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西野 将平; 西田 哲郎; 川崎 一男; 本橋 昌博; 神原 貴志*; 鈴木 高一*; 木下 真登*
日本保全学会第20回学術講演会要旨集, p.14 - 21, 2024/08
核燃料サイクル工学研究所内の各施設においてプロセス用や空調用として使用している蒸気は、研究所内の中央運転管理室に設置された4基の水管ボイラで製造され、地下の共同溝を介して各施設に供給されている。各施設への蒸気供給配管は3系統(A系、B系、C系)あり、このうち2系統(A系、B系)が再処理施設用となっている。令和4年11月4日、11月25日、再処理施設用の蒸気配管のうちB系に設置された伸縮継手からの蒸気漏えい事象が発生した。本報告では、事象発生の原因と対策について報告する。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城*; 西田 信彦*; Heffner, R. H.; 青木 勇二*; 鈴木 博之*; 鬼丸 孝博*; 谷田 博司*; 高木 滋*
Journal of Physics; Conference Series, 225, p.012021_1 - 012021_6, 2010/06
被引用回数:2 パーセンタイル:65.67(Physics, Applied)固体中における拡散は
スピン回転・緩和法(
SR)により長年にわたって研究され、低温における荷電粒子の量子拡散や高温における水素様粒子の拡散現象の理解に貢献してきた。本研究発表では、横磁場
SR法によって立方晶
電子系化合物PrPb
及びSmAg
Inにおける
拡散を観測した結果について報告する。単結晶試料中の
サイトは強い横磁場を[001]方向に印加することによって磁気環境の異なる2つのサイトに分裂する。
SR線形はこれらのサイト間の
の運動によって劇的な変化を生じる。この温度依存性を詳細に解析することにより、両物質に対し
の拡散に関するパラメータが精度よく得られた。
米田 安宏; 齋藤 寛之; 吉井 賢資; 西田 貴司*; 早川 弘毅*; 池田 直*
Key Engineering Materials, 421-422, p.30 - 33, 2010/00
高温高圧合成によってBi(MgTi
)O
を作製した。常圧合成ではBi
O
, Ti
O
とMgOの混合粉体を固相反応法によって焼結してもペロブスカイト構造のサンプルは得られない。常圧合成では層状ビスマス化合物の方が安定だからである。高圧合成によって得られたBi(Mg
Ti
)O
は若干の不純物が存在するもののrhombohedral構造を示していた。不純物の影響でleakyなD-Eループしか得ることができなかったが、今後、純度が向上すれば非鉛圧電体の有力なエンドメンバーとなることが期待できる。
佐藤 英行*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; 菅原 仁*; 髭本 亘; 大石 一城; 伊藤 孝; Heffner, R. H.; Saha, S. R.*; 幸田 章宏*; et al.
Physica B; Condensed Matter, 404(5-7), p.749 - 753, 2009/04
被引用回数:5 パーセンタイル:24.63(Physics, Condensed Matter)充填スクッテルダイト構造を持つ物質における強い電子相関に基づく現象は多岐に渡る。特に、複数の4f電子が含まれる場合は軌道の自由度が新たな非磁性又は弱磁性を伴う現象に大きな役割を果たす。Pr系及びSm系充填スクッテルダイト構造物質においてさまざまな例が見いだされており、これらとミュオンスピン緩和実験の関連を紹介する。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城*; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; 佐藤 英行*
Physica B; Condensed Matter, 404(5-7), p.761 - 764, 2009/04
被引用回数:1 パーセンタイル:5.64(Physics, Condensed Matter)SmRuP
の磁気多極子秩序相(
K)における磁気揺らぎの性質を調べるために詳細な縦磁場
SR測定を行った。縦緩和率の縦磁場依存性より、揺動磁場の大きさ及び揺らぎの頻度が温度の関数として得られた。揺動磁場が磁気多極子の低エネルギー励起に起因する可能性について述べる。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城*; 西田 信彦*; Heffner, R. H.; 青木 勇二*; Amato, A.*; 鬼丸 孝博*; 鈴木 博之*
Physical Review Letters, 102(9), p.096403_1 - 096403_4, 2009/03
被引用回数:14 パーセンタイル:61.72(Physics, Multidisciplinary)The local effect of an interstitial hydrogenlike particle on localized electrons was studied in PrPb
by means of
spin rotation and relaxation. Spontaneous
spin precession with harmonic frequencies was observed for the first time in
electron compounds. We demonstrate that the signal is derived from a coupling between the
spin and the hyperfine-enhanced nuclear spin of nearest neighbor (NN)
Pr with Ising-like anisotropy. The signal also suggests a marked suppression of spin dynamics of the NN
Pr in comparison with that of the bulk
Pr. These facts strongly indicate modification of the
electronic state due to the interstitial charged particle.
