肪組織と赤色骨髄中のラドン濃度は、高い分配係数のため、ほかのそれらより、ずっと高く計算された。これまでのラットの実験データとヒトに対するモデル計算を比較し、この計算が有効であることを証明した。臓器と組織への吸収線量率が、すべての種について0.04$$sim$$1.4nGy/(Bq/m$$^{-3}$$)/day以内の範囲にあると推定した。線量率はそれほど高くないが、赤色骨髄の線量に放射線防護の観点から注意を払う方が良いかもしれない。より正確な線量評価については、PBPKモデリングの結果を強く左右するラドンの組織/血液分配係数を更新する必要がある。

論文

First model of the effect of grain size on radon emanation

迫田 晃弘*; 花元 克巳*; 石森 有; 片岡 隆浩*; 川辺 睦*; 山岡 聖典*

Applied Radiation and Isotopes, 68(6), p.1169 - 1172, 2010/06

 被引用回数:31 パーセンタイル:88.5(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

土壌水分率のほかに粒径を考慮して、土壌のラドン散逸能を計算するモデルを改良した。このモデルでは、数学的に計算することが困難であったのでモンテカルロシミュレーションを使用した。粒径は土壌の特性を説明するうえで最も重要な要因の一つであるが、粒径が水分含有量に依存してラドン散逸係数に影響を与えることを確認した。散逸能は、一般に粒径に比例していると考えられるが、モデル計算の結果は、粒径の影響がそれほど単純ではないことを示唆した。

論文

Differences of natural radioactivity and radon emanation fraction among constituent minerals of rock or soil

迫田 晃弘*; 西山 祐一*; 花元 克巳*; 石森 有; 山本 祐紀*; 片岡 隆浩*; 川辺 睦*; 山岡 聖典*

Applied Radiation and Isotopes, 68(6), p.1180 - 1184, 2010/06

 被引用回数:53 パーセンタイル:95.3(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

花崗岩質の物質を構成する主要な鉱物間の放射性特性の相違を調査した。鉱物中の自然放射能($$^{238}$$Uと$$^{226}$$Ra)とラドン散逸係数は、$$gamma$$線スペクトロメトリーにより測定した。土壌鉱物のラドン散逸係数(27-43%)は、岩石鉱物のそれら(0.6-4.6%)より高かった。さらに、散逸係数は岩石の場合も土壌の場合も鉱物の種類によって大いに異なった。これらの結果について、表面積と鉱物粒子中のラジウム分布の相違の観点で議論した。岩石と土壌サンプルの石英について、予想外に散逸係数が大きかった。バルクのサンプルから発生するトータルのラドン散逸量へのそれぞれの組成鉱物の寄与を見積もった。結果はラドン散逸係数だけでなく、$$^{226}$$Ra放射能の強さと鉱物含有量に依存することがわかった。

論文

Recent progress in the energy recovery linac project in Japan

坂中 章悟*; 明本 光生*; 青戸 智浩*; 荒川 大*; 浅岡 聖二*; 榎本 収志*; 福田 茂樹*; 古川 和朗*; 古屋 貴章*; 芳賀 開一*; et al.

Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.2338 - 2340, 2010/05

日本においてERL型放射光源を共同研究チームで提案している。電子銃,超伝導加速空洞などの要素技術開発を進めている。また、ERL技術の実証のためのコンパクトERLの建設も進めている。これら日本におけるERL技術開発の現状について報告する。

論文

Experimental and modeling studies of grain size and moisture content effects on radon emanation

迫田 晃弘*; 石森 有; 花元 克巳*; 片岡 隆浩*; 川辺 睦*; 山岡 聖典*

Radiation Measurements, 45(2), p.204 - 210, 2010/02

 被引用回数:61 パーセンタイル:96.42(Nuclear Science & Technology)

土壌のラドン散逸係数に対する水分含有量の影響を説明するため、幾つかのモデルが開発されているが、これらは二つの対向する粒子表面と粒子間の空隙から校正されている。本研究は、水分含有量だけではなく粒径の効果も研究するために、単純なモデル化の方法を提案する。つまり、(1)一つの粒子のモデル,(2)複数の粒子モデルである。後者は、単純な立方構造に詰められた球形の細粒子の形状を示す。一般的な仮定に基づき、モンテカルロシミュレーションによって粒径あるいは水分含有量の関数であるとして計算した。これらの結果から、ラドン散逸能は、ラジウムが付着している粒子と隣接する粒子との間隙の大きさに大幅に依存することがわかった。モデルの妥当性も実験データとの比較によって評価された。

論文

Dynamics of ion internal transport barrier in LHD heliotron and JT-60U tokamak plasmas

居田 克巳*; 坂本 宜照; 吉沼 幹朗*; 竹永 秀信; 永岡 賢一*; 林 伸彦; 大山 直幸; 長壁 正樹*; 横山 雅之*; 舟場 久芳*; et al.

