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報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3)による破損伝播試験(IV)

田辺 裕美*; 佐藤 稔*; 藤井 啓次*; 大後 美道

PNC TN941 83-158, 241 Pages, 1983/11

PNC-TN941-83-158.pdf:13.9MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」の蒸気発生器でのナトリウム-水反応事故に対する設計基準リークの選定のため,動燃大洗工学センターの蒸気発生器安全性総合試験装置SWAT―3を用いて破損伝播試験が1979年より実施されている。この試験の目的は,伝熱管からの初期水リークが原因となってナトリウム-水反応により周囲の伝熱管が破損し,水リーク規模が拡大していく様相を実験的に把握する事にある。本報告書は,1$$sim$$数kg/sccの初期水りーク率に対するデータを得るため行なわれたRunl6,17試験の結果について述べたものである。試験中,管束部の温度が測定され,ナトリウム-水反応域の管外熱伝達率が求められた。また,試験結果から実機では高温ラプチャによる破損伝播の可能性は小さいことが分かった。試験後の解体検査では,伝熱管のウェステージはあまり大きくないことが分った。

報告書

高速炉蒸気発生器伝熱管の中リーク・ウェステージ破損伝播試験(II)

藤井 啓次*; 佐藤 稔*; 田辺 裕美*; 大後 美道

PNC TN941 83-38, 144 Pages, 1983/03

PNC-TN941-83-38.pdf:3.61MB

高速増殖炉の蒸気発生器内で中規模の水リークが発生した場合のナトリウム-水反応試験で,今までに行なわれたことのない試験条件や結論の出ていない項目について,動燃大洗工学センター内の大リーク・ナトリウム-水反応試験装置(SWAT―1)を用いて合計6回の試験を行なった。試験項目は,1)溶接部ウェステージ試験,2)トロイダルウェステージ試験,3)カバーガス中水りーク試験,4)ナトリウム-水反応域の管外熱伝達率測定試験で,試験結果,溶接部と母材部で耐ウェステージ性に差のないこと,トロイダルウェステージでは管内径相当の孔が明く可能性のあること,カバーガス中の水リークでは,ウェステージ率はナトリウム中の水リークの1/10以下であることが分った。また,ナトリウム-水反応域の管外熱伝達率を求めることができた。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3)による破損伝播試験III

田辺 裕美*; 佐藤 稔*; 藤井 啓次*; 大後 美道

PNC TN941 82-99, 362 Pages, 1982/04

PNC-TN941-82-99.pdf:11.95MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」の蒸気発生器でのナトリウム-水反応事故に対する設計基準リークの選定のため、動燃大洗工学センタ-の蒸気発生器安全性総合試験装置SWAT-3を用いて破損伝播試験が1979年より実施されている。この試験の目的は、伝熱管からの初期水リークが原因となってナトリウム-水反応により周期伝熱管を損耗し、水リーク規模が拡大していく様相を実験的に把握する事にある。本報告書は、1980年9月及び1981年4月に実施された第3回破損伝播試験(SWAT-3Run-14及び15)の結果について述べたものである。本試験は、実機の運転法を模擬して初期リークの発生からリーク検出後の水系ブローが終了するまでの間に、水リーク規模がどの程度まで拡大するかを実験的に把握する目的で実施されたものである。以下にその結果を述べる。Run-14試験は、初期リーク率18g/secで実施し、94秒、145秒、168秒に破損伝播が発生し、173秒の水系ブロー開始後に更に2回の破損伝播が生じた。Run-15試験は、当初平均1.2g/secで4時間7分注水したが、遂に破損伝播を生じなかった。そのため、水側条件を変えて初期リーク率14g/secとしたところ、50秒、195秒、224秒と破損伝播が発生し、ブロー中には1回の破損伝播があった。最大リーク率はRun-15のブロー中の2.7kg/secである。このように、ブロー中の破損伝播によりリーク規模がブロー開始直前の値を上回る事は充分有り得る。破損伝熱管本数は両試験とも4本づつであった。その中ではRun-15の5次破損孔が最大でフィッシュ・マウス型の18mm$$times$$4.1mmの大きさであった。破損伝播のメカニズムは、水リーク率の低い領域ではウェステ-ジのみであるが、水リーク率が数100g/sec以上の領域では、ウェステージ+高温ラプチャとなることがある。