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; 佐藤 英行*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 68(11), p.2072 - 2075, 2007/11
被引用回数:1 パーセンタイル:7.28(Chemistry, Multidisciplinary)充填スクッテルダイト化合物SmRuP
は
=16.5Kにおいて磁気的な異常を伴った金属-絶縁体転移(MI転移)を示す。この物質の結晶場基底準位は
四重項であると考えられており、これが多極子の自由度を有することから軌道秩序がMI転移の起源である可能性がある。われわれはMI転移に付随する磁気的な異常と基底状態を調べるために零磁場中においてミュオンスピン緩和法による測定を行った。温度の低下に伴い、零磁場におけるミュオンスピン緩和率が
から単調増加して行く様子が観測された。この結果は、MI転移が磁気的な自由度にかかわる現象であることを端的にあらわしている。緩和率はさらに増加し続け、3Kからミュオンスピンの回転が観測されるようになる。ミュオンによって観測された内部磁場は遅い揺らぎを伴っており、この揺らぎは0.02Kにおいてほぼ凍結されて磁気的な基底状態に至る。内部磁場の分布から、磁気基底状態における秩序構造は非整合な反強磁性であると考えられる。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; 藤本 達也*; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 76(5), p.053707_1 - 053707_4, 2007/05
被引用回数:27 パーセンタイル:74.16(Physics, Multidisciplinary)充填スクッテルダイト化合物SmRuP
は
=16.5Kにおいて磁気的な異常を伴い金属絶縁体転移を起こす。結晶場基底状態の多極子の自由度から、この相転移が磁気八極子秩序である可能性が議論されている。われわれはミュオンスピン緩和法を用い、秩序相における局所的な磁性を調べた。零磁場において
直下からミュオンスピン緩和率の増大が確認され、秩序相が自発的に時間反転対称性が破れた状態にあることを確認した。この結果は秩序変数が磁気八極子もしくは磁気双極子を含むことを示している。ミュオンが感じる静的な内部磁場の大きさは降温とともに単調増加を示し、
=3K付近から急激に増大する。縦緩和率を調べると
付近に極大を持つことから、
以下において磁気揺らぎが抑制されていることがわかった。これらの実験事実を多極子の自由度に基づき議論した。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 青木 勇二*; 鬼丸 孝博*; 鈴木 博之*
Journal of Magnetism and Magnetic Materials, 310(2, Part1), p.743 - 745, 2007/00
PrPbは
=0.4Kにおいて反強四極子秩序を起こす。最近の実験からこの四極子秩序が長周期構造を持つことがわかり、注目を集めている。われわれはPrPb
単結晶試料に対し、常磁性相のミュオンナイトシフト測定を行った。ミュオンナイトシフトに対するフェルミ接触相互作用からの寄与は異方性が強く、おそらく4f電子の空間分布が低温において異方的であることに対応していると考えられる。フェルミ接触相互作用の強さは双極子結合と同程度であると見積もられ、4f電子と伝導電子が強く混成していることを示唆している。この結果は、伝導電子を介した四極子間の結合が長周期構造の発現において重要であることを示唆している。
伊藤 孝; 西田 信彦*; 大石 一城; 髭本 亘; 柄木 良友*; 石本 英彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 75(Suppl.), p.189 - 191, 2006/08
PrPtは核断熱消磁冷却の冷媒として知られる物質であり、低温において核磁性と電子による一般的な磁性の中間的な性質をもった磁性を示す。最近、PrPt
多結晶試料において超伝導転移を示唆する抵抗及び磁化の異常が観測された。これがバルクの超伝導であるならば、「増強された核磁性」との共存という観点から非常に興味深い。われわれは
SR法を用いて微視的な視点からPrPt
の超伝導特性の研究を行い、混合状態におけるミュオンスピン緩和率の測定から磁場侵入長に関する知見を得た。
森 薫満; 榊原 安英; 西田 優顕; 近藤 敦哉; 永田 敬
ProVISION, Fall(39), p.30 - 37, 2003/00
技術情報Gr.では、平成10年度よりライセンスフリーでオープンソースのLinuxOSに着目し、当該OSを用いた敦賀本部における各種業務支援システムの構築に取組んでおり、現在、約30種のシステム構築・運用実績を有している。本件は、日本アイ・ビー・エム株式会社の機関誌において、日本初の機能を実現化した双方アクティブ分散クラスタ型文書共有サーバを事例として、構築に係る設計概念等ノウハウおよびAutnomic Computing(自己管理機能)を目指した遠隔によるシステム管理技法について発表するものである。
今井 基晴*; 西田 憲二*; 木村 隆*; 北澤 英明*; 阿部 英樹*; 鬼頭 聖*; 吉井 賢資
Physica C, 382(4), p.361 - 366, 2002/11
被引用回数:58 パーセンタイル:88.28(Physics, Applied)三元系シリコン化合物M(M
