紫色の芳香シクラメン"孤高の香り"()へのイオンビーム照射によって得られた白色変異体の香気成分の分析

Floral scent components in a white mutant generated from fragrant purple cyclamen "Kokou-no-kaori" ( ) by ion beam irradiation

亀有 直子*; 大久保 直美*; 近藤 恵美子*; 中山 真義*; 秋田 祐介; 長谷 純宏; 谷川 奈津*; 森田 裕将*; 田中 淳; 石坂 宏*

Kameari, Naoko*; Okubo, Naomi*; Kondo, Emiko*; Nakayama, Masayoshi*; Akita, Yusuke; Hase, Yoshihiro; Tanikawa, Natsu*; Morita, Yasumasa*; Tanaka, Atsushi; Ishizaka, Hiroshi*

芳香シクラメン"孤高の香り"の変異を拡大するためにイオンビーム照射を行ったところ、M2集団から白色の変異体が得られた。これまでに、変異体では、花弁においてフラボノールのみが検出されアントシアニンは含まれていないこと、"孤高の香り"の主要香気成分であった芳香族化合物が検出されなかったことを報告した。アントシアニンと芳香族化合物は前駆体が共通であることから、花弁色素と香気成分の両方に変化が起きたことが推察されたため、本研究では変異体の香気成分に関する詳細な情報を得ることを目的として、"孤高の香り"及び白色変異体の花の発散成分及び内生成分の定量分析を行った。

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