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原田 秀郎; 中村 詔司; 初川 雄一; 藤 暢輔; 木村 敦; 石渡 祐樹*; 安見 厚志*; 間渕 幸雄*; 仲川 勉*; 岡村 和夫*; et al.
Journal of Nuclear Science and Technology, 46(5), p.460 - 468, 2009/05
被引用回数:4 パーセンタイル:30.43(Nuclear Science & Technology)弥生炉の高速中性子を用い、約0.1mgの微量サンプルを用いて高速中性子の捕獲断面積を測定する技術を開発し、その有効性を高速中性子に対するNpの中性子捕獲断面積を測定することにより実証した。測定手法としては放射化法を適用し、中性子捕獲反応で生成するNpの生成量を、これからの崩壊線をGe検出器で測定することにより測定した。モンテカルロ計算で得られた照射場の中性子束強度は、同時に照射したAuモニターの放射化量により校正した。核データライブラリーに収められているNpの中性子捕獲断面積のエネルギー依存性情報より、本測定で導出される中性子捕獲断面積及び対応する中性子エネルギーの代表点を求めた。この結果、0.2140.009MeVにおいて0.800.04bという5%の精度での測定値を得た。この結果は、ENDF/B-VII.0の評価値と一致するが、JENDL-3.3のそれより15%、JENDL/AC-2008のそれよりも13%大きくなることを示した。
木村 貴海; 吾勝 常勲
Solvent Extraction 1990, p.723 - 728, 1992/00
核燃料サイクルにおけるアクチニド元素の分離分析、除染、濃縮及び回収を目的として、二座配位抽出剤-硝酸系抽出クロマトグラフ法の応用を検討した。DHDECMP/XAD-4樹脂カラムにおけるNp、Am、Cm及びFPの溶離挙動、及びTBP、DHDECMP、OD[iB]CMPOの単独または混合溶媒を担持した樹脂へのIII、IV、VI価のアクチニド元素の抽出挙動について報告する。
木村 貴海; 吾勝 常勲
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 149(1), p.25 - 34, 1991/00
被引用回数:10 パーセンタイル:72.11(Chemistry, Analytical)DHDECMP-硝酸系抽出クロマトグラフ法によるIII価のアクチニド元素の分離におけるDHDECMP/XAD-4樹脂の特性を検討した。Ceを代用元素としてバッチ法及びカラム法によりDHDECMP/XAD-4樹脂の抽出容量を測定した。さらに、DHDECMP/XAD-4カラムにおけるAm、Cm、Cf及びFPの溶離挙動を調べ、ランタニド元素を除くFPはIII価のアクチニド元素から分離できること、III価のアクチニド元素及びランタニド元素の分配比はCeAmPmCmCfEuの順であること、及びAmとCmはほぼ定量的に相互分離できることなどを明らかにした。
木村 貴海; 吾勝 常勲
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 149(1), p.13 - 23, 1991/00
被引用回数:17 パーセンタイル:84.03(Chemistry, Analytical)DHDECMP-硝酸系抽出クロマトグラフ法におけるDHDECMP/XAD-4樹脂へのCe(III)及びAm(III)の抽出挙動を検討した。二相分配及び赤外吸収スペクトルにより調べた結果、DHDECMPの保持体であるアンバーライトXAD-4樹脂は、溶媒抽出法における希釈剤に相当すること、XAD-4に保持されたDHDECMPのP=0及びC=0結合はfreeなDHDECMPのP=0及びC=0結合と同様にCe、Amの抽出に関与することなどを明らかにした。さらにDHDECMP/XAD-4樹脂に対するCe、Amの抽出平衡は溶媒抽出におけるfreeなDHDECMPに対する抽出平衡と一致することを示した。
