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論文

Investigations of impurity seeding and radiation control for long-pulse and high-density H-mode plasmas in JT-60U

朝倉 伸幸; 仲野 友英; 大山 直幸; 坂本 宜照; 松永 剛; 伊丹 潔

Nuclear Fusion, 49(11), p.115010_1 - 115010_8, 2009/11

 被引用回数:43 パーセンタイル:10.47(Physics, Fluids & Plasmas)

高閉じ込めプラズマにおけるELM及び定常的な熱負荷の低減は、核融合炉に要求される重要課題であり、不純物入射による放射損失増加によりダイバータへの熱流やELMエネルギー損失を低減する提案はITERなどでも進められている。JT-60Uでは不純物入射を帰還制御することにより高放射損失(全入射パワーの70$$%$$以上)の高閉じ込め性能Hモードプラズマ(HHファクターが0.8以上)を長時間(8$$sim$$18秒)維持する実験を行い、粒子飽和(ガス放出)が発生した際にも非接触ダイバータプラズマを維持できることなど、新たな結果を得た。Ar入射放電では主プラズマ周辺部での放射損失パワーを入射パワーの35$$%$$以上に制御することでELMはType-IからType-IIIとなりバースト的に排出されるエネルギーを大きく低減できることを明らかにした。さらに閉じ込め性能のよいプラズマ放電を得るため内部輸送障壁が発生したHモード放電にAr入射に加えNe入射を行い、特にダイバータでの放射損失も増加させ全放射損失が入射パワーの86$$%$$まで高閉じ込めを維持できることを示した。

論文

Compact DEMO, SlimCS; Design progress and issues

飛田 健次; 西尾 敏; 榎枝 幹男; 川島 寿人; 栗田 源一; 谷川 博康; 中村 博文; 本多 充; 斎藤 愛*; 佐藤 聡; et al.

Nuclear Fusion, 49(7), p.075029_1 - 075029_10, 2009/07

 被引用回数:102 パーセンタイル:1.59(Physics, Fluids & Plasmas)

最近の核融合原型炉SlimCSに関する設計研究では、おもに、ブランケット,ダイバータ,材料,保守を含む炉構造の検討に重点を置いている。この設計研究における炉構造の基本的考え方とそれに関連する課題を報告する。楕円度のついたプラズマの安定化と高ベータ化のため、セクター大の導体シェルを交換ブランケットと固定ブランケット間に設置する構造とした。また、ブランケットには、加圧水冷却,固体増殖材を採用することとした。従来の原型炉設計で検討していた超臨界水冷却を利用するブランケット概念に比べ、トリチウム自給を満足するブランケット概念の選択肢はかなり絞られる。ダイバータ技術やその材料について考慮すると、原型炉のダイバータ板での熱流束上限は8MW/m$$^{2}$$以下とすべきであり、これは原型炉で取り扱うパワー(すなわち、アルファ加熱パワーと電流駆動パワーの和)に対して大きな制約となりうる。

論文

Statistical analysis of fluctuation characteristics at high- and low-field sides in L-mode SOL plasmas of JT-60U

田中 宏彦*; 大野 哲靖*; 朝倉 伸幸; 辻 義之*; 川島 寿人; 高村 秀一*; 上杉 喜彦*; JT-60Uチーム

Nuclear Fusion, 49(6), p.065017_1 - 065017_7, 2009/06

 被引用回数:22 パーセンタイル:26.85(Physics, Fluids & Plasmas)

JT-60UトカマクのLモードプラズマにおいて、強・弱磁場側のスクレイプオフ層の静電揺動の特性を高速掃引プローブにより計測し、確率密度関数を用いた統計解析結果を発表した。弱磁場側の赤道面付近では非拡散的輸送(Blob)による間歇的なバーストが頻繁に発生していることが観測された、一方、強磁場側ではイオン飽和電流揺動の確率密度関数はガウス分布に近い。バースト信号の持続時間と待ち時間の統計性を調べたところ、弱磁場側の持続時間はべき状則に従い、弱磁場側の揺動が自己相似性を有していることを示している。また自己相関時間解析では、弱磁場側の信号の相関時間は強磁場側に比べて非常に長いことが示された。既存の条件付平均化法(conditional averaging method)を用いて、弱磁場側のバースト信号について解析を行う際、ノイズの影響を低減するために、新たにVITA(Variable Interval Time Averaging)法を適用し、本手法がバースト形状の再構成に極めて有用な方法であることが明らかになった。

