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奥村 啓介; 杉野 和輝; 千葉 豪; 長家 康展; 横山 賢治; 久語 輝彦; 石川 眞; 岡嶋 成晃
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1135 - 1140, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)最新の日本の評価済み核データライブラリJENDL-4.0について、核分裂体系に対する積分テストを行った。本テストは幅広い積分データ(評価済み臨界安全ベンチマーク実験ハンドブックに収納されている臨界データ,プルトニウムの経年効果に関連したMOX燃料装荷臨界集合体の実験データ,さまざまな高速臨界集合体や常陽,もんじゅといった実機高速炉の臨界データ,加圧水型軽水炉である高浜3号炉及び常陽の照射後試験データ)を用いて実施した。ベンチマーク計算は連続エネルギーモンテカルロコードMVP-II及び最新の決定論的中性子輸送計算コードにより行った。また、JENDL-4.0に加えて、その他の評価済み核データライブラリ(JENDL-3.3, ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1)についてもベンチマーク計算を行い、各ライブラリの性能の違いについて感度係数を用いて検討した。
岩元 洋介; 佐藤 大樹; 中根 佳弘; 中島 宏; 遠藤 章; 坂本 幸夫; 萩原 雅之*; 岩瀬 広*; 八島 浩*; 民井 淳*; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1753 - 1756, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)中性子放出強度に関する180度方向のエネルギースペクトルは、角度依存性を示すデータのベースラインとなっており、中性子生成反応機構解明で重要なデータとなっている。計算コードの精度検証用データを入手するため、140MeV陽子入射による炭素及び鉄ターゲットの180度方向の中性子生成収率を大阪大学核物理研究センターで行った。1MeV以上の中性子のエネルギースペクトルを飛行時間法を用いて得た。ロスアラモス国立研究所でのMeierらによる113MeV陽子入射の150度方向の中性子エネルギー収率と比較したところ、入射エネルギー及び角度が少し異なるがよく一致した。PHITSコードに組み込まれている物理モデル(Bertini, ISOBAR, JQMD)と比較したところ、ISOBARとJQMDによる計算結果はおおむね実験結果を再現するが、Bertiniモデルは原子核内での核子-核子衝突を記述できていないために10MeV以上の中性子放出が見られなかった。
佐藤 大樹; 森口 大輔*; 梶本 剛*; 古場 祐介*; 中村 泰博*; 執行 信寛*; 上山 正彦*; 魚住 祐介*; 吉岡 正勝*; 松藤 成弘*; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1741 - 1744, 2011/08
被引用回数:3 パーセンタイル:27.8(Physics, Multidisciplinary)重イオン相互作用からの中性子生成二重微分断面積に関する既存の実験データは、検出器の検出効率の評価に問題があり断面積を過大評価していることが知られていた。そこで、最新の検出効率計算コードを用いて既存のデータを再解析することにより、過大評価を改善した系統的な断面積データの評価を行った。また、放射線医学総合研究所の重イオン加速器を用いて、新たに中性子生成二重微分断面積を測定した。取得したデータは、既存のデータに比べ測定角度領域が後方角にまで及び検出下限エネルギーも10倍程度低い。両データは、同一核反応の同一角度において非常に良い一致を示した。さらに、各種シミュレーションコードの予測値と比較したところ、いずれのコードも前方角度領域の高エネルギー中性子生成を適切に再現できておらず、重イオン核反応模型の修正が必要であることが示唆された。
柴田 恵一; 岩本 修; 中川 庸雄; 岩本 信之; 市原 晃; 国枝 賢; 千葉 敏; 片倉 純一; 大塚 直彦*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1046 - 1051, 2011/08
被引用回数:18 パーセンタイル:69.54(Physics, Multidisciplinary)革新的原子力システムのための基礎データとすべく、最新ライブラリーJENDL-4の整備が2005年にスタートした。JENDL-4の開発では、FP及びMA核データの信頼度向上に重点を置いた。これらの核種では、実験データが乏しいため、断面積評価用の核反応モデルコードPOD及びCCONEを開発した。広い質量範囲をカバーする信頼性の高い光学模型パラメータをチャネル結合法により導出し、断面積の理論計算に使用した。アクチノイド核種の熱中性子断面積は実験値を慎重に検討して決定した。Uの共鳴領域断面積を再検討して、U燃料高速炉心の臨界性及びナトリウムボイド反応度の予測精度を向上させた。U及びPu同位体の核分裂断面積は10keV以上のエネルギーで同時評価により求めた。FPに関しては、100以上の核種の分離共鳴パラメータを更新した。共鳴領域より高いエネルギーでのFP断面積は、POD及びCCONEコードによる理論計算で評価した。また、核分裂収率はENDF/B-VII.0をベースに3体核分裂を考慮して計算した。406核種のデータを収納した最新ライブラリーJENDL-4.0は2010年に公開される。
