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論文

JENDL-4.0; A New library for innovative nuclear energy systems

柴田 恵一; 岩本 修; 中川 庸雄; 岩本 信之; 市原 晃; 国枝 賢; 千葉 敏; 片倉 純一; 大塚 直彦*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1046 - 1051, 2011/08

 被引用回数:20 パーセンタイル:70.32(Physics, Multidisciplinary)

革新的原子力システムのための基礎データとすべく、最新ライブラリーJENDL-4の整備が2005年にスタートした。JENDL-4の開発では、FP及びMA核データの信頼度向上に重点を置いた。これらの核種では、実験データが乏しいため、断面積評価用の核反応モデルコードPOD及びCCONEを開発した。広い質量範囲をカバーする信頼性の高い光学模型パラメータをチャネル結合法により導出し、断面積の理論計算に使用した。アクチノイド核種の熱中性子断面積は実験値を慎重に検討して決定した。$$^{235}$$Uの共鳴領域断面積を再検討して、U燃料高速炉心の臨界性及びナトリウムボイド反応度の予測精度を向上させた。U及びPu同位体の核分裂断面積は10keV以上のエネルギーで同時評価により求めた。FPに関しては、100以上の核種の分離共鳴パラメータを更新した。共鳴領域より高いエネルギーでのFP断面積は、POD及びCCONEコードによる理論計算で評価した。また、核分裂収率はENDF/B-VII.0をベースに3体核分裂を考慮して計算した。406核種のデータを収納した最新ライブラリーJENDL-4.0は2010年に公開される。

論文

Updated nuclear data of lanthanoids in fission products for JENDL-4.0

岩本 信之

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.963 - 966, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.52(Physics, Multidisciplinary)

JENDL-4.0を開発するために核データ評価計算を行った。核分裂生成物であるランタノイド核種の核データ評価を20MeVまでの連続領域において二つのパートに分けて実施した。まずはじめに、チャンネル結合光学モデル計算を行い、ターゲットに対する全断面積,弾性散乱角度分布を評価することにより中性子透過係数を得た。次に、その透過係数を用いて核反応モデルにより核反応断面積を計算し、非弾性散乱断面積やその他の反応断面積が測定値と矛盾しないように評価した。その結果、反応断面積,角度分布,放出粒子や光子の二重微分断面積が測定値をよく再現する核データを得た。

論文

Covariance evaluation for actinide nuclear data in JENDL-4

岩本 修; 中川 庸雄; 千葉 敏; 大塚 直彦*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1224 - 1229, 2011/08

 被引用回数:18 パーセンタイル:68.15(Physics, Multidisciplinary)

JENDL-4の核データに対する共分散の評価を行った。共分散の評価は基本的に測定データに基づいた最小二乗法を用いた。重要核種である$$^{233, 235, 238}$$U及び$$^{239, 240, 241}$$Puの6核種の核分裂断面積共分散は断面積及びその比のデータを用いた同時評価を行っており、核種間に相関がついた共分散を得た。マイナーアクチニド核種の核分裂断面積については、GMAコードを用いた評価から共分散データを得た。その他の多くの反応に関しては、CCONEコードを使った理論計算により断面積の評価を行っており、KALMANコードを使いパラメータの誤差から断面積の共分散を算出した。また、共鳴パラメータや核分裂中性子数に関しても共分散の評価を行い、アクチノイド核データの共分散を充実させた。

論文

Applicability of pre-equilibrium coalescence model to evaluation of alpha-particle production cross sections

国枝 賢; 深堀 智生; 平山 嵩祐*; 渡辺 幸信*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.911 - 914, 2011/08

 被引用回数:1 パーセンタイル:10.96(Physics, Multidisciplinary)