論文

Evaluation on failure resistance to develop design basis for quasi-ductile silicon carbide composites for fusion application

野澤 貴史; 檜木 達也*; 香山 晃*; 谷川 博康

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

SiC/SiC複合材料は将来の高熱効率を志向した核融合炉先進オプションの有力候補材料として期待されている。本論文は、SiC/SiC複合材料の構造部材への実用化を目的とし、擬延性を特徴とするSiC/SiC複合材料の設計基準の開発にかかわる検討の進捗状況に関して報告するものである。具体的には、次世代耐照射性SiC/SiC複合材料の1つであるナノインフィルトレーション遷移共晶相焼結(NITE)法で作製されたSiC/SiC複合材料の破損挙動(例えばマトリックスクラック挙動)を評価した。試験片サイズによらないNITE-SiC/SiC複合材料のノッチ鈍感性を特定した結果、破損評価におけるクライテリオンとして応力クライテリオンが有力との結論を得た。

論文

-1 MV DC UHV power supply for ITER NBI

渡邊 和弘; 山本 昌則; 武本 純平; 山下 泰郎*; 大楽 正幸; 柏木 美恵子; 谷口 正樹; 戸張 博之; 梅田 尚孝; 坂本 慶司; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 7 Pages, 2008/10

ITER中性粒子入射装置の電源システムにおける日本の調達分担は、-1MV発生部,伝送部系,-1MV絶縁変圧器など超高圧の主要機器である。これらの1MV超高圧電源機器の設計開発について報告する。本NBI電源は、これまでにない超高圧に加えて負荷がイオン源加速器であるため負荷短絡が頻発するという特殊性を持つ。ビームを安定に加速するためには、まず超高圧電源の絶縁を確実に行うことが必要であり変圧器や伝送系の絶縁設計によって機器構造を決定した。さらに、負荷短絡時の加速器保護のためのサージ抑制機能についてサージブロックコアと接地側抵抗素子の併用による新たなサージ抑制方式を提案し、流入エネルギーを抑制する回路構成とした。これら、調達に向けての主要な技術課題を検討し機能仕様を作成した。

論文

Long pulse/high power ECRF system development in JT-60U

森山 伸一; 小林 貴之; 諫山 明彦; 寺門 正之; 澤畠 正之; 鈴木 貞明; 横倉 賢治; 下野 貢; 長谷川 浩一; 平内 慎一; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

JT-60Uの電子サイクロトロン周波数帯(ECRF)加熱電流駆動装置のジャイロトロン開発において、1.5MW,1秒間(110GHz)の出力を得ることに成功した。これは1秒以上のパルス幅では世界最高値である。熱応力の観点で注意深く設計された共振器,ミラー駆動ベローズのRFシールド,誘電損失の小さいセラミックを用いたDCブレークがこの出力を可能にした。一方、5kHzという高い周波数でパワー変調を行うことに成功しJT-60Uの新古典テアリングモード(NTM)抑制実験の成果につながった。ジャイロトロンのカソードヒーターパワーとアノード電圧の実時間制御によって0.4MW,30秒の長パルス入射をデモンストレーションし、伝送系部品の温度上昇を測定するとともにその健全性を確認し、さらなる長パルス入射の見通しを得た。また、4本のジャイロトロンを同時に発振させ2.9MW,5秒の高パワー入射を行って、高いシステム総合性能を示すことができた。信頼性の高い長パルス対応水冷式アンテナとして、革新的な直線駆動ミラーを用いる方式を設計した。ビームプロファイルと機械強度を評価する計算を行って実現可能性を確証した。

論文

Heat transport and pedestal structure of H-mode in the variation of current density profiles in JT-60U

浦野 創; 坂本 宜照; 鈴木 隆博; 藤田 隆明; 神谷 健作; 諫山 明彦; 鎌田 裕; 竹永 秀信; 大山 直幸; 松永 剛; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