,Si
)
(M
=Sr及びBa, M
=Al及びGa)をアーク溶解法で合成した。X線回折からは、これらがAlB
型の結晶構造を持っていることがわかった。電気伝導及び磁化測定からは、Sr(Al
,Si
)
が4.2Kで超伝導転移を示すが、Ba(Al
,Si
)
は2Kより上の温度で超伝導を示さないことがわかった。また、Sr(Ga
,Si
)
とBa(Ga
,Si
)
もそれぞれ5.1Kと3.3K以下の温度で超伝導になることがわかった。
今井 久; 雨宮 清*; 加藤 貴司*; 西田 薫*; 荒川 哲一*; 前村 庸之*
JNC TJ7400 99-009, 318 Pages, 1999/02
岩盤内に空洞を掘削した場合、その周辺岩盤には不飽和領域が発生すると考えられる。この不飽和領域では、酸素を含んだ空気の侵入により岩盤の酸化還元状態が変化し、これに伴い岩盤中の物質移行特性が変化することが考えられる。しかし、現段階ではこの不飽和領域の範囲を定量的に把握する手法は確立されていない。本研究は、今後数年のうちに岩盤中の不飽和領域をある程度定量的に把握できる計測手法を開発することを最終目標としている。今年度は(1)不飽和領域のメカニズムに関する基礎研究、(2)不飽和領域の計測手法に関する基礎研究に関して、室内及び原位置におけるTDRプローブ計測方法の検討と改良、原位置における孔間レーダーおよびTDRプローブを用いた計測を行い、基礎的な知見を得た。
加藤 崇; 濱田 一弥; 河野 勝己; 松井 邦浩; 檜山 忠雄; 西田 和彦*; 本田 忠明*; 種田 雅信*; 関口 修一*; 大都 起一*; et al.
ICEC16/ICMC Proceedings, p.127 - 130, 1996/00
ITER中心ソレノイド・モデル・コイル実験用冷凍機を製作した。本冷凍機は、冷凍能力5kW(4.5K)又は液化能力800l/hの能力を有し、原研のこれまでの技術開発結果を用いて開発した大型ヘリウム冷凍機である。本論文において、設計諸元を紹介すると共に計測した本システムの熱力学的特性結果を報告する。
土屋 隆*; 山川 光稀*; 猿田 正明*; 飯場 正紀*; 平松 昌子*; 西田 明美; 飯垣 和彦
no journal, ,
原子力施設の地震に対する損傷確率(フラジリティ)評価手法の精度向上に資するため、3次元耐震解析手法の高精度化に関する研究開発を進めている。2019年からは、原子力規制庁と原子力機構との共同研究の一環として、原子力機構の施設である高温工学試験研究炉(HTTR)を対象とし、地盤や建屋の床だけでなく壁にも加速度計を多数設置するとともに、自然地震と人工波に対する多点同時観測が可能な大規模観測システムを構築し、観測データを活用した原子力施設の3次元耐震解析手法の精度向上及び妥当性確認に取り組んでいる。本報では、HTTR周辺地盤から得られた強震動記録を用いて地盤振動分析を実施した内容を報告する。具体的には、2020年度以降に得られた地震観測記録から、HTTR周辺地盤の深さ方向の最大加速度分布やフーリエスペクトル比を分析し、地盤加速度計の設置位置や地震の入力方向による地盤の振動性状の違いを把握した。
山川 光稀*; 土屋 隆*; 平松 昌子*; 森谷 寛*; 猿田 正明*; 飯場 正紀*; 西田 明美; 川田 学; 飯垣 和彦
no journal, ,
原子力施設の地震に対する損傷確率(フラジリティ)評価手法の精度向上に資するため、3次元耐震解析手法の高精度化に関する研究開発を進めている。2019年からは、原子力規制庁と原子力機構との共同研究の一環として、原子力機構の施設である高温工学試験研究炉(HTTR)を対象とし、地盤や建屋の床だけでなく壁にも加速度計を多数設置するとともに、自然地震と人工波に対する多点同時観測が可能な大規模観測システムを構築し、観測データを活用した原子力施設の3次元耐震解析手法の精度向上及び妥当性確認に取り組んでいる。本報では、建屋応答の卓越振動数に対して振幅と位相を考慮した振動特性分析を実施し、得られた結果を報告する。建屋基礎に対する伝達関数及び位相差を考慮した振動モードを求め、その結果、主要な卓越振動数におけるHTTR建屋の東西南北面それぞれの外壁の振動特性の違いを明らかにした。具体的には、NS方向について、4Hz付近及び7Hz付近の振動モードは東西南北面で概ね共通であるが、9Hz付近では東西面と南北面で振動モードが異なっており、外壁の面内方向と面外方向での振動の違いが顕著に表れることを確認した。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 青木 勇二*; 鬼丸 孝博*; 鈴木 博之*
no journal, ,
PrPbは非磁性の
二重項を結晶場基底状態に持ち、0.4Kにおいて反強四極子秩序を示すと考えられている。最近の研究から、秩序状態にある四極子配列が長周期の変調を示すことが明らかになってきた。現時点において、四極子の長周期変調構造が報告されている物質はPrPb
のみである。われわれは
SR法を用い、ミクロな観点からPrPb
の新奇な四極子秩序相の研究を行った。磁場
//[001]印加下のミュオンナイトシフトは転移点において顕著な異常を示さない。この実験結果とシミュレーションによって得られたミュオンナイトシフトとの比較から、可能な四極子の秩序構造を議論した。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; 藤本 達也; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; et al.
