Radiation response mechanisms of the extremely radioresistant bacterium

ここまでわかった!放射線抵抗性細菌のしくみ

小林 泰彦; 鳴海 一成; 佐藤 勝也; 舟山 知夫; 菊地 正博; 北山 滋; 渡辺 宏*

Kobayashi, Yasuhiko; Narumi, Issei; Sato, Katsuya; Funayama, Tomoo; Kikuchi, Masahiro; Kitayama, Shigeru; Watanabe, Hiroshi*

1994年に行われた第2次国際微小重力実験室IML-2(STS-65)では、あらかじめ地上で高線量の線を照射してDNAに損傷を与えた放射線抵抗性細菌をスペースシャトル・コロンビアに搭載し、放射線障害からの回復反応が宇宙環境下では地上より促進される現象を見いだした。それに続く1996年のS/MM-4(STS-91)と1998年のS/MM-9(STS-91)では、放射線損傷を有する細胞における新規DNA修復系蛋白質PprAの誘導合成の促進が、宇宙環境下での放射線障害からの回復促進現象に関連していることが示唆された。これらの宇宙実験の結果を振り返るとともに、その後の原研・高崎研におけるのDNA修復機構に関与する遺伝子・蛋白質の解析研究の進展ぶりを紹介する。

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