トカマクにおけるプラズマ電流分布によるHモードプラズマの熱輸送及び周辺ペデスタル構造への影響について調べた。高$$l$$$$_{rm i}$$のHモードプラズマにおいて高閉じ込め性能が得られることがわかった。電子密度及び電子温度分布が中心ピークする傾向が見られた。コアプラズマの閉じ込め改善度は$$l$$$$_{rm i}$$に強く依存して増加することがわかった。この高$$l$$$$_{rm i}$$化による高閉じ込めはコア部の閉じ込め改善によるものであり、周辺ペデスタル圧力に大きな変化は見られなかった。電流分布のスキャン及び電流値のスキャンの両方で、コアプラズマのエネルギー閉じ込め性能はコア部のポロイダル磁場強度の増加に伴って向上することがわかった。磁気シアの影響については今後の課題である。

論文

Characteristics of internal transport barrier under reactor relevant condition in JT-60U weak shear plasmas

竹永 秀信; 大山 直幸; 浦野 創; 坂本 宜照; 神谷 健作; 三代 康彦; 西山 友和; 笹島 唯之; 正木 圭; 神永 敦嗣; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

JT-60Uの弱磁気シアプラズマにおいて炉心条件である周辺粒子供給と電子加熱条件下での内部輸送障壁(ITB)特性を調べた。高磁場側ペレット又は超音速分子ビーム(SMBI)による周辺粒子供給により、高密度領域において高閉じ込め状態を維持することに成功した。周辺粒子供給でも中心のイオン温度は減少しており、減少幅はITB内側で増加している。SMBIの場合、このITB内側でのイオン温度減少幅の増加は、パワーバランス解析から評価したイオンの熱拡散係数を用いて計算した冷熱パルスの伝搬で説明可能であった。入射周波数や侵入長を最適化することにより、減少したイオン温度が回復し高いペデスタル圧力と強いITBが維持されている。イオン温度ITBの劣化は、電子温度分布の硬直性が強い場合に電子サイクロトロン加熱時にも観測されている。この時、イオンの熱拡散係数は電子の熱拡散係数とともに増加しており、イオンと電子の熱輸送の関連を示している。一方、電子温度分布の硬直性が弱い場合には、イオン温度ITBは変化しないか、もしくはさらに成長することが観測された。密度揺動レベルの変化は小さいが、イオン温度ITBが劣化する場合は密度揺動の径方向相関長が長く、変化しない場合は短くなっていることが観測された。このことは、密度揺動の変化を通してITBの特性が変化していることを示唆している。

論文

Analysis of pedestal characteristics in JT-60U H-mode plasmas based on Monte-Carlo neutral transport simulation

中嶋 洋輔*; 東園 雄太*; 河野 博一*; 竹永 秀信; 朝倉 伸幸; 大山 直幸; 鎌田 裕

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

本論文では、モンテカルロコードDEGASを用いた中性粒子輸送解析結果をもとにJT-60UのHモードプラズマにおけるペデスタル特性について報告する。DEGASコードでは、ダイバータドーム,バップル板,ダイバータ板を組み込んだ3次元メッシュを用いてスクレイプオフ層からコアプラズマまでの領域における中性粒子挙動を計算している。本解析では、背景プラズマパラメータやダイバータ板への粒子束は2次元流体ダイバータコードUEDGEを用いて評価した。ガスパフ有りなしのELMy Hモードプラズマにおいて中性粒子の侵入長と電離領域の密度依存性を調べた結果、2つの放電で周辺輸送障壁領域近傍での中性粒子の侵入長と電離領域に明確な違いが観測された。また、電離領域のペデスタルトップからSOL領域の密度に対する依存性,局所ガスパフの3次元効果について議論する。

論文

Experimental investigation of particle pinch associated with turbulence in LHD heliotron and JT-60U tokamak plasmas

田中 謙治*; 竹永 秀信; 村岡 克紀*; Michael, C.*; Vyacheslavov, L. N.*; 横山 雅之*; 山田 弘司*; 大山 直幸; 浦野 創; 鎌田 裕; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