アルファ粒子生成断面積の評価のために前平衡コアレスセンスモデルの適用性を調べた。解析対象の入射粒子を中性子及び陽子とし、最大エネルギーを200MeVとした。入射及び生成粒子に対して適切な光学ポテンシャルを用い、核反応モデルコードGNASHに岩本-原田-佐藤の前平衡コアレスセンスモデル(ピックアップモデル)を導入して解析を行った。その結果、約100MeVまでの実験データを良好に再現することがわかった。本発表ではモデルパラメータの振る舞いや適用限界に関する予備解析結果を報告する。

論文

A "4$$pi$$ Ge spectrometer" for measurements of neutron capture cross sections by the time-of-flight method at the J-PARC/MLF/ANNRI

金 政浩; 古高 和禎; 後神 進史*; 原田 秀郎; 木村 敦; 北谷 文人; 中村 詔司; 太田 雅之*; 大島 真澄; 藤 暢輔; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1769 - 1772, 2011/08

 被引用回数:10 パーセンタイル:55.04(Physics, Multidisciplinary)

加速器駆動システムや高速増殖炉など、新しい技術のためにマイナーアクチノイドや長寿命核分裂生成物の核データが重要となっている。これらの技術の実現のために必要な核データの精度は十分ではなく、実験データの蓄積が必要である。われわれはこれらの実験データを取得するためにJ-PARC/MLF/ANNRIに4$$pi$$ゲルマニウムスペクトロメータを開発した。このスペクトロメータは飛行時間法によって、中性子捕獲反応断面積を測定するための装置である。会議では、このスペクトロメータを用いた金箔の実験についての解析法とその結果について報告する。デッドタイム補正がランダムパルスジェネレータを用いた手法で正しく行われ、またバックグラウンド成分の除去もブランクランの結果よりなされた。その結果、JENDL-3.3に納められている金のデータと良い一致を示し、本スペクトロメータの解析が妥当に行われていることを示す。

論文

Implementation of a collimated DT neutron beam at the 1st target room of JAEA/FNS for new integral benchmark experiments

大西 世紀; 近藤 恵太郎; 佐藤 聡; 落合 謙太郎; 高倉 耕祐; 今野 力; 村田 勲*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1949 - 1952, 2011/08

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Multidisciplinary)

原子力機構FNSでは核データライブラリ検証のために従来TOF実験並びに体系内測定等による積分実験を実施してきている。現在これらの実験に加えてより広い散乱角,エネルギーを対象とした積分実験を計画している。これまでに、検出器開発や照射実験で需給が逼迫している第二ターゲット室の大型トリチウムターゲットに替わり、入手性の良い小型トリチウムターゲットを用いて第一ターゲット室でDT中性子ビームを構築することを検討してきた。本研究では、この中性子コリメータをFNS第一ターゲット室に構築し、そこからのDT中性子ビームの特性を調べた。その結果、コリメータは設計どおりの性能を示し、DT中性子ビーム積分実験を行ううえで十分であることを確認した。

論文

DT neutronics benchmark experiment on lead at JAEA-FNS

落合 謙太郎; 近藤 恵太郎; 大西 世紀; 高倉 耕祐; 佐藤 聡; 阿部 雄一; 今野 力; 鈴木 ちひろ*; 八木 貴宏*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1953 - 1956, 2011/08

 被引用回数:4 パーセンタイル:32.79(Physics, Multidisciplinary)

鉛は核融合炉ブランケットの中性子増倍材として重要な候補材料の一つである。われわれはDT中性子源施設である原子力機構FNS施設で、DT中性子による鉛のベンチマーク実験を実施し、鉛の評価済み核データの妥当性検証を実施した。45.3cm立方体の鉛体系に距離20cmの位置からDT中性子を照射した。鉛体系内の中性子場の評価として、$$^{27}$$Al(n,$$alpha$$)$$^{24}$$Na, $$^{93}$$Nb(n,2n)$$^{rm 92m}$$Nb, $$^{90}$$Zr(n,2n)$$^{89}$$Zr及び$$^{115}$$In(n,n')$$^{rm 115m}$$In反応による放射化箔法と2MeV以上の中性子スペクトル測定を行った。検証した核データはJENDL-3.3, ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1及びFENDL-2.1で、モンテカルロコードMCNPを用いて、上記の反応率と中性子スペクトルを計算し、実験値との比較を行った。その結果、ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1及びFENDL-2.1による計算結果は実験と良い一致を示した。一方、JENDL-3.3を用いた計算結果は実験と明らかな不一致があり、JENDL-3.3の(n,2n)及び非弾性散乱断面積データがこの不一致に大きく寄与していることを明らかにした。