報告書

SGナトリウム液面カバーガス部における水素挙動(リーク検出計開発試験 第4報)

奥村 泰伸*; 黒羽 光男; 佐藤 稔*; 大後 美道; 池本 一郎*; 葛西 省三*

PNC TN941 82-98, 87 Pages, 1982/04

PNC-TN941-82-98.pdf:3.26MB

すでに報告されている直接挿入型カバーガス中水素計を使用してナトリウム/カバーガス体系における水素ガス挙動を解明するための試験を実施した。試験は,動力炉・核燃料開発事業団,大洗工学センター蒸気発生器安全性試験室内のSWAT―2装置に,蒸気発生器を模擬するための容器を新設し,その上部にカバーガス中水素計を設置し,既設のPNC型ナトリウム中水素計と共に使用して,バックグランド水素濃度測定,注水素,注水試験等を行なった。本書では,これらの試験結果について報告するものであり,得られた成果は以下の通りである。アルゴンガス中での水素ガスの移行は,分子拡散より,浮力および対流によるミキシング効果の方が支配的である。ナトリウム/カバーガス体系でのカバーガス中バックグランド水素分圧は,ナトリウム中水素分圧に比べ2$$sim$$3オーダ高く,10$$times$$-2Torr以下には下がらない。ナトリウム中における単気泡の気泡径と上昇速度の関係は,実験と解析がよく一致した。本試験体系でカバーガス中へ出た水素ガスの検出割合は約20%であった。またナトリウム中へ溶解した水素の検出割合は約80%であった。ナトリウム-水反応で発生する水素のナトリウム中水素計での検出割合は,注水素試験に比べ数倍高くなる。

報告書

高速炉蒸気発生器伝熱管の破損伝播解析 : 破損伝播解析コードLEAPIIによる実証試験

田辺 裕美*; 三宅 収; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN941 82-100, 48 Pages, 1982/04

PNC-TN941-82-100.pdf:0.81MB

ナトリウム冷却高速増殖炉の蒸気発生器でのナトリウム-水反応による伝熱管の破損伝播現象を解析するためにLEAP2コードが開発された。本報告書は蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT―3)を用いて実施された破損伝播試験Run―14及びRun―15の結果として得られた破損伝播の進行と,LEAP2コードの計算結果との比較により,同コードの検証計算を行なったものである。主な結果は以下の通り。1)感度解析の結果,タイム・メッシュ,ジェット分割数などの計算コード上のパラメータが計算結果(水リーク率の時間変化)に及ぼす影響を把握する事ができた。2)SWAT―3試験との比較から,本コードは常に,破損伝播の規模を実現象と比べて保守的に評価できる事が明らかとなった。

報告書

蒸気発生器伝熱管の破損伝播解析コード LEAP2 : 使用説明書

田辺 裕美*; 三宅 収; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN952 82-04, 74 Pages, 1982/02

PNC-TN952-82-04.pdf:1.57MB

ナトリウム冷却高速増殖炉の蒸気発生器内で発生した初期リークが,ウェステージ等により破損伝播すると言う現象を解析するため,LEAP(LeakEnlargementandPropagation)コードが開発された。 本コードは,初期リーク発生から水側ダンプによるナトリウム-水反応終止までの水リーク率変化等を計算するもので,蒸気発生器運転条件,水リーク率計算,ジェット衝突点の決定,ターゲット・ウェステージ,ターゲット管の貫通,リーク孔の自己拡大,リーク検出時間計算,カバーガス圧力計算,及びタイム・ステップ・コントロールの各要素から構成されている。 本報告書は,計算モデル,解析手法,プログラムの構成,入出力形式について説明したものである。 なお,本コードは1978年川崎重工によって開発されたものであるが,その後のR&D成果を反映して種々の修正がなされたので,ここに,本報告書をLEAP2のコード・マニュアルの改訂版として作成したものである。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3)による破損伝播試験II

