偏極
He中性子スピンフィルターのガラスセルの開発状況
Present status of the development of polarized
He neutron spin filter cells
坂口 佳史; 吉良 弘; 奥 隆之
; 篠原 武尚
; 鈴木 淳市; 酒井 健二
; 中村 充孝
; 鈴谷 賢太郎; 相澤 一也
; 新井 正敏; 武田 全康
; 遠藤 康夫; Chang, L.-J.; 有本 靖*; 猪野 隆*; 清水 裕彦*; 神山 崇; 大山 研司*; 平賀 晴弘*; 堤 健之*; 山田 和芳*; 尾原 幸治*; 加倉井 和久
Sakaguchi, Yoshifumi; Kira, Hiroshi; Oku, Takayuki; Shinohara, Takenao; Suzuki, Junichi; Sakai, Kenji; Nakamura, Mitsutaka; Suzuya, Kentaro; Aizawa, Kazuya; Arai, Masatoshi; Takeda, Masayasu; Endo, Yasuo; Chang, L.-J.; Arimoto, Yasushi*; Ino, Takashi*; Shimizu, Hirohiko*; Kamiyama, Takashi; Oyama, Kenji*; Hiraka, Haruhiro*; Tsutsumi, Kenji*; Yamada, Kazuyoshi*; Ohara, Koji*; Kakurai, Kazuhisa
偏極中性子散乱実験において、2
以下の短波長の中性子にも対応でき、大立体角をもつことのできる中性子偏極デバイス、偏極
He中性子スピンフィルターの開発を行っている。
Heフィルターを中性子散乱実験に用いるに際しては、
Heガスを詰める容器であるガラスセルの開発が重要な要素のひとつとなっている。われわれはセルの大型化を目指してきたが、最近、約200時間の緩和時間を持つ窓径5cm、長さ7cmのセルを製作することができた。また、ガラス素材として、GE180というアルミノシリケート系ガラスがよいとされているが、経験的に、膨らましたガラスで緩和時間が長くなると言われている。こうした違いとミクロ構造の変化に相関があるかどうかを調べるため、SPring-8 BL04B2においてガラスのX線回折測定を行った。測定の結果、膨らましたGE180ガラスは、O-Si-O又はSi-O-Siの結合角により広い分布のある構造を有していることがわかった。発表では、結果の詳細を報告し、Heフィルターセルに適したガラス構造について議論する。
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