論文

Measurement of neutron-capture cross sections of palladium isotopes at the J-PARC/MLF/ANNRI

中村 詔司; 古高 和禎; 後神 進史; 原田 秀郎; 木村 敦; 金 政浩; 北谷 文人; 小泉 光生; 太田 雅之; 大島 真澄; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1773 - 1776, 2011/08

 被引用回数:5 パーセンタイル:38.08(Physics, Multidisciplinary)

J-PARC MLF施設のビームコースBL04に整備された中性子核反応測定装置(ANNRI)を用いて、長寿命放射性核種$$^{107}$$Pdの中性子捕獲断面積を、TOF法にて測定した。また、$$^{107}$$Pd試料には、不純物としてPd同位体、すなわち、$$^{105,106,108}$$Pdが含まれている。Pd同位体の寄与を調べるために、併せて同位体の測定試験も行った。

論文

Development of a unified cross-section set ADJ2010 based on adjustment technique for fast reactor core design

杉野 和輝; 石川 眞; 横山 賢治; 長家 康展; 千葉 豪; 羽様 平; 久語 輝彦; 沼田 一幸*; 岩井 武彦*; 神 智之*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1357 - 1360, 2011/08

 被引用回数:5 パーセンタイル:38.08(Physics, Multidisciplinary)

高速炉核設計における核特性予測精度向上のために、国内では統合炉定数が開発されてきた。統合炉定数は広範囲に渡る積分実験情報を微分核データと結びつけるものであり、ベイズの定理に基づく断面積調整手法に基づいて作成される。現在、新しい炉定数ADJ2010が開発中である。本論文では、ADJ2010作成に向けてJENDL-4.0に基づく炉定数調整の結果を報告する。また、実用高速炉の核特性予測精度の評価にも言及する。ADJ2010は間もなく公開されるが、次世代高速炉の核設計に有効活用されることが期待される。

論文

Neutron energy spectra at 180$$^{circ}$$ from 140 MeV proton incident reactions

岩元 洋介; 佐藤 大樹; 中根 佳弘; 中島 宏; 遠藤 章; 坂本 幸夫; 萩原 雅之*; 岩瀬 広*; 八島 浩*; 民井 淳*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1753 - 1756, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.52(Physics, Multidisciplinary)

中性子放出強度に関する180度方向のエネルギースペクトルは、角度依存性を示すデータのベースラインとなっており、中性子生成反応機構解明で重要なデータとなっている。計算コードの精度検証用データを入手するため、140MeV陽子入射による炭素及び鉄ターゲットの180度方向の中性子生成収率を大阪大学核物理研究センターで行った。1MeV以上の中性子のエネルギースペクトルを飛行時間法を用いて得た。ロスアラモス国立研究所でのMeierらによる113MeV陽子入射の150度方向の中性子エネルギー収率と比較したところ、入射エネルギー及び角度が少し異なるがよく一致した。PHITSコードに組み込まれている物理モデル(Bertini, ISOBAR, JQMD)と比較したところ、ISOBARとJQMDによる計算結果はおおむね実験結果を再現するが、Bertiniモデルは原子核内での核子-核子衝突を記述できていないために10MeV以上の中性子放出が見られなかった。

論文

Neutron-production double-differential cross sections from heavy-ion interactions