田辺 裕美*; 佐藤 稔*; 大後 美道

PNC TN941 82-42, 235 Pages, 1982/02

PNC-TN941-82-42.pdf:8.5MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」の蒸気発生器におけるナトリウム-水反応事故に対する安全設計法の確立のため,動燃大洗工学センターの蒸気発生器安全性総合試験装置SWAT―3を用いて破損伝播試験が1979年より実施されている。この試験の目的は,伝熱管からの初期水リークが要因となってナトリウム-水反応により周囲伝熱管を損耗し,水リーク規模が拡大していく様相を実験的に把握する事にある。本報告書は,1980年5月に実施された第2回破損伝播試験の結果について記述したものである。本試験は,「もんじゅ」蒸気発生器設備の統一仕様に従って製作された模擬伝熱管束部3体を用いて3回の注水試験(SWAT―3,Run―11,12,13)を実施したものである。Run―11は注水機構不調のため注水が行なわれなかったが,Run―12,13は,それぞれ初期注水率87g/sec及び900g/secで注水を行ない,破損伝播過程のデータが得られた。以下にその結果を述べる。1)Run―12では,74秒後に2次破損,145秒後に3次破損にまで至った。Run―13では,70$$sim$$175秒の間に8本のガス加圧管が,158秒に注水管が破損した。2)破損孔の大きさは,水注入管ではRun―12の3次破損管の18mm$$times$$5.8mmが最大であったが,ガス加圧管ではRun―13で1DEG(両端ギロチン破断)相当の破損管が2本認められた。3)破損伝播のメカニズムは,水リーク率の低い領域ではウェステージ現象による。水リーク率が約1kg/sec以上では,高温ラプチャの傾向も現われて来るが,破損時間を規定するのはやはりウェステージによる減肉作用である。

報告書

PNC型ナトリウム中水素検出計の長期性能試験(リーク検出計開発試験 第2報)

黒羽 光雄; 武田 邦雄; 飯塚 昇司; 佐々木 修一; 岡田 敏夫; 磯崎 三喜雄; 大後 美道; 佐藤 稔

PNC TN941 81-49, 204 Pages, 1981/05

PNC-TN941-81-49.pdf:22.56MB

高速原型炉「もんじゅ」蒸気発生器の水漏洩検出計としてPNC型ナトリウム中水素検出計が開発された。この長期耐久性を確認するために、4基の水素計を大洗工学センタ内のナトリウム純度管理試験ループに1基、ナトリウム流動伝熱ループに2基および燃料ピン流動試験ループに1基を据付け、最高1万時間を目標にナトリウム実流試験を実施した。試験期間は1977年11月から1980年2月までであった。水素計は2号機MK-2タイプで、これは真空系が動的室と静的室とに分離されているが、フレッキシブルチユーブで両室を結合することも可能な構造のものである。本試験結果、次の成果を得た。(1)4基中2基が目標の1万時間以上を達成した。4基の積算時間の総計は約35,000時間であった。ナトリウム系およびニッケル膜には何の異常もなく、充分な耐久性を確認できたが、2基の真空系に計3回の空気漏洩を経験した。(2)ニッケル膜の水素透過率、およびイオンポンプ出力電流と水素圧力の関係に経時変化はほとんど生じなかった。(3)イオンポンプ排気速度が積算水素排気量の増加とともに低下した。この低下する傾向は水素計によって大きな差があり、2基は初期の200Torr・$$ell$$を排気する間の変化が著しかった。(4)較正曲線であるナトリウム中水素濃度とポンプ出力電流の関係が経時変化するのは、ポンプ排気速度の変化が主原因であることが判った。(5)ノイズの点で、ポンプ出力電流よりもヌードゲージ出力の方が水素検出計の信号として優れていた。

