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竹内 孝夫*; 菊池 章弘*; 伴野 信哉*; 北口 仁*; 飯嶋 安男*; 田川 浩平*; 中川 和彦*; 土屋 清澄*; 満田 史織*; 小泉 徳潔; et al.
Cryogenics, 48(7-8), p.371 - 380, 2008/07
被引用回数:64 パーセンタイル:87.55(Thermodynamics)急熱急冷法NbAlは、Nb
Snに比べて耐歪特性に優れている、臨界磁場が26T以上と高いなど、より高磁場が必要となる次世代の核融合炉や加速器への応用に適している。急熱急冷法Nb
Al線は、過飽和固容体を生成するために約2000
Cで一時熱処理を行う。このため、銅などの安定化材をあらかじめ線材に付加しておくことができないなどの技術的課題があった。これに対して、一時熱処理後に銅をメッキする、あるいはクラッド加工で銅を付加する技術を開発し、急熱急冷法Nb
Al線材を用いた20T級小型コイルの開発に成功した。さらに、50kgビレットを用いて、長さ2600mの長尺線材の製作にも成功し、大量生産技術の確立に目途も立てた。
吉川 博; 榊 泰直; 佐甲 博之; 高橋 博樹; Shen, G.; 加藤 裕子; 伊藤 雄一; 池田 浩*; 石山 達也*; 土屋 仁*; et al.
Proceedings of International Conference on Accelerator and Large Experimental Physics Control Systems (ICALEPCS '07) (CD-ROM), p.62 - 64, 2007/10
J-PARCは多目的科学研究のために日本で建設されている大規模陽子加速器施設である。この施設は3つの加速器と3つの実験施設から成り、現在建設中である。リニアックは稼動開始して1年が経過し、3GeVシンクロトロンはこの10月1日に試験運転が開始されたところで、施設全体の完成は来年の夏の予定である。加速器の制御システムは、初期の試運転に必要な性能を実現させた。この制御システムに求められる最も重要な機能は加速器構成機器の放射化を最小限に食い止めることである。この論文では、調整運転の初期の段階において、制御システムの各部分が達成した性能を示す。
小林 智史*; 佐方 敏之*; 土屋 志織*; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 深本 花菜; 坂下 哲哉; 舟山 知夫; 小林 泰彦
no journal, ,
カイコ幼虫の造血器官に重イオンビームを照射すると機能不全となり、その後一旦崩壊するものの、その後再生する。この造血器官の崩壊・再生のメカニズムをさらに詳細に研究するには、各段階で特異的に変化する分子マーカーを探索し、それを足がかりに研究を展開する必要がある。そこで、照射後の造血器官におけるタンパク質成分の経時的変化を2次元電気泳動で分析し、大きく変化した成分の同定を試みた。その結果、5齢day2、すなわち照射造血器官が崩壊するステージに特異的に増大する2つのスポットを検出した。これらのスポットは非照射の造血器官のサンプルには認められない。その後、5齢day4にはこれらのスポットは対照区と同じ濃度になったことから、検出された2つのスポットが造血器官崩壊期に特異的であると考えられる。これら2つのタンパク質成分をゲルから回収し、トリプシンで消化後、peptide mass finger print法により分析した。その結果、eIF2kinase、及び可溶性alkaline phosphataseであると推定された。両成分ともに細胞の活性調節に関与するタンパク質として興味深い。
土屋 志織*; 深本 花菜; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 小林 泰彦
no journal, ,
昆虫細胞(ヨトウガ卵巣由来培養細胞Sf9)への重イオンビーム照射の影響を調査した結果、10Gy照射区ではほとんど影響は認められず、100又は400Gy照射した区では増殖が抑制されている可能性が示唆された。また400Gy照射区では照射後、浮遊し凝集する細胞が多く認められた。しかし、トリパンブルーを用い致死細胞を調査したが、顕著な細胞死(約25%)は認められなかった(対照区1516%)。照射16時間後に細胞を回収し真核生物翻訳開始因子の
サブユニット(eIF2
)のリン酸化の増加を調査したところ、顕著なリン酸化が認められた。Sf9細胞のeIF2
のリン酸化はUV照射のダメージにより誘導され、場合によりアポトーシスを誘導することが明らかにされている。しかし、非照射区細胞においても弱いながら検出されたため、現在、真偽を確認中である。本研究によりSf9細胞が他の放射線と同じく重イオンビーム照射にも耐性であることが判明した。
深本 花菜; 土屋 志織*; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 横田 裕一郎; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 小林 泰彦
no journal, ,