岩本 信之
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.963 - 966, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)JENDL-4.0を開発するために核データ評価計算を行った。核分裂生成物であるランタノイド核種の核データ評価を20MeVまでの連続領域において二つのパートに分けて実施した。まずはじめに、チャンネル結合光学モデル計算を行い、ターゲットに対する全断面積,弾性散乱角度分布を評価することにより中性子透過係数を得た。次に、その透過係数を用いて核反応モデルにより核反応断面積を計算し、非弾性散乱断面積やその他の反応断面積が測定値と矛盾しないように評価した。その結果、反応断面積,角度分布,放出粒子や光子の二重微分断面積が測定値をよく再現する核データを得た。
岩本 修; 中川 庸雄; 千葉 敏; 大塚 直彦*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1224 - 1229, 2011/08
被引用回数:17 パーセンタイル:68.35(Physics, Multidisciplinary)JENDL-4の核データに対する共分散の評価を行った。共分散の評価は基本的に測定データに基づいた最小二乗法を用いた。重要核種であるU及び
Puの6核種の核分裂断面積共分散は断面積及びその比のデータを用いた同時評価を行っており、核種間に相関がついた共分散を得た。マイナーアクチニド核種の核分裂断面積については、GMAコードを用いた評価から共分散データを得た。その他の多くの反応に関しては、CCONEコードを使った理論計算により断面積の評価を行っており、KALMANコードを使いパラメータの誤差から断面積の共分散を算出した。また、共鳴パラメータや核分裂中性子数に関しても共分散の評価を行い、アクチノイド核データの共分散を充実させた。
国枝 賢; 深堀 智生; 平山 嵩祐*; 渡辺 幸信*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.911 - 914, 2011/08
被引用回数:1 パーセンタイル:11.42(Physics, Multidisciplinary)アルファ粒子生成断面積の評価のために前平衡コアレスセンスモデルの適用性を調べた。解析対象の入射粒子を中性子及び陽子とし、最大エネルギーを200MeVとした。入射及び生成粒子に対して適切な光学ポテンシャルを用い、核反応モデルコードGNASHに岩本-原田-佐藤の前平衡コアレスセンスモデル(ピックアップモデル)を導入して解析を行った。その結果、約100MeVまでの実験データを良好に再現することがわかった。本発表ではモデルパラメータの振る舞いや適用限界に関する予備解析結果を報告する。
金 政浩; 古高 和禎; 後神 進史*; 原田 秀郎; 木村 敦; 北谷 文人; 中村 詔司; 太田 雅之*; 大島 真澄; 藤 暢輔; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1769 - 1772, 2011/08
被引用回数:10 パーセンタイル:56.47(Physics, Multidisciplinary)加速器駆動システムや高速増殖炉など、新しい技術のためにマイナーアクチノイドや長寿命核分裂生成物の核データが重要となっている。これらの技術の実現のために必要な核データの精度は十分ではなく、実験データの蓄積が必要である。われわれはこれらの実験データを取得するためにJ-PARC/MLF/ANNRIに4ゲルマニウムスペクトロメータを開発した。このスペクトロメータは飛行時間法によって、中性子捕獲反応断面積を測定するための装置である。会議では、このスペクトロメータを用いた金箔の実験についての解析法とその結果について報告する。デッドタイム補正がランダムパルスジェネレータを用いた手法で正しく行われ、またバックグラウンド成分の除去もブランクランの結果よりなされた。その結果、JENDL-3.3に納められている金のデータと良い一致を示し、本スペクトロメータの解析が妥当に行われていることを示す。