報告書

直接挿入型隔膜式カバーガス中水素計の開発; リーク検出計開発試験 第3報

黒羽 光雄; 井上 設生*; 増井 章裕*; 奥村 泰伸*; 大後 美道; 太田 英久*; 佐藤 稔*

PNC TN941 81-51, 70 Pages, 1981/02

PNC-TN941-81-51.pdf:7.91MB

ナトリウム加熱蒸気発生器のリーク検出計として,ニッケル隔膜を蒸気発生器のカバーガス空間に直接挿入する型のガス中水素計が試作された。同水素計は,PNC型ナトリウム中水素検出計のニッケル膜と同様に応力負荷方式は内圧型で,真空系の主要構成部品も同一のものが採用された。同水素計は,現在,動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センタ蒸気発生器安全性試験室内。小リーク・ナトリウム-水反応試験装置(SWAT―2)に据付けられ,順調に稼動を続けている。本書では,この水素計の設計仕様,およびその決定根拠を詳細に記述するとともに,試作した水素計の構造,部品仕様,ガス中試験結果,ナトリウムミスト中試験結果について報告するものである。これらの試作,試験を通じて以下の成果を得た。本水素計は,循環型のガス中水素計と比較して,非常に小型であるにもかかわらず,検出機能および濃度測定機能を充分有することが実証された。水素濃度の測定範囲は,数Vppm$$sim$$10,000Vppm(ニッケル膜温度500$$^{circ}C$$,カバーガス圧力1kg/cm$$times$$2G)であることが示された。ナトリウムミスト中のニッケル膜の水素透過率は,ナトリウム中のそれとほぼ同じ値が得られた。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3)による伝播試験I

田辺 裕美*; 佐藤 稔*; 綿見 正和*; 大後 美道

PNC TN941 81-05, 235 Pages, 1981/01

PNC-TN941-81-05.pdf:30.88MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」の蒸気発生器におけるナトリウム-水反応事故に対する安全設計法の確立のため,動燃大洗工学センターの蒸気発生器安全性総合試験装置SWAT-3を用いて破損伝播試験が1979年より実施されている。この試験の目的は,伝熱管からの初期水リークが要因となってナトリウム-水反応により周囲伝熱管を損耗し,水リーク規模か拡大していく様相を実験的に把握する事にある。本報告書は,1979年8月に実施された第1回破損伝播試験の結果について記述したものである。試験は原型炉蒸気発生器の蒸発器の伝熱管束部を模擬した試験体3体を用いて,3回の注水試験(SWAT-3Run-8,9,10)を実施したもので,初期リーク率はそれぞれ36g/sec,68g/sec及び570g/secであった。主な試験結果を以下に述べる。Run-8,Run-10では1分前後で破損伝播が進行したが,Run-9では36分注水して,結局破損伝播を生じなかった。破損孔の最大のものは,注水ターゲット管で約5.7mm$$phi$$,ガス加圧管18mm$$times$$33mmであった。破損伝播のメカニズムは,ウェステージか主であったと考えられる。ウェステージによる伝熱管損傷以外にも,伝熱管の曲がり(ボウイング)や脹らみ(バルジング)が見られた。ウェステージ率は,中リーク・ウェステージ試験の結果と同様に7$$times$$10$$times$$-2mm/sec以下の値であった。

報告書

高速炉蒸気発生器伝熱管2$$frac{1}{4}$$Cr-1Mo鋼のリーク孔自己拡大試験; 微小リーク・ナトリウム・水反応試験研究 第1報

黒羽 光男; 井上 設生*; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN941 80-135, 67 Pages, 1980/08

PNC-TN941-80-135.pdf:4.85MB

高速増殖炉「もんじゅ」蒸気発生器伝熱管の侯補材料である2$$frac{1}{4}$$Cr-1Mo鋼を対象に,微小水リーク時のリーク孔自己拡大(セルフウェステージ)現象を調査するための試験が,動燃大洗工学センタSWAT-2装置を使用して実施された。試験範囲はナトリウム温度480$$^{circ}C$$,水リーク率1.6$$times$$10$$^{-5}$$ - 2.3$$times$$10$$^{-1}$$ g/secである。本試験により次の成果が得られた。水リーク率L/R1(g/sec)とセルフウェステージ率S/R1(mm/sec)には、次の関係式が成立する。S/R1=0.0173L/R1$$times$$0.58 セルフウェステージはナトリウム側から発生して水側に進行し,水側に到達した時点でリーク率が急増する。セルフウェステージによる拡大形態で特徴的なことは、ナトリウム側の拡大孔径の方が水側よりも数倍程やや不連続的に大きい二重構造を有することである。リーク孔の最小拡大孔径は0.45$$sim$$1.3mm$$phi$$で、リーク孔拡大比は水リーク率の小さいもの程大きい傾向にある。