放射線耐性とされる昆虫細胞・器官の中で、造血器官は比較的放射線の影響を受けやすい。例えばカイコ造血器官はわずか1Gyの炭素イオンビーム照射で血球産出を停止する。組織切片を観察したところ、非照射側の造血器官では幼虫の発育に伴い器官も発達し、その内部には多くの血球前駆細胞が認められた。一方照射した側の造血器官では、器官を囲む無細胞性の膜は非照射造血器官とほぼ同様に発達したが、内部の血球前駆細胞は極端に少なく、islet内に多くの間隙が認められた。ヨトウガ卵巣由来Sf9細胞に重イオンを照射しその影響を調査したところ、カイコ血球前駆細胞と異なり10Gy照射区までは顕著な照射の影響を認めなかったが、100Gy以上の照射区では明らかな増殖遅延が認められた。以上の結果から、低線量の炭素イオンを照射された造血器官において血球産出が停止する原因は、血球前駆細胞の増殖抑制であると考えられる。
土屋 志織*; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 深本 花菜; 横田 裕一郎; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 小林 泰彦
no journal, ,
昆虫細胞におけるバイスタンダー効果の有無を明らかにすることを目的とし、昆虫培養細胞に炭素イオンを照射して、周囲の非照射細胞における増殖、及び致死誘導の有無を検討した。特に本研究では、培養液中に放出された可溶性因子を介した液性のバイスタンダー効果と、細胞間のギャップジャンクションを介したシグナルによるバイスタンダー効果(GJICバイスタンダー効果)の両方を調査することにした。その結果、照射した細胞と共培養した非照射細胞においても、照射細胞の周囲の非照射においても、顕著な増殖低下やアポトーシス誘導は認められなかった。今後は、コロニー形成率を調査することで昆虫細胞におけるバイスタンダー効果の有無をさらに詳細に検討する予定である。
小林 智史*; 土屋 志織*; 白井 孝治*; 深本 花菜; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 小林 泰彦
no journal, ,
カイコ造血器官は、同じように分裂・増殖を盛んに行う培養細胞と比べ低線量の照射で崩壊することがわかっている。このことから造血器官への重イオンビーム照射によって誘導される細胞死は、血球前駆細胞の分裂・分化の制御機構と密接にかかわると考えられる。そこでカイコ血球細胞の分化・増殖機構を解明する新たなアプローチとして、重イオンビームを照射した造血器官の崩壊・再生の各ステップにおける分子マーカーを探索したところ、崩壊期に特異的に量が増大するタンパク質を発見した。本研究では、特にストレス応答にかかわることで知られているeIF2kinaseに着目し、調査を行った。カイコのeIF2
kinaseであるBeKをクローニングし、照射した造血器官の崩壊期におけるBeKmRNA量の変動を調査したところ、顕著な増大は認められなかった。今後、既に哺乳類では報告のある4種のeIF2
kinaseを参考に、別のカイコeIF2
kinaseを探索し、崩壊に関与する成分を特定する予定である。
佐方 敏之*; 白井 孝治*; 土屋 志織*; 木口 憲爾*; 深本 花菜; 坂下 哲哉; 小林 泰彦; 佐藤 茂*
no journal, ,
カイコ幼虫の造血器官に重イオンビームを照射すると、造血器官自体は一旦崩壊するが、その後高い確率で再生し再び血球を生成する。しかし、そのメカニズムには不明な点が多い。本研究では、照射後から造血器官再生までの各ステップについて再生までのタイムテーブルを電子顕微鏡像による形態及びタンパク質の成分から詳細に解析を行うことを試みた。その結果、5齢4日目には造血器官が再生されることを観察した。さらに、タンパク質成分については、血球前駆細胞が大きく崩壊する5齢day2には幾つかの特徴的な成分が認められたものの、非照射サンプルとの大きな違いは現在のところ認められなかった。
深本 花菜; 土屋 志織*; 坂下 哲哉; 浜田 信行*; 鈴木 芳代*; 柿崎 竹彦*; 和田 成一*; 原 孝光*; 今西 重雄*; 白井 孝治*; et al.
no journal, ,
昆虫の細胞は比較放射線抵抗性が高く、真皮細胞では400Gyの重イオン照射においても放射線障害による細胞死は起こらないことが明らかになっている。一方、造血器官に重イオン(100Gy)を照射すると、血球前駆細胞がアポトーシス様の細胞死を起こすことから、比較的抵抗性が低いことを明らかにしてきた。血球前駆細胞における細胞死の過程をほかの細胞と比較することで、昆虫細胞の高い放射線抵抗性の要因の一端が明らかになると期待される。本研究は血球前駆細胞の対照として、カイコ血球由来細胞SS4を用いた。まず、線を照射して増殖に与える影響を調査した。照射後96時間まで細胞数の変化を調査したところ、低線量(1Gy)ではほとんど影響は認められなかったものの、線量の増加とともに減少した。詳細には、10-20Gyでは24時間後には増殖が認められなかったが、その後増殖を再開した。一方、約50 Gy付近を境に増殖速度に変化が認められ、特に100及び200Gyでは96時間後においても細胞数に変化は認められず、ほぼ横ばいであった。しかし細胞は死滅することはなく、SS4細胞が放射線に抵抗性であると推測された。
深本 花菜; 土屋 志織*; 白井 孝治*; 木口 憲爾*; 坂下 哲哉; 小林 泰彦; 今西 重雄*
no journal, ,
カイコ血球由来の培養細胞SS4は、血球の性質を残した培養細胞で、一部にプラズマ細胞様の伸長した細胞を含んでいる。線照射後の細胞を観察したところ、線量200Gyで照射した場合でも細胞は死滅しなかった。この結果は、これまでに報告された昆虫細胞への
線照射の結果と線量レベルに関して一致する。照射後に、細胞数密度の時間的な変化を調べた結果、線量の増加とともに細胞の増殖速度が低下する傾向が観察された。今後、重イオンビームに対する同様の実験を行い、将来的に昆虫培養細胞を用いた重イオンマイクロビームによるバイスタンダー効果の解析を行う予定である。