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電子線前照射水相グラフト重合法により合成したホスホン酸・スルホン酸型二官能性陽イオン交換繊維の性質

Properties of phosphonate-sufonate bifunctional cation exchange fiber prepared by electron pre-irradiation aqueous phase graft polymerization

大津 猛*; 松浦 博孝*; 城 昭典*; 片貝 秋雄; 玉田 正男

Otsu, Takeshi*; Matsuura, Hirotaka*; Jo, Akinori*; Katakai, Akio; Tamada, Masao

ホスホン酸とスルホン酸を有する二官能性のイオン交換体(樹脂・繊維)の吸着性能は、両官能基のモル分率に比例する。今回は両官能基のモル分率が等しい二官能性陽イオン交換繊維(FCPS)の合成を目的として、クロロメチルスチレンをグラフトした繊維(FCMS)からFCPSを合成した。得られたFCPSのP含量は1.32mmol/g、S含量は1.53mmol/g、酸容量は4.35meq/gであり、これらの結果からホスホン酸基とスルホン酸基をほぼ等モル有する二官能性繊維の合成が可能となった。このFCPSをカラムに充填し、0.01M Ba(II)水溶液を空間速度(SV)50$$sim$$3000h$$^{-1}$$で通液してBa(II)の吸着挙動を評価した。0.01M Ba(II)水溶液をSV 50, 500, 1000, 3000 h$$^{-1}$$で通液したところ、5%漏出点は14.6$$sim$$16.8Bed Volumes(BV)で、5%漏出容量は0.483$$sim$$0.558mmol/gであった。SV 50$$sim$$3000h$$^{-1}$$では漏出曲線の形状が通液速度に依存しないことから、Ba(II)を迅速に吸着することが明らかになり、両官能基を等モル有するFCPSの吸着特性が明らかになった。また、吸着されたBa(II)は2 M塩酸で定量的に溶離されることからFCPSの繰返し使用も可能であり、事実、吸着と溶離を8回以上繰り返したが、吸脱着による吸着特性の低下は認められなかった。

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