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生物間で共通する機能未知必須遺伝子${it gcp}$の遺伝学的解析

Genetic analysis of the ${it gcp}$ gene, an unknown-essential gene common to living organisms

北原 一正*; 小野寺 威文; 星野 貴行*; 鳴海 一成; 中村 顕*

Kitahara, Kazumasa*; Onodera, Takefumi; Hoshino, Takayuki*; Narumi, Issei; Nakamura, Akira*

O-sialoglycoprotein endopeptidase(Gcp)は、糖タンパク質を特異的に分解する分泌型プロテアーゼとして、最初に動物病原菌で発見された。Gcpのオルソログは、真核生物・古細菌・バクテリアを問わず、ゲノム配列が決定されたほとんどすべての生物で高度に保存されている。さらに興味深いことに、同遺伝子は大腸菌や枯草菌,酵母といったモデル微生物では生育に必須であることが明らかになっている。われわれは高度好熱菌${it Thermus thermophilus}$ HB27株のGcpオルソログをコードするTTC0888(${it Ttgcp}$)遺伝子破壊株と、放射線抵抗性細菌${it Deinococcus radiodurans}$ R1株のGcpオルソログをコードするDR0382(${it Drgcp}$)の取得に成功した。${it Ttgcp}$遺伝子破壊株は、過酸化水素とDNAアルキル化剤であるニトロソグアニジンに対して感受性を示した。一方、${it Drgcp}$遺伝子破壊株はUVやDNAに架橋を形成するマイトマイシンCに対して感受性を示した。${it T. thermophilus}$${it D. radiodurans}$はいずれもGcpオルソログを破壊でき、その表現型は異なる部分があるが、いずれもDNA修復系との関与が示唆された。今後は、各酵素の活性や相互作用について詳細な解析を行っていく予定である。

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