報告書

オリフィス付Na中水素計の性能特性試験および最適設計の検討 : リーク検出計開発試験(第1報)

黒羽 光男; 井上 設生*; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN941 79-188, 58 Pages, 1979/10

PNC-TN941-79-188.pdf:2.06MB

期間1978年12月$$sim$$1979年10月目的オリフィス付Na中水素計の動的平衡法による試験結果およびPNC型Na中水素計2号機の動的室にオリフィスを適用した場合の最適設計値を検討したので報告する。要旨もんじゅ用蒸気発生器の水リーク検出計として開発され,SWAT―2装置にて試験されているPNC型Na中水累計2号機真空系の動的室に対し,その超高電離真空計とイオンポンプ間にオリフィスを取付けた。これは従来まで困難であったイオンポンプの排気速度を動的平衡運転時に実測できるようにするためである。この結果,Ni膜の水素透過率Kを正確に評価することができた。得られたKの値は従来の値と比較して圧力依存性が小さく,約1$$times$$10$$times$$-4cm$$times$$2Torr1/2/secであった。さらにNa中水素濃度一真空系水素圧力の校正曲線で1/2乗則に合わないのは,主としてKの圧力依存性に原因していることが判った。また,もんじゅ用蒸気発生器運転時のNa純度条件を考慮してPNC型Na中水素計2号機MK―3型の動的室にオリフィスを適用する場合のNi膜およびオリフィスコンダクタンスの最適値を検討した。この結果,Ni膜面積を1/4以下に縮少することができると共に,イオンポンプの経年的劣化による較正曲線の変化を1年間は全く生じないようにすることが可能となることを示した。

報告書

SWAT-1放出系非予熱条件下での熱過渡試験 : 大リーク・ナトリウム-水反応試験(第13報)

田辺 裕美*; 高橋 憲二郎*; 綿見 正和*; 大後 美道; 佐藤 稔*

PNC TN941 79-141, 198 Pages, 1979/09

PNC-TN941-79-141.pdf:5.05MB

高速増殖炉の蒸気発生器内で大リーク・ナトリウム-水反応事故が発生した場合,予熱されていない放出系配管で生じる可能性のある熱衝撃・配管閉塞の問題について,大リーク・ナトリウム-水反応試験装置SWAT-1を用いて実証試験を行なった。以下にその結果を示す。注水試験は4回実施し,"もんじゅ"SGとSWAT-1反応容器との内径比換算で伝熱管破断数DEG以上の大注水率のもの2回,同1DEG以下の小注水率のもの2回であった。放出系配管内での流動様相は,大注水率の場合,初期にナトリウム単相流に近い低ボイド率流が0.2$$sim$$0.3秒続いてその後ボイド率0.9程度の高ボイド率流に変わる。これに対し低注水率の場合は,初期1$$sim$$2秒にナトリウムの層状流が見られ,その後水素ガス単相流となる。大注水率の場合,極く初期を除けば熱流束の最大値は1$$times$$10$$times$$6〔kcal/m$$times$$2・h〕,熱伝達率の最大値は3$$times$$10$$times$$4〔Kcal/m$$times$$2・h・$$^{circ}C$$〕である。小注水率の場合は更に小さい値となる。熱応力による歪量は,大注水率の場合800$$sim$$1,500$$mu$$Strain程度で上記熱伝達率を用いた計算結果と良く一致する。ナトリウム凍結によって配管閉塞の起こり得る可能性はSWAT-1試験装置の体系ではほとんど考えられない。

