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多糖類水溶液の放射線誘起ラジカルの反応挙動,4; 過酸化水素の光分解を用いたカルボキシメチルセルロースラジカルのESR観測

Reaction behavior of radiation-induced radicals in a polysaccharide aqueous solution, 4; ESR measurements of carboxymethyl cellulose radicals using the photolysis of hydrogen peroxide

佐伯 誠一; 長澤 尚胤; 廣木 章博; 森下 憲雄; 田口 光正; 瀬古 典明; 工藤 久明*; 勝村 庸介*

Saiki, Seiichi; Nagasawa, Naotsugu; Hiroki, Akihiro; Morishita, Norio; Taguchi, Mitsumasa; Seko, Noriaki; Kudo, Hisaaki*; Katsumura, Yosuke*

カルボキシメチルセルロース(CMC)等の多糖類誘導体は、高濃度水溶液条件下において放射線架橋し、ハイドロゲルを生成する。本研究では、放射線架橋型多糖類誘導体の水溶液中における放射線誘起反応機構を明らかにするため、放射線架橋反応の起因と考えられるOHラジカルを過酸化水素の光分解により生成し、CMCとの反応により生成する中間活性種の反応挙動をESR法により観測した。観測された中間活性種は、スペクトル解析によりカルボキシメチル基第2級炭素上ラジカルと同定された。続いて、固定した磁場における光照射開始及び停止以後のスペクトル強度経時変化を計測し、中間活性種であるCMCラジカルの生成挙動及び減衰挙動の観測に成功した。これらの反応挙動は数秒から十数秒の間に観測され、過酸化水素濃度に大きく依存する。100mMを超える高濃度の場合、OHラジカルが多量に生成すると推測されるが、OHラジカルと過酸化水素及びCMCラジカルと過酸化水素の反応によりCMCラジカルの生成量及び寿命は小さく抑制されることがわかった。

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