Nuclear Fusion, 49(9), p.095024_1 - 095024_9, 2009/09

 被引用回数:31 パーセンタイル:71.94(Physics, Fluids & Plasmas)

LHDヘリオトロン装置とJT-60Uトカマク装置におけるイオン系内部輸送障壁形成と不純物輸送のダイナミックスの比較について分析した。特に、両装置においてイオン温度等を測定する荷電交換分光装置の高性能化が行われ、次のような新しい知見を得ることができた。まず、内部輸送障壁の形成位置について、JT-60Uでは形成位置が外側へ拡大しつつ局在化するが、LHDではターゲットプラズマに依存して内側あるいは外側に移動する。また、不純物輸送に関しては、JT-60Uでは内向きの対流があるのに対して、LHDでは外向きの対流によって不純物ホールが形成されることを明らかにした。LHDにおいて観測された外向きの対流は、新古典理論の予想と相反しており、今後さらなる分析を行う予定である。

報告書

JT-60U用NBIのドリフト管内再電離損失量算出法の改良

河合 視己人; 秋野 昇; 池田 佳隆; 海老沢 昇; 本田 敦; 椛澤 稔; 菊池 勝美; 藻垣 和彦; 能登 勝也; 大島 克己; et al.

JAEA-Technology 2008-069, 32 Pages, 2008/10

JAEA-Technology-2008-069.pdf:6.75MB

JT-60用NBI加熱装置は、正イオン源を用いた正イオンNBI装置(P-NBI)と、負イオン源を用いた負イオンNBI装置(N-NBI)から構成されている。両NBI装置とも、NBIビームラインとJT-60U本体真空容器とを結ぶドリフト管内の再電離損失量を、従来、ドリフト管近傍の真空度のベース値,ピーク値の各一点データとイオン源及び中性化セルへのガス導入量から概算する方法を採用していた。このため、長パルス入射時には真空度が変化し、正確な入射パワーの評価が困難であった。そこで、時間的に変化する真空度等を自動的に収集・計算する計算機システムによる自動計算機能を構築した。この結果、時系列データとして再電離損失量の算出が可能となり、長パルス入射における入射パワーを精度よく求めることができるようになった。

論文

Experimental investigation of particle pinch associated with turbulence in LHD heliotron and JT-60U tokamak plasmas

田中 謙治*; 竹永 秀信; 村岡 克紀*; Michael, C.*; Vyacheslavov, L. N.*; 横山 雅之*; 山田 弘司*; 大山 直幸; 浦野 創; 鎌田 裕; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

トロイダルプラズマにおける密度分布を決定するパラメータを明らかにするために、LHDヘリカルプラズマとJT-60Uトカマクプラズマの比較研究を行った。両装置において異なる密度分布の衝突周波数依存性が観測された。LHDプラズマでは、衝突周波数が減少するにしたがって磁気軸位置R$$_{rm ax}$$=3.6mでは密度分布のピーキング度が減少し、R$$_{rm ax}$$=3.5mではわずかに増加した。一方、JT-60Uでは衝突周波数が減少するにしたがって密度分布のピーキング度は増加した。LHDプラズマでのR$$_{rm ax}$$の違いによる衝突周波数依存性の違いは、乱流輸送の寄与の違いであると考えられる。R$$_{rm ax}$$=3.5mのLHDプラズマでは、大きな乱流輸送がトカマクと同様な衝突周波数依存性を作り出している。両装置のコア領域において、密度分布が違う場合に揺動の変化が観測されている。JT-60Uでは、密度分布がピーキングした場合に径方向の相関が強くなることが観測された。このことから、粒子拡散と内向き対流速度が増大していることが示唆される。R$$_{rm ax}$$=3.6mのLHDプラズマでは、揺動レベルの増加がホローな密度分布を持つ高パワー加熱時に観測され、拡散の増加を示唆している。ピークした密度分布からホローな密度分布への変化は、新古典輸送の寄与増大による対流速度の内向きから外向きへの変化により引き起こされている。以上の結果よりLHDプラズマの密度分布の衝突周波数依存性は、新古典輸送と乱流輸送の両方によるものであることを明らかにした。

論文

Particle transport and fluctuation characteristics around the neoclassically optimized configurations in LHD

田中 謙治*; Michael, C.*; Vyacheslavov, L. N.*; 横山 雅之*; 村上 定義*; 若狹 有光*; 竹永 秀信; 村岡 克紀*; 川端 一男*; 徳沢 季彦*; et al.

