検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 41 件中 1件目~20件目を表示

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

発表言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

オーバーパック及びセメントとの相互作用による緩衝材の長期変質挙動の研究

市川 希*; 浜本 貴史*; 石寺 孝充; 笹本 広

NUMO-TR-22-02; 技術開発成果概要2021, p.55 - 57, 2023/03

地層処分事業の実施主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)が、日本原子力研究開発機構(JAEA)をはじめとする関係研究機関及び大学との共同研究等により実施した2021年度の技術開発成果の概要を取りまとめ、報告する。本報告は、NUMOとJAEAの共同研究「ニアフィールドシステムの状態変遷に伴うバリア材及び核種の長期挙動評価のための研究」において2021年度に実施した「オーバーパック/セメントと緩衝材との相互作用による長期変質挙動の研究」に関する成果の概要を取りまとめたものである。

論文

原位置試験データを用いたTHMC(熱-水-力学-化学)連成現象評価技術の高度化に関する研究

田窪 勇作*; 高山 裕介; 市川 希*; 石田 圭輔*; 藤崎 淳*

NUMO-TR-22-02; 技術開発成果概要2021, p.68 - 71, 2023/03

地層処分事業の実施主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)が、日本原子力研究開発機構(JAEA)をはじめとする関係研究機関及び大学との共同研究等により実施した2021年度の技術開発成果の概要を取りまとめ、報告する。本報告は、NUMOとJAEAの共同研究「ニアフィールドシステムの状態変遷に伴うバリア材及び核種の長期挙動評価のための研究」において2021年度に実施した「原位置試験データを用いたTHMC(熱-水-力学-化学)連成現象評価技術の高度化に関する研究」の成果の概要を取りまとめたものである。

論文

First ionization potential of the heaviest actinide lawrencium, element 103

佐藤 哲也; 浅井 雅人; Borschevsky, A.*; Stora, T.*; 佐藤 望*; 金谷 佑亮; 塚田 和明; D$"u$llmann, C. E.*; Eberhardt, K.*; Eliav, E.*; et al.

EPJ Web of Conferences, 131, p.05001_1 - 05001_6, 2016/12

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

表面電離イオン化過程におけるイオン化効率は、対象原子の第一イオン化エネルギーに依存することが知られており、この関係を利用することで、イオン化エネルギーを決定することができる。新たに開発したガスジェット結合型表面電離イオン源を用いて、低生成断面積・短寿命のためにイオン化エネルギーが測定されていない重アクチノイド元素フェルミウム, アインスタイニウム, ノーベリウムそしてローレンシウムのイオン化効率を測定することにより、これらの第一イオン化エネルギーを初めて実験的に決定したので報告する。

論文

Measurement of the first ionization potential of lawrencium, element 103

佐藤 哲也; 浅井 雅人; Borschevsky, A.*; Stora, T.*; 佐藤 望; 金谷 佑亮; 塚田 和明; D$"u$llmann, Ch. E.*; Eberhardt, K.*; Eliav, E.*; et al.

Nature, 520(7546), p.209 - 211, 2015/04

 被引用回数:112 パーセンタイル:97.28(Multidisciplinary Sciences)

表面電離イオン化過程におけるイオン化効率は、対象原子の第一イオン化エネルギーに依存することが知られており、この関係を利用することで、イオン化エネルギーを決定することができる。ガスジェット結合型表面電離イオン源を用いて、低生成断面積・短寿命のためにイオン化エネルギーが測定されていない重アクチノイド元素ローレンシウム(Lr)のイオン化効率を測定することに成功した。希土類元素のイオン化効率測定により得られたイオン化エネルギーとイオン化効率の相関関係から、Lrの第一イオン化エネルギーを決定したので報告する。

論文

Development of a He/CdI$$_{2}$$ gas-jet system coupled to a surface-ionization type ion-source in JAEA-ISOL; Towards determination of the first ionization potential of Lr (Z = 103)

佐藤 哲也; 浅井 雅人; 佐藤 望; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 大江 一弘*; 宮下 直*; 金谷 佑亮; 長 明彦; Sch$"a$del, M.; et al.

Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 303(2), p.1253 - 1257, 2015/02

 被引用回数:9 パーセンタイル:57.12(Chemistry, Analytical)

ローレンシウム(Lr, Z=103)の第一イオン化エネルギー決定のため、超重元素研究グループでは原子力機構タンデム加速器に設置されたオンライン質量分離器(ISOL)に用いることのできる、He/CdI$$_2$$ガスジェット結合型表面電離イオン源の開発を進めている。本装置を用いて、核反応によって生成した短寿命Lr同位体および種々の短寿命希土類元素同位体のイオン化を行った。その結果、短寿命ローレンシウム同位体$$^{256}$$Lrを初めてイオン化・質量分離することに成功した。さらに、希土類元素を用いて得られた実効イオン化エネルギーとイオン化効率との相関関係から、Lrのイオン化エネルギーを初めて実験的に見積もった。

論文

Production of $$^{256}$$Lr in the $$^{249,250,251}$$Cf + $$^{11}$$B, $$^{243}$$Am + $$^{18}$$O, and $$^{248}$$Cm + $$^{14}$$N reactions

佐藤 望; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 豊嶋 厚史; 塚田 和明; Li, Z.*; 西尾 勝久; 永目 諭一郎; Sch$"a$del, M.; 羽場 宏光*; et al.

Radiochimica Acta, 102(3), p.211 - 219, 2014/03

 被引用回数:10 パーセンタイル:58.16(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

3種類のアクチノイド標的を用いた反応系$$^{249,250,251}$$Cf+$$^{11}$$B, $$^{243}$$Am+$$^{18}$$O及び$$^{248}$$Cm+$$^{14}$$N反応による同一核種$$^{256}$$Lrの合成について報告する。実験にはHe/KClガスジェット搬送装置及び回転円盤型$$alpha$$粒子測定システムが用いられた。$$^{256}$$Lrの崩壊によって発生する$$alpha$$粒子のエネルギーは8.3から8.7MeVに分布しており、Cf+Bの反応系で観測された半減期は$$28pm1$$秒であった。$$^{249}$$Cf($$^{11}$$B, 4$$n$$)$$^{256}$$Lr及び$$^{243}$$Am($$^{18}$$O, 5$$n$$)$$^{256}$$Lr反応における断面積の最大値は、それぞれ$$122 pm 6$$及び$$26pm3$$nbであった。また、$$^{248}$$Cm($$^{14}$$N, 6$$n$$)$$^{256}$$Lr反応では、ビームエネルギー91MeVにおける反応断面積として$$27pm1$$nbが得られた。本研究により、効率的な$$^{256}$$Lrの合成には$$^{249,250,251}$$Cf+$$^{11}$$B反応が適していることが明らかになった。

論文

First successful ionization of Lr (Z=103) by a surface-ionization technique

佐藤 哲也; 佐藤 望; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 大江 一弘; 宮下 直; Sch$"a$del, M.; 金谷 佑亮*; 永目 諭一郎; et al.

Review of Scientific Instruments, 84(2), p.023304_1 - 023304_5, 2013/02

 被引用回数:17 パーセンタイル:58.75(Instruments & Instrumentation)

アクチノイド元素ローレンシウム(Lr, Z=103)の第一イオン化エネルギー決定のため、超重元素研究グループでは原子力機構タンデム加速器に設置されたオンライン質量分離器(ISOL)用He/CdI$$_{2}$$ガスジェット結合型表面電離イオン源の開発を進めている。本装置を用いて、核反応によって生成した短寿命Lr同位体及び対応するランタノイド元素Lu同位体のイオン化を試みた。その結果、$$^{256}$$Lrを初めてイオン化、質量分離することに成功した。イオン源温度2600Kのとき、Lrのイオン化効率は、イオン源表面がレニウムの場合42%、タンタルのとき24%であり、両者ともLuに比べて高かった。このことは、Lrのイオン化はLuに比べて容易であり、Lrの第一イオン化エネルギーがLuよりも低いことを示唆している。

論文

Production of $$^{256}$$Lr in the $$^{248}$$Cm + $$^{14}$$N reaction

佐藤 望; 佐藤 哲也; 浅井 雅人; 豊嶋 厚史; 塚田 和明; Li, Z.*; 西尾 勝久; 永目 諭一郎; Sch$"a$del, M.; 羽場 宏光*; et al.

RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.46, P. 237, 2013/00

103番元素ローレンシウム(Lr)の第一イオン化ポテンシャル(IP)は、相対論効果の影響を強く受けるため、他のアクチノイド元素のIPよりも低い値となることが予測されている。この値を実験的に決定することでLrの電子状態に関する知見を得ることができ、重元素の化学的性質の観点から興味が持たれている。本レポートでは、LrのIP測定に用いる核種$$^{256}$$Lrの生成量評価のために行った、アクチノイド標的であるCmを用いた反応系$$^{248}$$Cm$$(^{14}$$N,6$$n$$)$$^{256}$$Lrの反応断面積測定について報告する。実験は理化学研究所のAVFサイクロトロン加速器施設で行われ、He/KClガスジェット搬送装置及び回転円盤型$$alpha$$粒子測定システムが用いられた。供給される$$^{14}$$Nビームは、標的の深さ方向の中心におけるエネルギーは91MeV、平均的な強度は1.2 particle-$$mu$$Aであった。$$^{256}$$Lrの崩壊によって発生する$$alpha$$粒子のエネルギーは8.3MeVから8.7MeVに分布しており、その半減期は35$$pm$$4秒であった。本研究により、$$^{248}$$Cm$$(^{14}$$N,6$$n$$)$$^{256}$$Lrの反応断面積として27$$pm$$1nbが得られた。

論文

Production and decay properties of $$^{264}$$Hs and $$^{265}$$Hs

佐藤 望; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 加治 大哉*; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 大関 和貴*; 住田 貴之*; 米田 晃*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 80(9), p.094201_1 - 094201_7, 2011/09

 被引用回数:16 パーセンタイル:65.79(Physics, Multidisciplinary)

本論文は、理化学研究所線型加速器施設の気体充填型反跳分離装置を用いて行った、$$^{207,208}$$Pb($$^{58}$$Fe, $$xn$$)[$$x$$=1,2]反応で合成された$$^{264}$$Hs及び$$^{265}$$Hsの崩壊特性について報告するものである。6つの崩壊連鎖が$$^{264}$$Hsと同定され、$$^{264}$$Hs合成の反応断面積は、$$^{208}$$Pb($$^{58}$$Fe,$$2n$$)反応が$$2.8^{+6.5}_{-2.3}$$pb、$$^{207}$$Pb($$^{58}$$Fe,$$n$$)反応が$$6.9^{+4.4}_{-3.1}$$pbであった。$$^{264}$$Hsは$$alpha$$崩壊並びに自発核分裂を起こし、半減期は$$0.751^{+0.518}_{-0.218}$$msであった。$$^{264}$$Hsの$$alpha$$線エネルギーとしては、10.61$$pm$$0.04MeVと10.80$$pm$$0.08MeVを観測した。また、$$^{264}$$Hsの自発核分裂分岐比は$$17^{+38}_{-14}%$$であった。

論文

Decay properties of $$^{266}$$Bh and $$^{262}$$Db produced in the $$^{248}$$Cm + $$^{23}$$Na reaction

森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 佐藤 望*; 住田 貴之*; 米田 晃*; 市川 隆敏*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 78(6), p.064201_1 - 064201_6, 2009/06

 被引用回数:30 パーセンタイル:77.66(Physics, Multidisciplinary)

$$^{248}$$Cm($$^{23}$$Na,5$$n$$)反応で合成した$$^{266}$$Bh及びその娘核種である$$^{262}$$Dbの崩壊特性の研究を、気体充填型反跳分離装置(GARIS)と位置感度半導体検出器(PSD)とを組合せた装置を用いて行った。既知核種である$$^{262}$$Dbとの相関を調べ、$$^{266}$$Bhの同定を十分な確度で行った。今回合成・測定を行った$$^{266}$$Bh及び$$^{262}$$Dbの崩壊特性は以前(理化学研究所、2004年,2007年)に合成・測定を行った$$^{278}$$113の崩壊特性と一致しており、これは新元素(原子番号113)とされる$$^{278}$$113の発見の成果を強く補強するものと言える。