報告書

蒸気発生器安全性総合試験装置(SWAT-3); Run-7試験結果 : 大リーク・ナトリウム-水反応試験(第12報)

広井 博*; 佐藤 稔*; 大後 美道; 堀 雅夫*

PNC TN941 79-155, 367 Pages, 1979/08

PNC-TN941-79-155.pdf:13.22MB

高速増殖原型炉「もんじゅ」蒸気発生器の大リーク・ナトリウム-水反応事故に対する安全設計データを得るため,動燃大洗工学センターにおいて,SWAT―1試験装置,SWAT―3試験装置を用いて試験が行なわれている。本報告書は,SWAT―3で実施された第7回大リーク・ナトリウムー水反応試験(Run―7)にて得られたデータをとりまとめたものである。Run―7で使用された内部構造物は,東芝/石川島播磨重工業(株)で設計製作されたものである。本試験の主目的は,ダウンカマ部でのナトリウム―水反応現象の解明にある。Run―7の注水率は,106Kg/secであり,これはiso―velocitymodelによれば,「もんじゅ」蒸気発生器伝熱管2本破断に相当する試験規摸であった。試験においては,圧力,歪,温度,液面,ボイド,配管反力,加速度,変位,流量等が計測された。初期スパイク圧力は注水点近傍で19.5Kg/cm$$times$$2aであり,蒸発器内での準定常圧力の最大値は58Kg/cm$$times$$2aであった。蒸発器放出系ラプチャ板は注水開始後0.613secに破裂し,放出系の作動は良好であった。伝熱管二次破断はなかった。

報告書

小リーク・ナトリウム-水反応「セーフティ・アップ」解析コード: SWAC-10-MJ/1の使用マニュアル

進藤 嘉久*; 大後 美道; 三宅 収; 堀 雅夫*; 佐藤 稔*

PNC TN952 78-07, 48 Pages, 1978/10

PNC-TN952-78-07.pdf:1.88MB

ナトリウム冷却高速炉の蒸気発生器において,伝熱管小リーク発生時のリーク検出計 -水素濃度計-の検出性能評価は,いわゆる「セーフティ・マップ」でおこなわれる。本報告書は原型炉用「セーフティ・マップ」作成コードSWAC-10-MJ/1の取扱いマニュアルと一て作成されたものである。 SWAC―10―MJ/1は,すでに同様の目的で動燃50MW蒸気発生器試験施設用に作られたSWAC-10コードを,原型炉用に改造したものである。 本改造により従来のSWAC―10コードと異なった主な点は以下のとおりである。(1)計算対象を原型炉製作準備設計1の体系とした。(2)伝熱管ウェステージ式をリーク点ノターゲット間距離の効果が取扱える動燃実験式を用いた。(3)一次破損孔のセルフウェステージによる孔径拡大現象を取扱えるようにした。(4)Na中検出器のNi膜中の水素拡散応答特性を取扱えるようにした。

報告書

PNC型Na中水素検出計2号機 -動的室・静的室分離型-(小リーク・ナトリウム・水反応試験研究 第15報)

鐘ヶ江 直道*; 池本 一郎*; 大後 美道; 井上 設生*; 堀 雅夫*

PNC TN941 78-91, 214 Pages, 1978/10

PNC-TN941-78-91.pdf:6.33MB

PNC型Na中水素検出計2号機は,すでに報告した同1号機の試作,試験から得られた成果を基に,商速増殖原型炉「もんじゅ」での使用を想定し設計,製作されたものであり,現在動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センタ内各種試験装置に組込まれ順調に稼動が続けられている。この2号機の特徴は,検出計の較正運転手法の簡易化および精度の向上を目的として従来はなかった「動的室,静的室分離型」の構成を開発し実用化した点にある。▲本書は,この2号機の法本設計仕様,詳細構造および較正試験,水注入時の応答試験を含むNa巾試験結果について記述するものである。これ等の設計,試作および試験を通じて以下の成果を得た。▲1)「動的室,静的室分離型」は較正試験時の運転手法の簡易化および較正精度の向上に有効である。▲2)同1号機の経験も含め,既に報告した「検出計最適設計法」の妥当性を確認した。▲3)「もんじゅ」の適用可能な設計,製作および運転に関する多くの情報を得ると同時に,本2号機が「もんじゅ」用として使用可能である事の見通しを得た。▲大洗工学センタでは現在この2号機を使用して,検出計の寿命,経年変化を把握するための長期試験を行って更に多くの運転経験を積み重ねる予定である。▲