吾勝 常勲; 木村 貴海; 武藤 博
J. Inst. Nucl. Mater. Manage., 18(2), p.21 - 25, 1990/02
ガンマ線測定により200lドラム缶廃棄物中のPuを定量した。一対のNaI(Tl)検出器を互いに向き合うように設置し、検体をその中心におく。両検出器に計数器を接続し、Puガンマ線を同時に3分計数する。両計数値を加算してPu量に換算する。検出器と検体側面の間隙を50cmに保つとシステム全体は鏡面対称となり、ドラム缶内いづれの点もほぼ等しい計数効率となる。Amガンマ線の影響、廃棄物によるガンマ線の減衰を考慮してPuを定量する。廃棄物ドラム缶、86本をそれぞれ2回づつ定量した。本法では、測定誤差、25%以内、Pu量、0.02-10g範囲の定量ができる。
吾勝 常勲; 木村 貴海
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 140(1), p.195 - 203, 1990/00
被引用回数:9 パーセンタイル:67.09(Chemistry, Analytical)TRU分離のためのDHDECMP抽出クロマトグラフィ用樹脂をつくった。保持体と抽出剤を水中で数時間攪拌する。保持体には有機吸着材、アンバーライトXAD-4を用いた。本法で、(1.130.03)g、DHDECMP/g、XAD-4の樹脂ができる。この樹脂について、使用損耗ならびに適用性を調べた。前者では、バッチ法で3.5M硝酸溶液と反復50回振り合わせた。抽出剤の減量率は1%以下であった。後者では、カラム法で廃液を処理した。95%の収率でAm、113mgを回収した。
桜井 聡; 館盛 勝一; 吾勝 常勲; 木村 貴海; 吉田 善行; 武藤 博; 山下 利之; 大内 金二
日本原子力学会誌, 31(11), p.1243 - 1250, 1989/11
被引用回数:3 パーセンタイル:41.84(Nuclear Science & Technology)難溶性の物質である二酸化プルトニウムを溶解するには、電気化学的に生成したCe、Ag等の酸化力を利用する方法が有力であることが知られている。本報告では、このような電解酸化溶解の各種条件の検討結果、および本法をスケールアップするために必要な、最大10g規模の二酸化プルトニウム溶解実験の結果について述べる。本研究の結果、酸化剤としてAgを利用すれば室温においても十分大きな溶解速度が得られること、また多量のPuOを試料とする場合、溶解反応の律速段階がAgの再生反応であること、さらに電解時における陰極からの水素の発生は電流密度と陰極液の硝酸濃度を調節することで抑制可能であること等が明らかになり、本法がスケールアップ可能である見通しを得た。
木村 貴海; 五藤 博; 小林 義威; 吾勝 常勲
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 125(1), p.29 - 40, 1988/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Chemistry, Analytical)アクチニド元素を非破壊で定量するための方法を開発した。この方法はマルチチャンネル時間スペクトル測定を用いた中性子同時計数法により、アクチニド元素の自然核分裂から生じる中性子を選択的に測定する。
松本 憲一*; 宮原 顕治; 川口 昭夫; 浅妻 新一郎; 福島 操; 庄司 賢二; 野島 康夫; 木村 憲二; 池田 整; 渋谷 淳*; et al.
