イオンビーム照射による芳香シクラメン"麗しの香り"()からの変異体誘導及びそれらの花色素の分析

Induction of mutants from fragrant cyclamen "Uruwashi-no-kaori" ( ) by ion-beam irradiation and analysis of their flower pigments

近藤 恵美子*; 中山 真義*; 亀有 直子*; 谷川 奈津*; 森田 裕将*; 北村 智; 秋田 祐介; 長谷 純宏; 田中 淳; 石坂 宏*

Kondo, Emiko*; Nakayama, Masayoshi*; Kameari, Naoko*; Tanikawa, Natsu*; Morita, Yasumasa*; Kitamura, Satoshi; Akita, Yusuke; Hase, Yoshihiro; Tanaka, Atsushi; Ishizaka, Hiroshi*

種間交雑により作出した芳香シクラメン()"麗しの香り"(複二倍体)の変異を拡大するためにイオンビーム照射を行い, M2集団から変異体を選抜した。選抜した有望変異体(サーモンピンク)について花色素を解析した結果、スリップの各アントシアニンの濃度に顕著な増加が認められた。一方、"麗しの香り"の半数体にイオンビームを照射した場合、複二倍体のM2世代で得られたサーモンピンクと紫の変異体がM1世代で得られた。これは、本試験で得られた変異体が劣性の突然変異によるものであることを示唆している。

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