大西 世紀; 近藤 恵太郎; 佐藤 聡; 落合 謙太郎; 高倉 耕祐; 今野 力; 村田 勲*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1949 - 1952, 2011/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Multidisciplinary)原子力機構FNSでは核データライブラリ検証のために従来TOF実験並びに体系内測定等による積分実験を実施してきている。現在これらの実験に加えてより広い散乱角,エネルギーを対象とした積分実験を計画している。これまでに、検出器開発や照射実験で需給が逼迫している第二ターゲット室の大型トリチウムターゲットに替わり、入手性の良い小型トリチウムターゲットを用いて第一ターゲット室でDT中性子ビームを構築することを検討してきた。本研究では、この中性子コリメータをFNS第一ターゲット室に構築し、そこからのDT中性子ビームの特性を調べた。その結果、コリメータは設計どおりの性能を示し、DT中性子ビーム積分実験を行ううえで十分であることを確認した。
落合 謙太郎; 近藤 恵太郎; 大西 世紀; 高倉 耕祐; 佐藤 聡; 阿部 雄一; 今野 力; 鈴木 ちひろ*; 八木 貴宏*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1953 - 1956, 2011/08
被引用回数:3 パーセンタイル:27.8(Physics, Multidisciplinary)鉛は核融合炉ブランケットの中性子増倍材として重要な候補材料の一つである。われわれはDT中性子源施設である原子力機構FNS施設で、DT中性子による鉛のベンチマーク実験を実施し、鉛の評価済み核データの妥当性検証を実施した。45.3cm立方体の鉛体系に距離20cmの位置からDT中性子を照射した。鉛体系内の中性子場の評価として、Al(n,
)
Na,
Nb(n,2n)
Nb,
Zr(n,2n)
Zr及び
In(n,n')
In反応による放射化箔法と2MeV以上の中性子スペクトル測定を行った。検証した核データはJENDL-3.3, ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1及びFENDL-2.1で、モンテカルロコードMCNPを用いて、上記の反応率と中性子スペクトルを計算し、実験値との比較を行った。その結果、ENDF/B-VII.0, JEFF-3.1及びFENDL-2.1による計算結果は実験と良い一致を示した。一方、JENDL-3.3を用いた計算結果は実験と明らかな不一致があり、JENDL-3.3の(n,2n)及び非弾性散乱断面積データがこの不一致に大きく寄与していることを明らかにした。
中村 詔司; 古高 和禎; 後神 進史; 原田 秀郎; 木村 敦; 金 政浩; 北谷 文人; 小泉 光生; 太田 雅之; 大島 真澄; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1773 - 1776, 2011/08
被引用回数:5 パーセンタイル:39.26(Physics, Multidisciplinary)J-PARC MLF施設のビームコースBL04に整備された中性子核反応測定装置(ANNRI)を用いて、長寿命放射性核種Pdの中性子捕獲断面積を、TOF法にて測定した。また、
Pd試料には、不純物としてPd同位体、すなわち、
Pdが含まれている。Pd同位体の寄与を調べるために、併せて同位体の測定試験も行った。
北谷 文人; 原田 秀郎; 後神 進史*; 宇都宮 弘章*; 秋宗 秀俊*; 豊川 弘之*; 山田 家和勝*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1836 - 1839, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)直接測定することが困難であるSe中性子捕獲反応断面積を見積もるための基礎的なデータとして、逆反応であるSe同位体(
Se,
Se,
Se,
Se)の光核反応断面積についてレーザ逆コンプトン(LCS)
線を用いて系統的に測定した。光核反応断面積は、濃縮されたサンプルにLCS
線を、各々の反応しきい値近くから(
,2
)反応が始まる前の16MeV近辺のエネルギーまで変化させ入射し、発生する中性子を測定することにより導出した。入射LCS
線のエネルギー分布は、高エネルギー・高分解能光スペクトロメータにより測定し、発生する中性子は、4
-
He検出器により測定する。得られたデータから入射LCS
線のエネルギー分布を用いた補正を行い4%から13%の誤差でSe同位体の光核反応断面積を導出した。
原田 秀郎; 後神 進史*; 木村 敦; 太田 雅之*; 大島 真澄; 北谷 文人; 藤 暢輔; 古高 和禎; 金 政浩; 小泉 光生; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1547 - 1552, 2011/08
被引用回数:8 パーセンタイル:54.01(Physics, Multidisciplinary)中性子捕獲断面積の高精度化のために全立体角Geスペクトロメータを開発した。本装置は高い分解能を有しており、中性子捕獲反応断面積導出の他、共鳴ピークの同定、線の強度分布決定やスピンパリティーの同定にも利用可能である。共鳴ピーク同定の例として