PNC TN8440 87-194, 82 Pages, 1987/08
IAEA廃棄物処理処分会議(1983年5月シアトル会議)における技術発表を行うにあたって、1982年12月までの東海再処理工場の廃棄物管理実績をまとめ、今後の教育用課内資料または、廃棄物処理全般に関する説明資料として使用する。
木村 貴海; 五藤 博; 小林 義威; 吾勝 常勲
Appl.Radiat.Isot., 38(2), P. 162, 1987/02
先に発表した論文「Neutron Yields from Actinide Oxides」にコメントが寄せられたのでAuthors' Replyを付け加えた。コメントの内容はデータ解析のための数学的モデルの記述を詳細に述べたものであった。これに対し著者らの用いた近似式により実験誤差の範囲で同等の結果を導き得ることを示した。
木村 貴海; 小林 義威; 吾勝 常勲; 五藤 博
Appl.Radiat.Isot., 37(2), p.121 - 125, 1986/00
アクチノイド酸化物(PuOとAmO)から、アクチノイドの自発核分裂により放出される中性子と、アクチノイドからの粒子と酸素との(.n)反応により放出される中性子を区分して測定した。その結果、測定した自発核分裂からの中性子収率は自発核分裂の値と半減期から計算した値と実験誤差の範囲内で一致した。一方、測定した(.n)反応からの中性子収率は、stopping power と酸素の thick target yield から計算した値より約10%大きな値であった。この原因は計算に使用した thick target yield の精度に問題があると考えられる。
木村 貴海; 小林 義威; 吾勝 常勲
Radiochimica Acta, 39, p.179 - 183, 1986/00
硫酸バリウムのネプツニウム、プルトニウム、アメリシウムの共沈挙動を、酸の種類と酸濃度、およびバリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウムの添加量による収率変化について検討し、これらの元素が硫酸バリウムへ定量的に共沈する最適条件を得た。またこれらの元素の定量的な相互分離に必要な酸化剤、還元剤の検討を行い、酸化剤として過マンガン酸を、還元剤として亜硝酸、ヒドロキシルアミンを順次使用することにより、ネプツニウム、プルトニウム、アメリシウムを連続的に相互分離することができる条件を見出した。
岩崎 皓二*; 福田 整司*; 平山 昭生*; 北原 義久*; 岸本 洋一郎; 大和 愛司; 倉林 美積*; 吉村 征二; 黒須 五郎; 圷 憲; et al.
PNC TN841 78-69VOL1, 127 Pages, 1978/12
動力炉・核燃料開発事業団(以下事業団と略す)東海事業所再処理施設のホット試験は1977年9月より開始された。このホット試験期間中の1977年11月末より翌1978年6月までの約7ケ月の間,再処理施設からの低レベル放射性廃液の放出に伴なう放出口周本海域における廃液の拡散について調査を実施した。廃液は,1.8Km沖合までパイプラインにより運ばれ,海面下約16mの海中放出管ノズルから鉛直上方に向け放出される。調査は,ノズル放出による廃液の海表面に達するまでの希釈およびそれに続く海水による拡散状況を確認する目的で実施された。このため,廃液の放出時あるいは放出後の適当な時期に海水を採取し,全ベータ放射能,トリチウム,および137Csの濃度を測定した。その結果,トリチウム測定値によると放出口から海面に達するまでに,廃液は約1/1200に希釈され,また潮流に乗って流れ,流下350mの地点では約1/5000に希釈されることがわかった。さらに放出口を中心とした海域における海水中のトリチウム濃度は放出終了後ある程度の期間は,一時的に上昇するが,その後時間の経過とともに希釈され,バックグランドレベルの変動範囲内におさまる過程がこの調査を通して把握された。
石森 富太郎; 上野 馨; 木村 幹*; 星 三千男; 佐伯 正克; 斉藤 昭; 浅野 雅春; 吾勝 常勲; B.Leugger*
Journal of Nuclear Science and Technology, 9(12), p.716 - 720, 1972/12
1.3kgのThOを平均の中性子束610n/sec.Cmで241日照射し、1.2年冷却した。線放射能は特別な遮蔽を必要としないほどに減少した。約10mgのUをTBP抽出法で分離し、線測定により定量した。質量分析の結果、Uは天然ウランで汚染されていることが分った。
石森 富太郎*; 木村 幹*; 中村 永子*; 吾勝 常勲; 小船 敏子
日本原子力学会誌, 5(8), p.633 - 639, 1963/00
抄録なし
中村 詔司; 藤 暢輔; 木村 敦; 初川 雄一; 原田 秀郎; 石渡 祐樹*; 斉藤 勲*; 安見 厚志*; 間渕 幸雄*; 仲川 勉*; et al.