トロイダルプラズマにおける密度分布を決定するパラメータを明らかにするために、LHDヘリカルプラズマとJT-60Uトカマクプラズマの比較研究を行った。両装置において異なる密度分布の衝突周波数依存性が観測された。LHDプラズマでは、衝突周波数が減少するにしたがって磁気軸位置R$$_{rm ax}$$=3.6mでは密度分布のピーキング度が減少し、R$$_{rm ax}$$=3.5mではわずかに増加した。一方、JT-60Uでは衝突周波数が減少するにしたがって密度分布のピーキング度は増加した。LHDプラズマでのR$$_{rm ax}$$の違いによる衝突周波数依存性の違いは、乱流輸送の寄与の違いであると考えられる。R$$_{rm ax}$$=3.5mのLHDプラズマでは、大きな乱流輸送がトカマクと同様な衝突周波数依存性を作り出している。両装置のコア領域において、密度分布が違う場合に揺動の変化が観測されている。JT-60Uでは、密度分布がピーキングした場合に径方向の相関が強くなることが観測された。このことから、粒子拡散と内向き対流速度が増大していることが示唆される。R$$_{rm ax}$$=3.6mのLHDプラズマでは、揺動レベルの増加がホローな密度分布を持つ高パワー加熱時に観測され、拡散の増加を示唆している。ピークした密度分布からホローな密度分布への変化は、新古典輸送の寄与増大による対流速度の内向きから外向きへの変化により引き起こされている。以上の結果よりLHDプラズマの密度分布の衝突周波数依存性は、新古典輸送と乱流輸送の両方によるものであることを明らかにした。

論文

High energy, high current accelerator development for ITER NBI at JADA

柏木 美恵子; 谷口 正樹; 大楽 正幸; DeEsch, H. P. L.*; Grisham, L. R.*; Svensson, L.*; 戸張 博之; 梅田 尚孝; 渡邊 和弘; 坂本 慶司; et al.

Proceedings of 22nd IAEA Fusion Energy Conference (FEC 2008) (CD-ROM), 8 Pages, 2008/10

ITER用中性粒子入射装置の1MeV負イオン加速器の候補として、原子力機構の多孔多段加速器とCEA Cadaracheの単孔単段加速器が凌ぎを削ってきた。原子力機構では、MeV級イオン源試験装置(MTF)における多段多孔加速器試験においてITER級の高パワー試験を実現した結果、逆流正イオンによる負イオン源ポートの損傷とそれに付随する負イオン電流減少が発現した。そこで負イオン源に逆流正イオン用ビームダンプを取り付けた結果、2007年に796keVで負イオン電流0.32A(電流密度140A/m$$^{2}$$)のビーム加速に成功した。ITER R&Dタスクの下、単孔単段加速器をMTFに取り付け、両加速器の直接的な比較試験を実施した。その結果、高電圧保持と低電子電流加速の利点により、多孔多段加速器がITER NBI加速器として採用されることが決定した。また、同じ多孔多段加速器であるJT-60U加速器モデルで3次元ビームを実施し、ビームレットの空間電荷反発によるビーム偏向を詳細に調べ、引出部出口の孔ずれによりそのビーム偏向を補正できることを明らかにした。

口頭

Demonstration of 1 MW quasi-CW operation of 170 GHz gyrotron and progress of EC technology for ITER

春日井 敦; 坂本 慶司; 高橋 幸司; 梶原 健; 小田 靖久; 小林 則幸

no journal, , 

過去2年間に、ITTERにおける電子サイクロトロン加熱・電流駆動の技術開発の分野で大きな進展があった。170GHzジャイロトロンにおいては、世界初となる1.02MWのパワー生成が55%の高い効率で800秒間達成された。これによってITERでの目標性能である1MW, 500秒, 50%をクリアした。また、これまでのマイクロ波の積算出力エネルギーは190GJに達し、トラブルもなかった。0.97MWでの準定常伝送がITERとほぼ同じ導波管システムにおいて実証された。さらに、水平ランチャーの基本設計が完了し、可動ミラーなどの主要機器のモックアップ装置が製作された。これらはITERの電子サイクロトロン加熱電流駆動システムの目標達成と成功に大きな見通しを与えるものである。

口頭

Benchmarking of neutral beam current drive codes as a basis for the integrated modeling for ITER

