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廣内 淳; 高原 省五; 駒ヶ峯 弘志*; 加藤 伸之*; 松井 康人*; 米田 稔*
Journal of Radiological Protection, 41(3), p.S139 - S149, 2021/09
被引用回数:4 パーセンタイル:31.52(Environmental Sciences)屋内退避は原子力事故時の放射線被ばくに対する防護対策の一つである。屋内退避の効果は低減係数によって表される。本研究では、低減係数を屋内外の積算放射能濃度比または線量比で定義した。屋内濃度は主に空気交換率,浸透率及び室内沈着率によって支配される。浸透率と室内沈着率は表面材質と隙間材質に依存する。Iと粒子のこれらのパラメータについて実験的に調査した。実験は2軒のアパート及び3軒の戸建て住宅に加えて、実験室のチャンバーで実施した。浸透率は、0.3
1
mの粒子で0.3
1、I
で0.15
0.7であり、いずれも空気交換率に依存していた。室内沈着率は、0.3
1
mの粒子で0.007
0.2h
、I
で0.2
1.5h
であり、いずれも床面材質に依存していた。
木村 建貴*; 福谷 哲*; 池上 麻衣子*; 坂本 文徳; 香西 直文; Grambow, B.*; 米田 稔*
Chemosphere, 276, p.130121_1 - 130121_7, 2021/08
被引用回数:2 パーセンタイル:7.62(Environmental Sciences)土壌環境中でのセシウム(Cs)の移行挙動解明に資するため、Csのバイオタイトへの吸着及びシデロフォアによるバイオタイトからのCs溶解を調べた。ほとんど風化していないバイオタイト粉末試料にCsを吸着させた。バクテリア培養液からシデロフォアを精製し、上記バイオタイト試料に対する5回連続溶解実験を行った。バイオタイトの主要元素(Al, Fe, and Mg)はほぼ化学量論的に溶解した。この結果は、シデロフォアがバイオタイトの破断面を選択的に溶解することを強く示唆している。破断面に吸着したCsが破断面の溶解に伴いすみやかに溶解し、次いでバイオタイト粒子外表面のCsがゆっくりと溶解した。
高原 省五; 飯島 正史*; 米田 稔*; 島田 洋子*
Risk Analysis, 39(1), p.212 - 224, 2019/01
被引用回数:5 パーセンタイル:41.51(Public, Environmental & Occupational Health)福島市内において、市役所職員, 老人クラブ, 建設業協会及び農業協同組合の協力の下、個人線量及び被ばく関連要因の測定と調査を実施した。これらの結果に基づいて、線量評価モデルを開発するとともに、汚染の空間的変動性および行動パターンから生じる集団間の違いを考慮して確率論的に線量を評価した。個人線量の評価値を実測値と比較したところ、福島市役所, 老人クラブ及び農業協同組合からの協力者の評価値は実測値とよく一致していた。一方、建設業協会からの協力者については実測値をうまく再現できなかった。建設業では作業内容に応じて被ばくが低減されている可能性があり、これらの低減効果について、さらなる調査が必要である。
Pratama, M. A.; 高原 省五; 宗像 雅広; 米田 稔*
Environment International, 115, p.196 - 204, 2018/06
被引用回数:2 パーセンタイル:6.17(Environmental Sciences)After the Fukushima accident, it became important to determine the quantity of radionuclide ingested by inhabitants. The most common methods currently used to obtain such data are the market basket (MB) and duplicate (DP) methods. The newly proposed method, which we designate as SL, consists of three steps: (1) the separation of wet weather and dry weather data, (2) determining the mass balance of the wastewater treatment plant (WWTP), and (3) developing a reverse biokinetic model to relate the amount of radionuclides ingested to the amounts contained in the sewer sludge. We tested the new method using the time-dependent radiocesium concentrations in sewer sludge from the WWTP in Fukushima City. The results from the SL method agreed to those from the MB while overestimated those from DP method. The trend lines for all three methods, however, are in good agreement. Sensitivity analyses of SL method indicate further studies on uncertainties of sensitive parameters are deemed necessary to improve the accuracy of the method.
高原 省五; 池上 麻衣子*; 米田 稔*; 近藤 均*; 石崎 梓; 飯島 正史; 島田 洋子*; 松井 康人*
Risk Analysis, 37(7), p.1256 - 1267, 2017/07
被引用回数:6 パーセンタイル:47.83(Public, Environmental & Occupational Health)The authors evaluated the bioaccessibility of radioactive cesium using the extraction test with 1N HCl and the physiologically based extraction test (PBET). The bioaccessibilitiy from the PBET was 5.3%, and the extractability by the tests with 1N HCl was 16%. The bioaccessibility was strongly correlated with the extractability. This result demonstrates that the extractability of 1N HCl can be used as a good predictor of the bioaccessibility by the PBET. We assessed the doses to the children from ingestion of soils through hand-to-mouth activity using a probabilistic approach based on the spatial distribution of radioactive cesium in Date city. The geometric mean of the annual committed effective doses to the children of age category 1 y and 5 y is 16 nSv and 8.8 nSv, respectively. Even if the children ingest a large amount of soils with relatively high contamination, the 95th percentile of the doses from this pathway is tens of nSv per year.