no journal, ,
放射性廃棄物核種の高速中性子捕獲断面積を系統的に整備することを目的とし、東京大学弥生炉を用いてAl, Fe, In, Ti等の安定核種を照射して、照射位置における高速中性子スペクトルに対する反応率を調べた。また、Ti, Ti, Ti等の安定核種を例にして、その高速中性子捕獲断面積(核分裂スペクトル平均断面積)の測定を行った。本発表では、実験の詳細について報告するとともに、過去の実験値・評価値と比較し、議論する。
松江 秀明; 小島 均*; 吉田 博和*; 浅野 信子*; 長谷川 正一*; 長 秋雄*; 初川 雄一; 瀬川 麻里子; 大澤 崇人; 沼尾 達弥*; et al.
no journal, ,
墓石等に用いられる石材は、国産に比べ安価な外国産石材が多く使用されている。しかし、外国産石材は、変色や表面劣化に関する事例が散見されるにもかかわらず、その実態が把握されていないのが現状である。石材の産地同定は、石材業者の経験から判断される場合がほとんどであり、より客観的な判別手法が必要とされている。国内の石材の主要生産地である茨城県では産学官の委員会によって、色彩評価,帯磁率及び鉱物粒度分布特性による種別判定等の検討を行ってきたが、十分な判別能を有してはいない。そこで、即発線分析(PGA)による元素組成分析と地質学的知見を応用し石材の産地判定方法の検討を行うこととした。その結果、PGAにおいて特に高感度であるホウ素の組成比において茨城県産と中国産石材間で明確な差異を見いだした。
中村 詔司; 初川 雄一; 藤 暢輔; 木村 敦; 原田 秀郎; 石渡 祐樹*; 安見 厚志*; 仲川 勉*; 間渕 幸雄*; 斉藤 勲*; et al.
no journal, ,
高速中性子スペクトルを用いた断面積測定手法を短寿命核種へ適用し、高速中性子捕獲断面積測定手法の適用範囲を拡大した。弥生炉の高速中性子場にて、気送管設備を用いてTc試料を照射した。短半減期の生成核Tcからの線を迅速に計測し、Tcの生成量を求めた。Tcの生成量と用意したTc試料の量から反応率を求めた。Tcの反応率分布は、中性子エネルギー約100keVに高い感度を持つことがわかった。このエネルギー点におけるTcの高速中性子捕獲断面積を測定することができた。
中村 詔司; 初川 雄一; 藤 暢輔; 木村 敦; 原田 秀郎; 石渡 祐樹*; 安見 厚志*; 仲川 勉*; 間渕 幸雄*; 斉藤 勲*; et al.
no journal, ,
弥生炉の高速中性子場(Gz)でNp試料を照射し、放射化法により高速中性子捕獲断面積を求めた。生成核Npからの線を計測し、その収量からNpの生成量を求めた。金箔を用いて照射位置における中性子束をモニタした。今回得られたエネルギー代表点での断面積は、JENDL-3.3のものより15%ほど大きく、ENDF-BVII.0を支持することがわかった。これにより、異なる中性子スペクトルを用いることにより、反応率分布のエネルギー代表点を変えて、そのエネルギーでの高速中性子捕獲断面積を導出することができることが示せた。
中村 詔司; 藤 暢輔; 初川 雄一; 木村 敦; 原田 秀郎; 安見 厚志*; 仲川 勉*; 間渕 幸雄*; 斉藤 勲*; 石渡 祐樹*
no journal, ,
弥生炉の高速中性子場(Gyホール)でI試料を照射し、放射化法により高速中性子捕獲断面積を求めた。生成核Iからの線を計測し、その収量からIの生成量を求めた。金箔をI試料と一緒に照射し、照射位置における中性子束をモニタした。Iの生成量とAu箔による中性子束の情報から、反応率分布のエネルギー代表点における高速中性子捕獲断面積を導出した。得られた結果から、評価値JENDL-4, ENDF/B-VIIともに10数%程、過大評価されている可能性を見いだした。