佐藤 大樹; 森口 大輔*; 梶本 剛*; 古場 祐介*; 中村 泰博*; 執行 信寛*; 上山 正彦*; 魚住 祐介*; 吉岡 正勝*; 松藤 成弘*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1741 - 1744, 2011/08

 被引用回数:3 パーセンタイル:26.66(Physics, Multidisciplinary)

重イオン相互作用からの中性子生成二重微分断面積に関する既存の実験データは、検出器の検出効率の評価に問題があり断面積を過大評価していることが知られていた。そこで、最新の検出効率計算コードを用いて既存のデータを再解析することにより、過大評価を改善した系統的な断面積データの評価を行った。また、放射線医学総合研究所の重イオン加速器を用いて、新たに中性子生成二重微分断面積を測定した。取得したデータは、既存のデータに比べ測定角度領域が後方角にまで及び検出下限エネルギーも10倍程度低い。両データは、同一核反応の同一角度において非常に良い一致を示した。さらに、各種シミュレーションコードの予測値と比較したところ、いずれのコードも前方角度領域の高エネルギー中性子生成を適切に再現できておらず、重イオン核反応模型の修正が必要であることが示唆された。

論文

JENDL-4.0 integral testing for fission systems

奥村 啓介; 杉野 和輝; 千葉 豪; 長家 康展; 横山 賢治; 久語 輝彦; 石川 眞; 岡嶋 成晃

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1135 - 1140, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.52(Physics, Multidisciplinary)

最新の日本の評価済み核データライブラリJENDL-4.0について、核分裂体系に対する積分テストを行った。本テストは幅広い積分データ(評価済み臨界安全ベンチマーク実験ハンドブックに収納されている臨界データ,プルトニウムの経年効果に関連したMOX燃料装荷臨界集合体の実験データ,さまざまな高速臨界集合体や常陽,もんじゅといった実機高速炉の臨界データ,加圧水型軽水炉である高浜3号炉及び常陽の照射後試験データ)を用いて実施した。ベンチマーク計算は連続エネルギーモンテカルロコードMVP-II及び最新の決定論的中性子輸送計算コードにより行った。また、JENDL-4.0に加えて、その他の評価済み核データライブラリ(JENDL-3.3, ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1)についてもベンチマーク計算を行い、各ライブラリの性能の違いについて感度係数を用いて検討した。

論文

Recent application of nuclear data to reactor core analysis in JAEA

久語 輝彦

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1347 - 1352, 2011/08

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Multidisciplinary)

日本原子力研究開発機構における核データの原子炉解析への応用として、理論研究・コード開発,実験・実験データベースの拡充,バックエンド分野を含む原子炉解析への応用の観点から、最近の研究成果について紹介した。燃焼摂動理論計算による軽水炉使用済み燃料中の核分裂生成物生成量の核データ感度の評価し、核分裂生成物生成量の高精度評価に重要な核データを明らかにした。高速炉炉心核特性の不確かさ評価について、拡張バイアス因子法が、複数の積分実験データを用いることにより、核データに起因する不確かさを大幅に削減することを示した。

論文

The "Study on nuclear data by using a high intensity pulsed neutron source for advanced nuclear system" nuclear data project and the characteristics of the neutron beam line for the capture cross section experiments at J-PARC

鬼柳 善明*; 木野 幸一*; 古坂 道弘*; 平賀 富士夫*; 加美山 隆*; 加藤 幾芳*; 井頭 政之*; 片渕 竜也*; 水本 元治*; 大島 真澄; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1781 - 1784, 2011/08

 被引用回数:13 パーセンタイル:61.11(Physics, Multidisciplinary)