報告書

PNC型Na中水素検出計1号機(小リーク・ナトリウム・水反応試験研究 第14報)

鐘ヶ江 直道*; 池本 一郎*; 大後 美道; 井上 設生*

PNC TN941 78-85, 187 Pages, 1978/01

PNC-TN941-78-85.pdf:6.18MB

本書は,既に報告した「Na中水素検出計の最適設計法」の実証のために試作した,「PNC型Na中水素検出計1号機」に関する報告書である。同検出計は現在動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センタ蒸気発生器安全性試験室内小リーク・ナトリウム・水反応試験装置(SWAT―2)に据付けられ順凋に稼動を続けている。本書ではこの検出計の設計仕様およびその決定根拠の詳細を上記最適設計法に則って記述すると同時に,試作した検出計の構造詳細,製作時に得た情報,Na中試験結果およびガス中試験結果について報告するものである。これらの試作,試験を通じて以下の成果を得た。完成した本検出計1号機はナトリウム側も含め従来のものよりきわめて小型であり,リーク検出機能および濃度測定機能を有する事が実証され,既に報告した最適設計法の妥当性を確認することが出来た。製作および実験の過程でこれまで定量的に得られていなかった事項,すなわち,Ni膜溶接後のリーク試験法,高圧測定用のシュルツゲージ試作,完成後の真空側ベーキング条件および真空計自己排気速度等を定量的に把握することが出来た。今後は,これ等の事項を基として更に改良型の同2号機の試作およびもんじゅプラントヘの適用を考慮した長期にわたる運転特性把握のための試験を実施する計画である。

報告書

ウェステージ・データ整理コード「SWAC-8」; 小リーク・ナトリウム・水反応研究 第13報

池本 一郎*; 井上 設生*; 大後 美道; 堀 雅夫*; 鐘ヶ江 直道*

PNC TN941 77-191, 142 Pages, 1977/12

PNC-TN941-77-191.pdf:3.54MB

ウェステージ・データ整理コード「SWAC―8」は,現在動燃事業団が集枯している世界各国のナトリウム・水反応試験による材料ウェステージ・データをファイルし,各実験パラメータのウェステージに対する効果を求め,ウェステージ整理式の作成,および既に提唱されているウェステージ整理式の全世界データによる比較,検証などを行なうためのものである。▲本報告書では,主として「SWAC―8」コードの概要および操作方法について記述する。▲

