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Hume-Rothery電子化合物の合金単原子層

Hume-Rothery-type electron compound formed in a single-atomic layer of metal alloy

松田 巌*; 深谷 有喜   ; 橋本 美絵; 成田 尚司*; 河裾 厚男; 一宮 彪彦

Matsuda, Iwao*; Fukaya, Yuki; Hashimoto, Mie; Narita, Hisashi*; Kawasuso, Atsuo; Ichimiya, Ayahiko

バルク固溶体の金属合金の中には、Cu-Zn系で知られているように、電子数と原子数の割合によって結晶構造が決まるものがあり、それらはHume-Rothery型化合物と呼ばれている。形成にはフェルミ球とブリルアン・ゾーン境界の接触が重要であることがわかっているもののその安定性は現在でも議論されており、最近では準結晶との密接な関係も指摘されている。本研究グループでは、半導体結晶表面上の金属単原子層についてこれまでのさまざまな系について研究してきた。Si結晶表面への金属吸着系には300以上も表面秩序相が存在する。その中でSi(111)基板上への一価金属(アルカリ金属,貴金属)の共吸着で形成する$$sqrt{21}timessqrt{21}$$相は、吸着金属の原子数と表面状態の電子数の割合は常に一定であることに気が付いた。そこでこの2次元表面合金相について、角度分解光電子分光法でフェルミ面マッピングをしたところ、フェルミ面とブリルアン・ゾーン境界は効率よく交差しており、フェルミ準位近傍に擬ギャップが形成していることがわかった。すなわちこの$$sqrt{21}timessqrt{21}$$合金相は、珍しい純粋な2次元系におけるHume-Rothery型化合物である。当日は光電子フェルミ面マッピングによる電子構造と回折やSTMなどによる原子構造に関する実験データを詳細に解説し、さらにJones model及びpseudopotential modelによる理論計算から安定化エネルギーについても議論する。

no abstracts in English

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