及川 聡洋; Park, J. M.*; Polevoi, A. R.*; Schneider, M.*; Giruzzi, G.*; Murakami, M.*; 谷 啓二*; Sips, A. C. C.*

no journal, , 

出張者は国際トカマク物理活動の統合運転シナリオに関するトピカルグループにおいて、中性粒子ビーム電流駆動(NBCD)の理論コードのベンチマークを主導している。現在までに粒子軌道追跡モンテカルロコードOFMC, NUBEAM, SPOT,フォッカープランク法によるACCOME, ASTRAの計5コードの比較を行ってきた。NB入射による高速イオン生成分布は、異なるビームモデル,電離断面積モデルを使っていてもほぼ一致する。加熱分布はおおむね一致するものの細かい部分での差異が見られる。これは有限軌道幅効果によるもと考えられる。NB電流駆動分布は比較的大きな相違が見られる。OFMC, ACCOMEは高速イオンの初期ピッチ角をトロイダル磁場に対して計算しており、本来のプラズマ平衡磁場に対するピッチ角よりもずれる。このピッチ角計算の修正により、他コードとの差はある程度解消されることが期待できる。ASTRAコードは、実際のNB軌道を簡略化していること、円柱プラズマに対して導出されてフォッカープランク方程式を解いておりトロイダル効果を反映していないことが他コードとのずれの原因であることがわかった。

口頭

Development of reversed shear plasmas with large bootstrap current fraction towards reactor relevant regime in JT-60U

坂本 宜照; 松永 剛; 大山 直幸; 鈴木 隆博; 相羽 信行; 竹永 秀信; 諫山 明彦; 篠原 孝司; 吉田 麻衣子; 武智 学; et al.

no journal, , 

トカマク型定常核融合炉では、所内循環電力を低減するために自発電流割合を高める必要がある。JT-60では、高自発電流割合75%を有する負磁気シアプラズマを長時間維持することに成功していたが、低いベータ限界(規格化ベータ値2以下)のために、その運転領域は高い安全係数の領域(q95が8以上)に限られていた。今回、導体壁によるMHD不安定性の安定化効果を利用して規格化ベータ値2.7を達成し、核融合炉で想定されるq95=5の領域で高自発電流割合90%を有する負磁気シアプラズマを生成することに成功した。さらに、核融合炉で想定される高規格化密度,低運動量入力,電子温度,イオン温度の運転条件下で高い閉じ込め性能が得られた。また、ITERの定常運転シナリオの主要な規格化パラメータを同時に満足する高い総合性能を達成した。

口頭

A New matching scheme for resistive wall mode analysis

徳田 伸二; 白石 淳也; 影井 康弘*; 相羽 信行

no journal, , 

線形MHD方程式に対する数値的な実装が容易な新しい接続法を提案する。従来の方法との本質的な違いは、この方法における内部層が有理面を含んで有限の幅を持つことである。それゆえ、外部領域におけるNewcomb方程式は端点で特異にならない。接続条件は変位ベクトルの径方向成分が端点で滑らかなことである。この方法が、MHDモードに対する回転効果を解析できるFrieman-Rotenberg方程式の初期値問題に適用できることを示した。

口頭

Overview of JT-60U results toward establishment of advanced tokamak operation

大山 直幸; JT-60チーム

no journal, , 

本発表は先進トカマク運転の確立に向けたJT-60Uの最新の実験結果のレビュー論文である。弱磁気シアプラズマでは、抵抗性壁モードを安定化することにより、壁なし安定性限界を超える規格化$$beta$$値3を約5秒間維持した。N-NBIとLHRFを用いた外部電流駆動を50%の自発電流と組合せることにより0.8MAのプラズマ電流を2秒間維持した。負磁気シアプラズマでは、壁なし安定性限界を超える規格化$$beta$$値2.7を、$$q_{95}sim5.3$$,閉じ込め改善度1.7, $$f_{rm BS}sim0.9$$において得た。正磁気シアプラズマの長時間放電において、規格化$$beta$$値2.6かつ閉じ込め改善度1のプラズマを電流拡散時間より充分長い25秒間維持した。

口頭

Results of the variable toroidal field ripple experiments in JET

Saibene, G.*; McDonald, D. C.*; Beurskens, M.*; Salmi, A.*; Lonnroth, J. S.*; Parail, V.*; de Vries, P.*; Andrew, Y.*; Budny, R.*; Boboc, A.*; et al.