高原 省五; 本間 俊充; 米田 稔*; 島田 洋子*
保健物理, 51(3), p.147 - 159, 2016/09
原子力事故後の汚染地域における放射線リスクの管理には、(1)リスク・トレードオフ、(2)パターナリズム、(3)管理の決定にする責任の個人化という3つの課題が伴う。本稿では、国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護体系の倫理的背景を文献調査して、これらの倫理的課題へどのようにして対処しうるのかを検討した。ICRPの放射線防護体系は3つの規範倫理学(功利主義、義務論及び徳倫理学)に基づいて構築されており、目的と状況に応じてこれらの倫理学を組み合わせることで、汚染地域のリスク管理に伴う3つの課題に対応することができる。また、個人に対する防護措置を行う場合には以下のような条件を満たす必要がある:(1)事故直後の緊急性の高い状況で行われる防護措置については、事故の発生確率やその影響について事前に説明を行い、被介入者の理解と合意を得なければならない、(2)事故後時間を経て緊急性の低い状況で行われる防護措置については、住民の自律を促進する方法で行われねばならず、十分な情報提供のもとで多様な選択肢に関する批判的検討を行えるように意思決定プロセスを構築しておく必要がある。
高原 省五; 池上 麻衣子*; 米田 稔*; 近藤 均*; 石崎 梓; 島田 洋子*
第21回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集(CD-ROM), p.505 - 510, 2015/06
福島第一原子力発電所事故後の汚染地域において、住民の被ばく線量は適切な被ばく管理に不可欠な情報の一つである。汚染土壌の直接摂取は、特に子供への被ばくの観点から住民の関心が高く、同経路を通じて生じる被ばく線量の程度を明らかにすることで、住民の安心感を醸成しつつ中長期的な被ばく管理を効果的に実施することができるものと考えられる。しかし、汚染土壌を直接摂取した場合にどの程度人体に吸収されるかについては未だ明らかになっていないため、同経路からの被ばく線量を評価するためには消化器系において放射性Csがどのくらい吸収されるかを明らかにする必要がある。そこで本研究では、人体の胃や腸での条件を再現した「生理学的抽出方法(PBET: Physiologically Based Extraction Test)」と、我が国における法令規定法である「1N塩酸抽出法」という2つの方法を用いて消化器系における吸収率を評価した。また、これらの結果をもとに、汚染土壌の直接摂取による被ばく線量を評価するとともに、1N塩酸抽出法とPBET法の結果とを比較してより簡便な1N塩酸抽出法が放射性セシウムの抽出方法として妥当であるか否か検討した。
*; 米田 茂夫*; 小屋開地 稔*
PNC TJ7308 93-005, 292 Pages, 1993/03
性能評価研究の一環として進めている、広域の地下水理・水文機構の解明に関する研究の基礎資料を得るため、日本全国の地表から深度1000m付近までの地盤の透水性に関する文献調査を平成3年度より実施している。本調査では、664件の透水性データ(主として原位置試験データ)を収集し、昨年度のデータと併せた1517件のデータを用い、日本の地盤の透水特性について検討すると共に、東農地方についても試験データを用いて透水特性を検討した。その結果では、日本の地盤の透水特性としては、岩種間の透水係数分布に大差がないこと、亀裂性地盤では透水係数が深度依存性をややかなり有すること、多孔質地盤では堆積物の粒度組成が透水性に大きく影響することが明らかになった。また、東農地域の透水係数は日本全国のそれに比べ、10-2オーダ低いことを示している。しかし、今回収集したデータは土木工事に関連するものが多いため、深部地盤や透水係数が低い地盤のデータがほとんどなく、日本の地盤の地下1000mまでの透水特性については充分に検討できなかった。今後は、これらのデータを得るために現位置での詳細な調査・研究を行い、本調査結果と併せて日本の地盤の透水特性を把握していく必要がある。
米田 茂夫*; 小屋開地 稔*; 桜本 勇治*
PNC TJ7308 91-001VOL1, 119 Pages, 1991/03
地層処分に関連した調査研究の一環として,地質環境の適性評価や処分システムの性能評価に資することを目的とし,我が国の地下水の地球化学的性質に関する既存データの収集・解析を実施した。収集したデータ数は約15,000である。貯留母岩別の平均的な地下水の水質は,石灰岩や第四紀堆積層などでCa(Na)-HC03型,花崗岩類,玄武岩類及び新第三紀堆積岩などでNa-Cl型を示す。また,温鉱泉・化石海水及び海水の影響を排除する条件で抽出した約5000データを用いて,地下水の水質と貯留母岩の岩種等の関係を検討し,以下に示す知見を得た。・ CO2に対してある程度開放的な環境下の地下水は,貯留母岩との反応が進行すれば,その岩種にかかわらず,pH及びNa+・HCO3-濃度が高くなる。・ CO2に対して比較的閉鎖的な環境下の地下水は,貯留母岩との反応が進行すれば,その岩種にかかわらず,pHが高くなるが,さほどNa+・HCO3-濃度が高くならない。
廣内 淳; 高原 省五; 駒ヶ峯 弘志*; 加藤 伸之*; 松井 康人*; 米田 稔*
no journal, ,
屋内退避は原子力事故時の放射線被ばくに対する防護対策の一つである。屋内退避の効果は低減係数によって表される。本研究では、低減係数を屋内外の積算放射能濃度比または線量比で定義した。屋内濃度は主に空気交換率、浸透率及び室内沈着率によって支配される。浸透率と室内沈着率は表面材質と隙間材質に依存する。Iと粒子のこれらのパラメータについて実験的に調査した。実験は2軒のアパート及び3軒の戸建て住宅に加えて、実験室のチャンバーで実施した。浸透率は、0.3
1
mの粒子で0.3
1、I
で0.1
0.6であり、いずれも空気交換率に依存していた。室内沈着率は、0.3
1