no journal, ,
SmRuP
は
=16.5Kにおいて金属絶縁体転移を示し、さらに高磁場下では
14K付近にも異常を示す。これを八極子及び双極子秩序の逐次相転移として説明するモデルが提唱されている。興味深いことに、
の異常は磁場を下げるにしたがって徐々に不明瞭になっていく。低磁場における多極子の振る舞いについては、いまだ明確な描像が得られていない。われわれは低磁場下においてSmRu
P
の
SR測定を極低温まで行った。零磁場下において、ミュオンスピン緩和率は
直下から増加し始める。
SRスペクトルは降温に伴い連続的な変化を示し、やがてミュオンスピンの回転信号が検出されるようになる。これは静的な内部磁場が
から発達していることを示唆している。
14Kには異常は認められない。さらに温度を下げていくと、3Kからミュオンスピン回転信号が明瞭になっていく様子を見ることができる。静的な内部磁場の大きさは3K以下で二次相転移的な温度変化を示す。3Kにおける異常は、縦磁場下において動的な緩和機構によるミュオンスピン緩和率の変化として明確に検出される。講演ではこれらの実験事実に基づき、低温・低磁場における多極子の振る舞いについて議論した。
伊藤 孝; 髭本 亘; 大石 一城; 藤本 達也; Heffner, R. H.; 西田 信彦*; 佐藤 一彦*; 菅原 仁*; 青木 勇二*; 菊地 大輔*; et al.
no journal, ,
SmRuP
は
=16.5Kにおいて金属絶縁体転移を示し、さらに高磁場下では
14K付近にも異常を示す。これを八極子及び双極子秩序の逐次相転移として説明するモデルが提唱されている。興味深いことに、
の異常は磁場を下げるにしたがって徐々に不明瞭になっていく。低磁場における多極子の振る舞いについては、いまだ明確な描像が得られていない。われわれは低磁場下においてSmRu
P
の
SR測定を極低温まで行った。零磁場下において、ミュオンスピン緩和率は
直下から増加し始める。
SRスペクトルは降温に伴い連続的な変化を示し、やがてミュオンスピンの回転信号が検出されるようになる。これは静的な内部磁場が
から発達していることを示唆している。
14Kには異常は認められない。さらに温度を下げていくと、3Kからミュオンスピン回転信号が明瞭になっていく様子を見ることができる。静的な内部磁場の大きさは3K以下で二次相転移的な温度変化を示す。3Kにおける異常は、縦磁場下において動的な緩和機構によるミュオンスピン緩和率の変化として明確に検出される。講演ではこれらの実験事実に基づき、低温・低磁場における多極子の振る舞いについて議論した。
西田 信彦*; 髭本 亘; 伊藤 孝
no journal, ,
1970年代から80年代にかけて鉄におけるミュオンの拡散と捕獲に関する研究は精力的に行われたが、鉄合金での研究はあまり多くない。最近我々は縦緩和時間を測定することがミュオンの拡散と捕獲の研究、特に水素がどのようにそこに含まれる元素と作用するかに関しての研究に有用であることを見出した。そこで我々は新たに鉄合金でのSR実験を行い、いくつかの鉄合金ではミュオンスピン緩和時間の温度依存性にピークやハンプが見られることを観測した。