no journal, , 

本発表は0.08%から約1%までトロイダル磁場リップルの振幅を変化できるJETにおけるリップル実験の結果を報告するものである。リップルがペデスタルとコアプラズマに与える影響をq$$_{95}$$=3$$sim$$3.6のELMy Hモードプラズマで測定した。Hモード特性の変化は明確であるが、閉じ込め性能が劣化する物理機構は明確でない。プラズマ密度の減少や閉じ込め性能劣化は0.5%程度のリップルで観測されるが、その閾値はプラズマパラメータで変化する。リップルはペデスタル圧力とELMにも影響を与える。また、プラズマ回転もリップルの影響を強く受ける。

口頭

Fast dynamics of type I and grassy ELMs in JT-60U

小島 有志; 大山 直幸; 坂本 宜照; 鎌田 裕; 浦野 創; 神谷 健作; 藤田 隆明; 久保 博孝

no journal, , 

JT-60に新設した周辺分布計測に特化したリチウムビームプローブ及び荷電交換分光計測により、周辺部の密度温度を詳細に計測し、圧力分布としての評価を行った。Type I ELMが発生しているプラズマでの周辺密度・温度分布計測の結果からELM間での密度・温度回復の時間スケールの違いを示した。崩壊直後から密度分布は温度分布に比べて早く回復し、その際にペデスタル部よりも内側の密度が減少することが周辺部の密度回復を補っていることを示した。また、密度と温度のペデスタル幅が異なること、それらの回復の時間スケールが異なることから、ELMの理解には圧力分布の観測が重要であることを示した。順トロイダル方向の回転により圧力及びその勾配が大きくなることを示し、その結果ELMが大きくなる要因である可能性を示した。また、grassy ELMによる密度崩壊を初めて観測し、type I ELMと比較して周辺部に局在して狭く、小さい崩壊領域があることを示した。

口頭

Development and demonstration of remote experiment system with high security in JT-60U

小関 隆久; 鈴木 喜雄; 戸塚 俊之; 射場 克幸*; 坂田 信也; 宮戸 直亮; 諫山 明彦; 井手 俊介; Urso, L.*; Behler, K.*; et al.

no journal, , 

Remote experiment system with high network security has been developed in JT-60U. The remote experiment system is produced by personal authentication with a digital certificate and encryption of communication data to protect the JT-60U supervisory control system against illegal access. Remote experiment in JT-60U has been successfully demonstrated from Kyoto University (Japan) in 2006 and internationally from IPP Garching (Germany) in 2007. The validity of the system was obtained. Results are great advances towards remote experiments in ITER.

口頭

Correlation between the edge and internal transport barriers in JT-60U

鎌田 裕; 吉田 麻衣子; 坂本 宜照; 小出 芳彦; 大山 直幸; 浦野 創; 神谷 健作; 鈴木 隆博

no journal, , 

先進トカマクプラズマの圧力分布を決定する物理過程を理解すべく、周辺輸送障壁と内部輸送障壁の相関を研究し、以下を見いだした。Type I ELMのHモードにおいて、広いプラズマ電流領域にわたって、周辺ペデスタル部のポロイダルベータ値は全ポロイダルベータ値にほぼ比例して上昇し、その依存性は三角度の上昇とともに強くなる。この依存性は分布硬直性によるものではない。内部輸送障壁で支える蓄積エネルギーの上昇とともに、全蓄積エネルギーが上昇する。そして、この全蓄積エネルギーの上昇とともに周辺ペデスタル部で支える蓄積エネルギーが上昇する。一方、この周辺ペデスタル部の蓄積エネルギーが上昇すると、ELMの侵入が深くなり内部輸送障壁部にまで達するようになる。その場合、内部輸送障壁の成長が阻害され、最終的に、全体蓄積エネルギー,内部輸送障壁で支える蓄積エネルギー,周辺輸送障壁で支える蓄積エネルギーの3者の比率が一定値となる。また、ELM崩壊時の運動量の放出(低下)は、熱エネルギーの放出よりも大きいこと、ELMの侵入深さは、トロイダル回転,イオン温度,電子温度の順に深いことがわかった。

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