論文

Production and decay properties of $$^{263}$$Hs

加治 大哉*; 森本 幸司*; 佐藤 望*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 大関 和貴*; 羽場 宏光*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 78(3), p.035003_1 - 035003_2, 2009/03

 被引用回数:3 パーセンタイル:25.67(Physics, Multidisciplinary)

原子番号108元素であるHs(ハッシウム)の新同位体となる$$^{263}$$Hsの直接合成に世界で初めて成功した。2008年5月19日から25日にかけて、理化学研究所の線形加速器(RILAC)及び気体充填型反跳質量分析機(GARIS)を用い、$$^{206}$$Pb($$^{58}$$Fe,n)反応を用い、合計9つの$$alpha$$崩壊連鎖を観測し、これらを$$^{263}$$Hsからの連鎖崩壊と同定した。見積もられた半減期は0.60$$^{+0.30}_{-0.15}$$ミリ秒である。本実験におけるビーム総量は$$^{58}$$Feイオンに対して4.1$$times$$10$$^{17}$$$$^{56}$$Feイオンに対して6.2$$times$$10$$^{17}$$であった。計9つの崩壊にかかわる合成断面積は輸送効率を80%としてそれぞれ21$$^{+10}_{-8}$$ピコバーン及び1.6$$^{+3.7}_{-1.3}$$ピコバーンとなった。

論文

Production of a new hassium isotope $$^{263}$$Hs

加治 大哉*; 森本 幸司*; 佐藤 望*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 大関 和貴*; 羽場 宏光*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; et al.

Journal of the Physical Society of Japan, 78(3), p.035003_1 - 035003_2, 2009/03

原子番号108元素であるHs(ハッシウム)の新同位体となる$$^{263}$$Hsの直接合成に世界で初めて成功した。2008年6月19日から25日にかけて、理化学研究所の線形加速器(RILAC)及び気体充填型反跳質量分析機(GARIS)を用い、$$^{206}$$Pb($$^{58}$$Fe,n)及び$$^{208}$$Pb($$^{56}$$Fe,n)反応を用い、合計9つの$$alpha$$崩壊連鎖を観測し、これらを$$^{263}$$Hsからの連鎖崩壊と同定した。見積もられた半減期は0.60$$^{+0.30}_{-0.15}$$ミリ秒である。本実験におけるビーム総量は$$^{58}$$Feイオンに対して$$4.1times10^{17}$$, $$^{56}$$Feイオンに対して$$6.2times10^{17}$$であった。計9つの崩壊にかかわる合成断面積は輸送効率を80%として21$$^{+10}_{-8}$$ pb and 1.6$$^{+3.7}_{-1.3}$$ピコバーンとなった。

論文

New decay properties of $$^{264}$$Hs, $$^{260}$$Sg, and $$^{256}$$Rf

佐藤 望*; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 加治 大哉*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 小澤 顕*; et al.

RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.42, P. 16, 2009/00

超重核領域の偶偶核(陽子数,中性子数がともに偶数)である$$^{264}$$Hs及びその娘核の崩壊様式の性質を、理化学研究所の気体充填型反跳イオン分離装置(GARIS)において$$^{208}$$Pb($$^{58}$$Fe,2n)及び$$^{207}$$Pb($$^{58}$$Fe,n)反応を用いて調べた。前者の反応で3事象、後者の反応で8事象の$$^{264}$$Hsからの崩壊現象が観測された。計11事象から得られる半減期は$$0.90^{+0.40}_{-20}$$msであった。$$^{264}$$Hsからの崩壊において従来の報告と異なる事象を見いだした。一つは$$alpha$$崩壊娘核$$^{260}$$Sgの崩壊事象のうち、半減期180$$^{150}_{-60}$$msの長寿命の$$alpha$$崩壊状態(それまでは$$^{260}$$Sg直接合成での0.90$$^{+0.40}_{-0.20}$$msの$$alpha$$崩壊)。もう一つは$$alpha$$崩壊孫核$$^{256}$$Rfの崩壊事象のうち、半減期10.4$$^{8.4}_{-3.2}$$sの長寿命の$$alpha$$崩壊状態(それまでは$$^{256}$$Rf直接合成での6.7msの$$alpha$$崩壊)である。今回の実験で新たなアイソマーの情報が得られ、また、直接合成と$$alpha$$崩壊生成では、異なる崩壊様式を示すことを明らかにした。