Agサンプルを用いた測定結果を報告する。また、
線の強度分布決定の例として
Uサンプルを用いた測定結果を報告する。さらに、本スペクトロメータをJ-PARCの大強度パルス中性子源に設置し、数100eV領域まで測定した
Amサンプルに対する中性子捕獲断面積の予備的解析結果を報告し、全立体角Geスペクトロメータが、中性子捕獲断面積研究及び核構造研究に強力な装置となることを議論する。
木村 敦; 古高 和禎; 後神 進史*; 原田 秀郎; 金 政浩; 北谷 文人; 小泉 光生; 中村 詔司; 太田 雅之*; 大島 真澄; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1828 - 1831, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)For development of innovative nuclear reactors, such as fast breeder reactors or accelerator driven systems, there are strong requests for the improvement of the accuracy on the neutron capture cross-sections of minor actinides (MAs) and long-lived fission products (LLFP). To satisfy these requests, we have constructed a Ge-spectrometer at the accurate neutron-nucleus reaction instrument (ANNRI) in the J-PARC MLF. We have performed a first measurement of the neutron capture cross-section of Cm and
Cm at the ANNRI. The amount of the sample in chemical form of
CmO
is as small as 0.6 mg, its activity 1.8 GBq, and its isotopic purity 91.6%. Capture
rays from the sample and an Al dummy capsule were measured using the spectrometer. In this talk, we report a very preliminary neutron capture cross-section of
Cm and
Cm in the neutron energy range from 1 eV up to 300 eV was obtained.
今野 力; 落合 謙太郎; 大西 世紀
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1092 - 1095, 2011/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Multidisciplinary)JSSTDL-300はJENDL-3.2から作られた遮へい用の多群ライブラリである。JSSTDL-300での自己遮蔽補正は、(1)荷重関数がルジャンドルの次数によらず0次のものが使われている、(2)散乱マトリックスのfテーブルが弾性散乱のものと同じという理由で、適切に行われていない可能性が高い。そこで、この問題による影響を半径1mのアルミ,鉄,ニッケルあるいは銅の球の中心に20MeVの中性子源をおいた簡単なベンチマークモデルを使って調べた。この球内の中性子スペクトルをANISNで計算し、MCNP計算と比較した。その結果、物質によって、自己遮蔽補正への影響が大きく異なり、銅体系での影響が最も大きくなることがわかった。多群ライブラリを作る際は、適切なfテーブルと荷重関数を採用する必要がある。
原 かおる; 金 政浩; 大島 真澄; 中村 詔司; 木村 敦; 小泉 光生; 藤 暢輔
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1832 - 1835, 2011/08
被引用回数:1 パーセンタイル:11.42(Physics, Multidisciplinary)Geの中性子捕獲断面積を精度よく決定するため、
Ge(
,
)
Ge反応の
線崩壊様式を調べた。基底遷移(又は一次遷移)
線の強度の総和から中性子捕獲断面積を求める解析手法を用いた場合、中性子捕獲後の
線崩壊様式の情報が重要である。しかしながら、
Geの中性子分離エネルギーは6.5MeVであるが、2MeV以上の準位に関与する
遷移のデータは欠如している。3-4MeVの
Geの遷移
線は、過去の実験で報告されているが、どの準位間の遷移であるか決定されていない。原子力機構JRR-3の冷中性子ビームコース(C2-3-2)において、