報告書

小リーク・ウェステージ研究プログレスレポート(その1); 小リーク・ナトリウム水反応試験研究 第11報

鐘ヶ江 直道*; 池本 一郎*; 大後 美道; 井上 設生*; 堀 正夫*

PNC TN941 77-189, 78 Pages, 1977/02

PNC-TN941-77-189.pdf:4.56MB

本プログレスレポートは,小リーク・ナトリウム水反応研究で得られた情報のうち,小リークウェステージに関するものを速報的に報告するもので,日本原子力学会の講演原稿をもととした全6編より構成されている。各編の報告内容は以下のとおりである。第1編;ウェステージに及ぼすノズル・ターゲット間距離の効果に関する報告であり,この距離を5mmから35mmまで変えた実験結果および考察についての報告である。同一注水率であっても距離しが大きければウェステージ率は下がるが,ノズル径(D)との比L/Dが25$$sim$$40の処にウェステージ率最大点が生ずる事等を測定した。第2編;リーク孔拡大(セルフウェステージ)すなわち水がリークしている孔自体が時間とともに拡大して行く現象に対する考察を記した。これまでこの現象の報告はいくつかあったが,ここではこの拡大時間,拡大量等に対し定量評価を試み,内外の実験結果と比較評価した。第3編;第1編で報告したウェステージに及ぼす距離の効果の研究の続編であり,更に実験データを積み重ねた結果として,前報の内容の再確認と更にウェステージ断面部形状を表わす半実験式や,ウェステージの発生しない領域等に対する考察を述べた。第4編;ウェステージデータ整理コード「SWAC―8」は全世界のウェステージ実験結果を収録し,各種パラメータの効果の評価およびそのパラメータを組合せた整理式の算出が行えるコードである。本項ではコードの内容および全データを基としたパラメータ評価および最小二乗法で求まったウェステージ整理式の提唱を行った。第5編;ウェステージの生じたターゲット材に対し各種金属学的検査を施しウェステージ発生機構に関する考察を述べた。SWAT―2(小リーク),SWAT―1(中リーク)の使用ターゲットを検杏対象とし,ウェステージ発生面のコロージョン程度およびエロージョンの程度の比較や,ノズルとの間の相異による両効果の比較によって機構の評価を試みた。第6編;10$$times$$-3$$sim$$10$$times$$-4/sec程度のリーク率によるウェステージ試験結果に関する報告。このリーク率(微小リーク)ではターゲットウェステージのみならずノズルウェステージ(ノズル孔自体が拡大または閉塞する現象)が重要な検討対象となるが,両者に対する実験的評価を行いターゲットおよびノズル部のウェステージ観測結果について述べた。

報告書

リーク検出計開発研究プログレスレポート(その1); 小リーク・ナトリウム水反応試験研究 第12報

鐘ヶ江 直道*; 池本 一郎*; 井上 設生*; 堀 雅夫*; 大後 美道

PNC TN941 77-190, 65 Pages, 1977/01

PNC-TN941-77-190.pdf:3.74MB

本プログレスレポートは,小リーク・ナトリウム水反応研究で得られた情報のうち,リーク検出計開発に関するものを速報的に報告するもので,日本原子力学会の講演原稿をもととした全5編より構成されている。各編の報告内容は以下のとおりである。第1編;小リーク・ナトリウム-水反応試験装置(SWAT―2)に組込まれたVARIAN社製Ni膜―イオンポンプ型Na中水素検出計を用いて実施した静的平衡法による較正試験結果の報告。Na中水素濃度(CH)とイオンポンプ出力(Ip)には理論どおりの関係は成立せず,CH$$infty$$Ip$$times$$0.7$$sim$$0.75の関係が見出され,米および仏の報告ととも一致したことの報告を中心として,較正試験の原理,手法および間題点の指摘を記述し,最後に小リークN-一水反応時の応答測定結果について報告した。第2編;リーク検出計として最も実用化の進んでいるNi膜-イオンポンプ型Na中水素検出計について,その設計法,性能評価法の一般化を試み,2つの特性図にまとめ報告した。1つは動的平衡運転からの要求項目をまとめた「検出特性図」で,他は静的平衡運転からのもので「静的平衡測定特性図」である。両図の使用によって,全ての上記検出計の設計,性能評価が可能である。第3編;上記第2編で報告した最適設計法の実証を行う目的で製作した「PNC型Na中水素検出計」について,その特徴,設計法の評価について報告した。前編での設計法の妥当性を確認すると同時に,定量的に不明確であった設計出様等の定量的確認も行うことが出来,それによってさらに測定精度の向上も可能であることを確認した。第4編;前編で報告した「PNC型Na中水素検出計」を用いて実施した,ガス中試験およびNa中試験結果について報告した。水素検出計の設計や測定にきわめて重要な項目でありながらこれまで定量値が不明確であった真空壁面からの放出ガス率やゲージの自己排気速度の測定緒果についても報告した。第5編;これまで確認した設計法,試験結果を反映し,原型炉もんじゅ用に設計,試作した「PNC型Na中水素検出計2号機」の構造,性能の特性およびNa中試験結果について報告した本検出計は較正運転の手法,精度の向上を主目的として,静的室と動的室を分離したもので,今後長期性能試験による経年持性を確認して行く計画である。

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