口頭

Alpha-decay spectroscopy of Rf and Lr isotopes

浅井 雅人; 羽場 宏光*; 塚田 和明; 佐藤 望; 笠松 良崇*; 加治 大哉*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 佐藤 哲也; 豊嶋 厚史; et al.

no journal, , 

陽子や中性子の一粒子軌道状態を実験的に確立するため、奇質量数のRf及びLr同位体の$$alpha$$崩壊核分光実験を行った。$$alpha$$-$$gamma$$同時計数測定により$$^{259}$$Rfの$$alpha$$崩壊に伴う$$gamma$$線の観測に初めて成功し、$$^{259}$$Rfの基底状態の中性子軌道配位を同定した。その結果、$$^{259}$$Rfの基底状態の配位は同じ中性子数155の軽い核$$^{255}$$Fmや$$^{253}$$Cfとは異なることを明らかにした。また、高分解能$$alpha$$線微細構造測定法を用いて、$$^{255}$$Lrの基底状態と核異性体準位並びに$$^{257}$$Lrと$$^{259}$$Lrの基底状態の陽子軌道配位を実験的に同定した。巨視的微視的模型を用いた理論計算により、中性子数155を持つ原子核の基底状態の配位の変化は、陽子数が増えることによる原子核の16重極変形度の急激な減少と強い関連があることを明らかにした。

口頭

$$^{263,264,265}$$Hsの合成及び崩壊特性

佐藤 望; 加治 大哉*; 森本 幸司*; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; 大関 和貴*; et al.

no journal, , 

近年の研究により、超重核領域の変形魔法数として陽子数$$Z=108$$,中性子数$$N=152, 162$$が知られている。しかし、二重魔法核と期待される$$^{260}$$Hs近傍のHs同位体の性質は、合成された核種が少なく、生成断面積も小さいことからあまり知られていない。中性子欠損Hs同位体に関する系統的な知見を得るため、われわれは理化学研究所線型加速器RILACを用い、$$^{208}$$Pb($$^{58}$$Fe,xn)[$$x=1, 2$$], $$^{207}$$Pb($$^{58}$$Fe,n), $$^{206}$$Pb($$^{58}$$Fe,n), $$^{208}$$Pb($$^{56}$$Fe,n)反応により$$^{263,264,265}$$Hsを合成した。実験では生成された超重核を気体充填型反跳分離装置GARISで分離・収集し、GARISの焦点面に設置されたSi検出器にインプラントし、観測された$$alpha$$線や自発核分裂イベントから崩壊特性を研究した。本研究では中性子数$$N$$の最も少ないHs同位体$$^{263}$$Hsの$$alpha$$崩壊の直接観測に世界で初めて成功した。$$^{263}$$Hsの半減期は$$0.60^{+0.30}_{-0.15}$$ms、$$alpha$$崩壊エネルギー$$Q_{alpha}$$は10.99MeVであった。また、$$^{264}$$Hsの新たな$$alpha$$線エネルギー10.65MeVも観測された。$$^{263,264,265}$$Hsの$$Q_{alpha}$$は、$$N$$の減少に伴って増加する傾向が見られた。

口頭

Measurement of the first ionization potential of Lr

佐藤 望; 浅井 雅人; 塚田 和明; 佐藤 哲也; 豊嶋 厚史; Li, Z.; 永目 諭一郎; Sch$"a$del, M.; 市川 進一

no journal, , 

原子番号が100を超える元素の第一イオン化ポテンシャルはいまだに測定されていない。そこでわれわれは、表面電離比較法による、原子番号が最大のアクチノイドである103番元素ローレンシウムのイオン化ポテンシャル測定を目的としている。現在は表面電離イオン源の開発として、効率を向上させるためのイオン源形状及び実験条件の最適化や、イオン収量の温度依存性測定を行っている。本講演では、イオン源の開発状況と最新の実験結果について述べる。