mの粒子で0.007
0.2h
、I
で0.2
1.5h
であり、いずれも床面材質に依存していた。
廣内 淳; 渡邊 正敏*; 林 奈穂; 長久保 梓; 松井 康人*; 米田 稔*; 高原 省五
no journal, ,
原子力発電所事故後の長期的な被ばく評価において、沈着した放射性物質からの外部被ばくのみならず、再浮遊物質による吸入被ばくも重要な経路の一つである。屋内外での再浮遊物質による吸入被ばくを評価するうえで、屋外での再浮遊係数と屋内への侵入割合を評価する必要がある。これらの値は風速や環境条件(建蔽率、地目)に依存するものの、今までの確率論的リスク評価においては、一定の値が用いられてきた。そこで本研究では、最新の知見を基に、屋外での再浮遊係数と屋内への侵入割合に関して、風速と環境条件の依存性を評価し、確率論的リスク評価に重要なパラメータを整備した。
高原 省五; 長久保 梓; 廣内 淳; 林 奈穂; 松井 康人*; 米田 稔*
no journal, ,
原子力事故後の汚染地域において、日常生活を通じて住民が受ける被ばく線量を精緻に評価するためには、室内及び室外の様々な経路を通じて生ずる被ばくを考慮する必要がある。本研究では、上記のような問題意識のもと、東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故後の現地での知見と実験をもとに室内外での再浮遊や室外から室内への移行挙動モデルの開発を試みた。また、今後、これらのモデルを用いて、事故後初期に屋内退避した住民被ばく線量及び被ばく低減効果を評価するとともに、帰還後の住民の長期的な被ばく線量を評価していく予定である。本発表では、研究の全体像についてその概要を説明する。この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものである。
長久保 梓; 林 奈穂; 松井 康人*; 廣内 淳; 米田 稔*; 高原 省五
no journal, ,
原子力発電所事故後の発電所周辺地域における居住環境での滞在による被ばくのうち、室内滞在時の被ばくは、室外の放射性物質に起因するものと室外から室内に侵入した放射性物質によるものに分けられる。そのうち、室外から侵入し、室内床面に沈着した放射性物質を含む粒子の再浮遊による内部被ばくを評価する場合、沈着する床面の材質や気流場が屋外とは異なるため、再浮遊粒子濃度分布モデル及び係数は室外のものとは異なることが考えられる。本研究では、室内における粒子再浮遊モデルを構築のため、室内の床に使用されている材料及び風速場について、様々な条件対する再浮遊粒子の濃度と再浮遊係数をシミュレーション及び実測によって評価した。
廣内 淳; 渡邊 正敏*; 林 奈穂; 長久保 梓; 松井 康人*; 米田 稔*; 高原 省五
no journal, ,
原子力発電所事故後の居住環境における被ばく評価は、汚染地域での住民生活を管理するために必要不可欠な情報の一つである。特に、福島事故以降、原子力防災分野において、事故後初期に家屋への屋内退避が防災計画の主軸の一つとして位置づけられている。事故後初期において屋内退避を実施した場合にどのくらいの被ばくが想定されるか、また被ばく低減効果が見込まれるかの情報は、原子力防災計画や放射線防護対策を策定する国や自治体に重要な情報となる。そこで本研究では、事故後初期の屋内退避時における被ばく低減係数(屋内外の線量比)を計算し、サイトごとに比較した。その結果、被ばく低減係数はサイト間で20%-50%異なり、この主な要因としてサイト間の風速の違いであることを示した。この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものである。
林 奈穂; 長久保 梓; 廣内 淳; 松井 康人*; 米田 稔*; 高原 省五
no journal, ,
原子力発電所事故後の居住環境における被ばく評価のうち、室内滞在時の評価については、屋外沈着核種からの外部被ばくに加え、屋外再浮遊核種のうち、室内に侵入して空気中に漂っているまたは床面に沈着した核種による外部・内部被ばく線量が評価されるが、実際には、これらに加えて、床面に沈着した核種が再浮遊することによる影響も生じる。本研究では、屋内退避時の被ばく線量を、再浮遊を考慮しない場合(従来型の手法)と考慮した場合(新しい手法)で被ばく線量評価結果にどのような違いが生じるか、その影響はどの程度かを評価する。この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものである。
長久保 梓; 林 奈穂; 廣内 淳; 松井 康人*; 米田 稔*; 高原 省五
no journal, ,
原子力発電所事故後の居住環境において、屋外再浮遊放射性核種の室内への侵入による被ばくについては、放射性核種の拡散と沈着の影響を考慮してきた。しかし、実際には、沈着粒子の再浮遊も生じる。本研究では、室内沈着粒子の再浮遊モデルの構築のため、床表面沈着密度に対する空気中濃度の比で定義される再浮遊係数を実験により求めた。実験では、実家屋フローリング床面に試験用ダストを散布し、空調の稼働、人の動作等の外乱を加えた場合の再浮遊粒子濃度を測定することにより、再浮遊係数を求めた。その結果、再浮遊係数は外乱の種類および粒径の違いに応じて1.0e-51.0 (m-1)の範囲の範囲を示した。この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものである。
高原 省五; 島田 洋子*; 米田 稔*; 飯島 正史
no journal, ,