Ge(
,
)
Ge反応からの即発
線を、多重即発
線測定装置STELLAを用いて測定した。
線エネルギースペクトルのデータを解析し核準位構築を行った。本研究で得られた新準位と新遷移
線のエネルギーについて報告する。
杉野 和輝; 石川 眞; 横山 賢治; 長家 康展; 千葉 豪; 羽様 平; 久語 輝彦; 沼田 一幸*; 岩井 武彦*; 神 智之*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1357 - 1360, 2011/08
被引用回数:5 パーセンタイル:39.26(Physics, Multidisciplinary)高速炉核設計における核特性予測精度向上のために、国内では統合炉定数が開発されてきた。統合炉定数は広範囲に渡る積分実験情報を微分核データと結びつけるものであり、ベイズの定理に基づく断面積調整手法に基づいて作成される。現在、新しい炉定数ADJ2010が開発中である。本論文では、ADJ2010作成に向けてJENDL-4.0に基づく炉定数調整の結果を報告する。また、実用高速炉の核特性予測精度の評価にも言及する。ADJ2010は間もなく公開されるが、次世代高速炉の核設計に有効活用されることが期待される。
久語 輝彦
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1347 - 1352, 2011/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Multidisciplinary)日本原子力研究開発機構における核データの原子炉解析への応用として、理論研究・コード開発,実験・実験データベースの拡充,バックエンド分野を含む原子炉解析への応用の観点から、最近の研究成果について紹介した。燃焼摂動理論計算による軽水炉使用済み燃料中の核分裂生成物生成量の核データ感度の評価し、核分裂生成物生成量の高精度評価に重要な核データを明らかにした。高速炉炉心核特性の不確かさ評価について、拡張バイアス因子法が、複数の積分実験データを用いることにより、核データに起因する不確かさを大幅に削減することを示した。
鬼柳 善明*; 木野 幸一*; 古坂 道弘*; 平賀 富士夫*; 加美山 隆*; 加藤 幾芳*; 井頭 政之*; 片渕 竜也*; 水本 元治*; 大島 真澄; et al.
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1781 - 1784, 2011/08
被引用回数:13 パーセンタイル:62.53(Physics, Multidisciplinary)革新炉システムの開発に資するための包括的な核データ研究のプロジェクトが、2005年から2009年にわたり8つの機関により成功裏に実行された。このプロジェクトにおいて、長寿命核分裂生成物とマイナーアクチニドの中性子捕獲断面積を精密に得ることを目的として、パルス中性子ビームラインが建設された。ビームのエネルギースペクトル,空間分布,パルスが、測定とシミュレーション計算により調べられ、それらはビームラインの設計によるものと一致することがわかった。この論文でわれわれは、本プロジェクトの概要と本ビームラインにより供給される中性子ビームの特性を述べる。
宇都宮 弘章*; Goriely, S.*; 秋宗 秀俊*; 原田 秀郎; 北谷 文人; 後神 進史*; 豊川 弘之*; 山田 家和勝*; Lui, Y.-W.*
Journal of the Korean Physical Society, 59(2), p.1713 - 1716, 2011/08
被引用回数:2 パーセンタイル:20.32(Physics, Multidisciplinary)An indirect method of determining radiative neutron-capture cross sections for unstable nuclei which we refer to as the -ray strength function (
SF) method is outlined and applied to Zr and Sn isotopes. Photoneutron cross sections for
Zr and
Sn near neutron threshold show the presence of extra
-ray strengths known as giant M1 and pygmy E1 resonances on top of the low-energy
SF of GDR. Based on the
SF method, we present (
,
) cross sections for two radioactive nuclei, a long-lived fission product,
Zr with T
=1.5
10
y and an s-process branching point nucleus,
Zr with T
=64.0 d.