Plasma and Fusion Research (Internet), 3, p.S1069_1 - S1069_7, 2008/08

LHDでの密度分布の測定結果と密度変調実験で評価した粒子輸送係数について報告する。磁気軸位置,トロイダル磁場,加熱パワーを変えたデータセットを用いることにより、さまざまな新古典輸送レベルに対して解析を行った。新古典輸送が極小化された配位(磁気軸位置3.5m,トロイダル磁場2.8T)では、ピークした密度分布が観測された。このとき、ピーキング係数は衝突周波数の減少に対して緩やかに増加しており、この傾向はJT-60Uでの測定結果と同様である。そのほかの条件では、ピーキング度は衝突周波数の減少とともに低減した。新古典輸送の寄与が大きい場合は、ホローな密度分布が観測されている。新古典輸送理論と実験で評価した粒子輸送係数の比較から、極小化の条件は両者で異なることを明らかにした。このことは、新古典輸送の極小化が、乱流輸送の極小化と異なることを示唆している。ホローな密度分布とピークした密度分布では、乱流揺動の空間分布が異なっていることが観測された。この乱流揺動は、イオン温度勾配モードが不安定な領域で存在している。

論文

Radioactivity and radon emanation fraction of the granites sampled at Misasa and Badgastein

迫田 晃弘*; 花元 克巳*; 石森 有; 永松 知洋*; 山岡 聖典*

Applied Radiation and Isotopes, 66(5), p.648 - 652, 2008/05

 被引用回数:34 パーセンタイル:88.54(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

ラドン治療で世界的に有名な三朝とバドガシュタインで採取された花崗岩試料の特徴を調査するために、化学成組成分析,放射能測定,ラドン散逸量と散逸割合の測定を行った。三朝の花崗岩は石英,ソーダ長石,微斜長石が主成分だった。バドガシュタインの花崗岩は石英と白雲母が主成分だった。三朝の花崗岩はラドン散逸量と散逸割合は、その$$^{226}$$Ra放射能濃度にもかかわらず、バドガシュタインの花崗岩のそれらよりもかなり高かった。

論文

ラドン吸入試作装置によるマウス諸臓器中の抗酸化機能の亢進に関する研究

中川 慎也*; 片岡 隆浩*; 迫田 晃弘*; 石森 有; 花元 克巳*; 山岡 聖典*

Radioisotopes, 57(4), p.241 - 251, 2008/04

ラドン療法の適応症には活性酸素に由来する生活習慣病が多く、その機構のさらなる解明が期待されている。開発したラドン吸入試作装置を用いてマウス諸臓器中の抗酸化機能の変化特性を検討した。400Bq/m$$^{3}$$あるいは4000Bq/m$$^{3}$$のラドンを吸入させた。その結果、脳,肺,肝臓,腎臓において、抗酸化系酵素であるSODとカタラーゼの両活性が増加し、過酸化脂質が減少した。この抗酸化機能の亢進によって、活性酸素障害の抑制、つまり生活習慣病の予防や症状緩和に効果がある可能性が示唆された。

論文

Effects of some physical conditions on leaching rate of radon from radioactive minerals originating from some hot springs

迫田 晃弘*; 花元 克巳*; 石森 有; 永松 知洋*; 山岡 聖典*

Radiation Measurements, 43(1), p.106 - 110, 2008/01

 被引用回数:18 パーセンタイル:74.42(Nuclear Science & Technology)

鉱物から水へより多くのラドンを溶出させるための最適な物理条件を決定するために、幾つかの異なる粒径と水温条件下で放射性鉱物からのラドン溶出率を測定した。ラドンの溶出率に、粒径は顕著な影響を与えなかったが、水温は影響を与えた。さらに、より多くのラドンを溶出させる手法として、鉱物と水を混合物に超音波を曝露することを提案した。超音波のキャビテーションにより、水浸した鉱物からより多くのラドンを溶出させるためには、超音波の曝露が効果的である。

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