After the Tohoku District-off the Pacific Ocean Earthquake, large tsunamis struck the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, which led to a nuclear accident that caused release of a large amount of radioactive materials into the environment. Many residents are being exposed to radiation in daily lives as of today. To manage exposures to the populations appropriately, an urgent issue is development of a method to assess radiation doses. In this study, we aim to develop a probabilistic method to assess the dose distribution from external exposures to the populations taking into account variabilities of time use daily data. To achieve this aim, surveys on behavioral pattern were performed with the cooperation of various population groups, and statistical analyses have been performed for the data to determine distribution forms. In addition, individual doses due to external exposures were measured with personal dosimeters, and the validity of the assessment was confirmed.
Pratama, M. A.; 高原 省五; 宗像 雅広; 本間 俊充; 米田 稔*
no journal, ,
This study proposes a new method to estimate the ingestion intake based on the time-dependent cesium (Cs) concentration in separate sewer sludge by using mass balance analysis of Cs in wastewater treatment plant and reverse biokinetic model. The results showed that the new method successfully estimated ingestion intake of Cs. However, several uncertainties resulted from parameters used in the models are indeed presence. In addition, this method needs to be tested in other areas to ensure its reliability and to identify its limitation.
Pratama, M. A.; 高原 省五; 宗像 雅広; 米田 稔*
no journal, ,
The time-dependent behavior analysis, parameterization, and the identification of factors affecting parameter values of radiocesium in sludges of 10 sewer systems in Fukushima Prefecture were attempted. It was obtained that the time-dependent cesium concentration follows two exponentials model consisting of the fast and slow transfer coefficient of cesium from ground surfaces to sewer systems and their statistical coefficients. Whereas values for the transfer coefficients are relatively the same between the sewer systems, the values of statistical coefficients significantly vary depending on the specific characteristic of each sewer's service area. Further analysis shows that decontamination activity and land use on each sewer's service area play important roles in determining the value of statistical coefficients.
廣内 淳; 高原 省五; 駒ヶ峯 弘志*; 宗像 雅広; 木本 成*; 米田 稔*; 松井 康人*
no journal, ,
屋内退避による内部被ばくの低減効果は多くの因子に影響される。家屋内での沈着率は被ばく低減効果に影響を与える因子の一つである。本研究では、環境因子をコントロールできるチャンバーを作成し、被ばく低減効果に影響を与える浸透率、沈着率を導出するとともに、チャンバー内での実験値を実家屋に適用する際の留意点を調査するために実家屋での実験も行っている。本発表では、実家屋で室内外のエアロゾル濃度を連続測定し、家屋内での粒子状物質の沈着率を導出した。導出した沈着率は体積補正をしたチャンバー内での実験値と同様の値であり、チャンバーを用いた実験値を実家屋に適用する際には体積補正をする必要性を示した。