革新炉システムの開発に資するための包括的な核データ研究のプロジェクトが、2005年から2009年にわたり8つの機関により成功裏に実行された。このプロジェクトにおいて、長寿命核分裂生成物とマイナーアクチニドの中性子捕獲断面積を精密に得ることを目的として、パルス中性子ビームラインが建設された。ビームのエネルギースペクトル,空間分布,パルスが、測定とシミュレーション計算により調べられ、それらはビームラインの設計によるものと一致することがわかった。この論文でわれわれは、本プロジェクトの概要と本ビームラインにより供給される中性子ビームの特性を述べる。

論文

The $$gamma$$SF method; Determination of radiative neutron-capture cross section for unstable nuclei

宇都宮 弘章*; Goriely, S.*; 秋宗 秀俊*; 原田 秀郎; 北谷 文人; 後神 進史*; 豊川 弘之*; 山田 家和勝*; Lui, Y.-W.*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1713 - 1716, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.52(Physics, Multidisciplinary)

An indirect method of determining radiative neutron-capture cross sections for unstable nuclei which we refer to as the $$gamma$$-ray strength function ($$gamma$$SF) method is outlined and applied to Zr and Sn isotopes. Photoneutron cross sections for $$^{91,92,94,96}$$Zr and $$^{117,116}$$Sn near neutron threshold show the presence of extra $$gamma$$-ray strengths known as giant M1 and pygmy E1 resonances on top of the low-energy $$gamma$$SF of GDR. Based on the $$gamma$$SF method, we present ($$n$$,$$gamma$$) cross sections for two radioactive nuclei, a long-lived fission product, $$^{93}$$Zr with T$$_{1/2}$$=1.5$$times$$10$$^{6}$$ y and an s-process branching point nucleus, $$^{95}$$Zr with T$$_{1/2}$$=64.0 d.

論文

Shielding experiments under JASMIN collaboration at Fermilab, 4; Measurement and analyses of high-energy neutron spectra in the anti-proton target station

松田 規宏; 春日井 好己; 坂本 幸夫; 中島 宏; 松村 宏*; 岩瀬 広*; 木下 哲一*; 平山 英夫*; 八島 浩*; Mokhov, N.*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.2055 - 2058, 2011/08

 被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Multidisciplinary)

遮蔽設計において、中性子のスペクトル形状及びその強度を推定することは大変重要である。フェルミ国立加速器研究所の反陽子生成ターゲットステーションで得られた遮蔽実験データから、フィッティング及びアンフォールディング法の2つの方法で高エネルギー中性子のスペクトル形状の推定を行った。フィッティング法では、中性子スペクトルが容易に得られ、かつ遮蔽材料の核データと比較しても妥当であった。アンフォールディング法で得られたスペクトル形状は、核データとは整合のとれない結果となった。2つの方法で推定した中性子スペクトルの形状に対して、PHITSコードによる計算結果で検証を行った。

論文

Shielding experiments by the JASMIN collaboration at Fermilab, 2; Radioactivity measurement induced by secondary particles from the anti-proton production target

八島 浩*; 松田 規宏; 春日井 好己; 中島 宏; 坂本 幸夫; 松村 宏*; 岩瀬 広*; 木下 哲一*; Boehnlein, D.*; Lautenschlager, G.*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.2051 - 2054, 2011/08

 被引用回数:1 パーセンタイル:10.96(Physics, Multidisciplinary)

フェルミ国立加速器研究所の反陽子ターゲットステーションにおいて、反陽子ターゲットの周辺に放射化試料を設置し反応率の測定を行った。ターゲットはインコネル合金と銅からできており、120GeVに加速された陽子が毎秒2.0$$times$$10$$^{12}$$個打ち込まれる。アルミニウム,ニオブ,銅及び金の放射化試料を1セットとしてターゲット周辺に設置し、ターゲットから放出される二次粒子の空間及びエネルギーの分布測定を行った。照射後に放射化試料の誘導放射能を測定し、30核種についての核種生成反応率分布を得るとともに、これらより二次粒子の放出角度分布を得た。PHITSコードを用いた計算結果は、実験結果と比較してファクター3以内でおおむね一致することがわかった。