口頭

新同位体$$^{263}$$Hsの生成及び壊変特性

加治 大哉*; 森本 幸司*; 佐藤 望; 羽場 宏光*; 市川 隆敏*; 井手口 栄治*; 小浦 寛之; 工藤 祐生*; 小澤 顕*; 大関 和貴*; et al.

no journal, , 

$$^{208}$$Pb($$^{58}$$Fe,n)$$^{265}$$Hs反応による108番元素(Hs)同位体$$^{265}$$Hsの初観測以来、$$^{264,266,267,269,270,271}$$HsといったHs同位体の壊変特性が調べられている。中性子欠損側Hs同位体$$^{263}$$Hsは、過去にその生成が報告されているが、$$alpha$$壊変エネルギー及び半減期等の壊変特性が知られておらず核種の同定には至っていない。そこで、理化学研究所重イオン線形加速器を用いて、$$^{206}$$Pb($$^{58}$$Fe,n)反応及び$$^{208}$$Pb($$^{56}$$Fe,n)反応により$$^{263}$$Hsの直接生成を試みた。気体充填型反跳分離装置によって分離・収集を行った後、Si検出器による$$alpha$$線測定によりその崩壊特性を調べた。

口頭

Development of a surface-ionization type ion-source at the JAEA-ISOL set-up for a measurement of the first ionization potential of Lr (Z=103)

佐藤 哲也; 園田 望; 金谷 佑亮*; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 大江 一弘; 宮下 直; 長 明彦; 市川 進一; et al.

no journal, , 

103番元素ローレンシウム(Lr)の第一イオン化エネルギーを実験的に決定するため、原子力機構タンデム加速器に設置されているオンライン同位体分離器(ISOL)用ガスジェット結合型表面電離イオン源の開発を進めている。揮発性が低くイオン化が難しいことが予想されるLrに対して、高いイオン化効率を達成するため、既にランタノイド元素のイオン化に実績のある既存のイオン源をもとに、設計を見直し改良を進めた。その結果、従来の数倍のイオン化効率を得ることができた。本イオン源を用いることで$$^{256}$$Lrのイオン化並びに質量分離に初めて成功したので、報告する。

口頭

Lrの第一イオン化電位測定を目的としたガスジェット結合型表面電離イオン源の開発,2

金谷 佑亮*; 佐藤 哲也; 園田 望; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 大江 一弘; 宮下 直; 永目 諭一郎; Sch$"a$del, M.; et al.

no journal, , 

103番元素ローレンシウムの第一イオン化エネルギーを求めるため、表面電離法による測定法の確立を目指し、新たなイオン源の開発を進めている。原子力機構タンデム加速器において、短寿命希土類核種を用いたオンライン実験を行ったところ、本手法で得られた値と文献値の差が、元素の沸点が高いほど大きくなるという傾向を得た。この沸点依存性は、イオン源内に低温部が存在するなど温度の不均一性に由来すると考えられる。そのため、イオン源温度をより高温・均一化する加熱用フィラメントの増設並びにヒートシールドの改造等を行った。その結果、希土類元素のイオン化エネルギー測定に成功した。

口頭

Lrの第一イオン化電位測定のための基礎研究; 短寿命希土類元素のイオン化効率測定

佐藤 哲也; 佐藤 望; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 大江 一弘; 金谷 佑亮*; 小嶋 貴幸*; 永目 諭一郎; Sch$"a$del, M.; et al.

no journal, , 

表面電離過程によるイオン化効率は、金属表面温度とイオン化の対象となる原子のイオン化電位に依存する。この関係を用いることで、低生成断面積・短寿命のために測定されていない重アクチノイド元素Lrのイオン化電位を決定することが期待できる。本研究では、上記原理によるイオン化電位決定手法構築のための基礎実験として、短寿命ランタノイド核種を用い、異なる金属表面におけるイオン化効率を測定し、その温度依存性を調べた。この結果、イオン化効率が金属表面の仕事関数を反映することを確認した。さらに、イオン化効率のイオン源温度依存性からイオン化電位を見積もったところ、イオン源表面への吸着の寄与が小さい元素については、適切な補正値を選ぶことで文献値との誤差0.2eV以内でイオン化電位を決定できることがわかった。

41 件中 1件目~20件目を表示