論文

Shielding experiments under JASMIN collaboration at Fermilab, 3; Measurement of high-energy neutrons penetrating a thick iron shield from the antiproton production target by Au activation method

松村 宏*; 木下 哲一*; 岩瀬 広*; 豊田 晃弘*; 春日井 好己; 松田 規宏; 坂本 幸夫; 中島 宏; 八島 浩*; Mokhov, N.*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.2059 - 2062, 2011/08

 被引用回数:1 パーセンタイル:10.96(Physics, Multidisciplinary)

フェルミ国立加速器研究所の反陽子ターゲットステーションは、120GeVに加速された陽子によって生成された二次粒子を厚い鉄及びコンクリートの遮蔽体で遮蔽している。約2m厚の鉄遮蔽体を透過してくる100MeVを超える高エネルギーの中性子強度を測定するため、金の放射化法及び低バックグランド$$gamma$$線測定システムの組合せによって実施した。中性子強度の指標として、8核種の核破砕生成物の生成量を求めた。測定結果と100MeV以上の計算結果との比較により、本手法が100MeVを超える高エネルギー中性子の測定に有用であることがわかった。

論文

Measurement of deuteron induced thick target neutron yields at 9 MeV

執行 信寛*; 日高 浩介*; 平林 慶一*; 中村 泰博*; 森口 大輔*; 隈部 正洋*; 平野 秀峻*; 平山 嵩祐*; 内藤 有紀*; 本岡 親英*; et al.

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1725 - 1728, 2011/08

The double differential thick target neutron yields from 9 MeV deuteron incidences were measured at the Kyushu University Tandem Accelerator Laboratory. A copper and a titanium foils which are thick enough for a deuteron to stop in the foils were placed at the center of a vacuum chamber. An NE213 liquid organic scintillator was employed to detect neutrons emitted from targets and placed at 9 directions from 0$$^{circ}$$ to 140$$^{circ}$$. To consider the contribution of scattered neutrons from the floor, we also measured neutron yields with an iron shadow bar located in front of the scintillator. Because incident deuteron beam was not pulsed and the Time-of-Flight method was not applied, the energy spectrum was derived from unfolding the light output spectrum using the FORIST code. The detection efficiency was calculated with the SCINFUL-QMD code. The experimental results were compared with the calculation data of the TALYS code, and it turned out that the calculation data does not reproduce the experimental ones satisfactorily.

論文

Measurement of ($$gamma$$,$$n$$) cross sections of Se isotopes using laser-Compton scattering $$gamma$$-rays

北谷 文人; 原田 秀郎; 後神 進史*; 宇都宮 弘章*; 秋宗 秀俊*; 豊川 弘之*; 山田 家和勝*

Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1836 - 1839, 2011/08

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.52(Physics, Multidisciplinary)

直接測定することが困難である$$^{79}$$Se中性子捕獲反応断面積を見積もるための基礎的なデータとして、逆反応であるSe同位体($$^{80}$$Se, $$^{78}$$Se, $$^{77}$$Se, $$^{76}$$Se)の光核反応断面積についてレーザ逆コンプトン(LCS)$$gamma$$線を用いて系統的に測定した。光核反応断面積は、濃縮されたサンプルにLCS$$gamma$$線を、各々の反応しきい値近くから($$gamma$$,2$$n$$)反応が始まる前の16MeV近辺のエネルギーまで変化させ入射し、発生する中性子を測定することにより導出した。入射LCS$$gamma$$線のエネルギー分布は、高エネルギー・高分解能光スペクトロメータにより測定し、発生する中性子は、4$$pi$$-$$^{3}$$He検出器により測定する。得られたデータから入射LCS$$gamma$$線のエネルギー分布を用いた補正を行い4%から13%の誤差でSe同位体の光核反応断面積を導出した。

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