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線虫の筋運動に対する放射線影響の照射部位依存性

Region specific effects of radiation on the locomotion of $textit{C. elegans}$

鈴木 芳代; 服部 佑哉; 坂下 哲哉; 舟山 知夫; 横田 裕一郎; 武藤 泰子; 池田 裕子; 小林 泰彦

Suzuki, Michiyo; Hattori, Yuya; Sakashita, Tetsuya; Funayama, Tomoo; Yokota, Yuichiro; Muto, Yasuko; Ikeda, Hiroko; Kobayashi, Yasuhiko

これまでに、モデル生物線虫を用いて運動機能に対する放射線影響を調べ、全身照射によって全身運動や咽頭ポンピング運動(餌の咀しゃく・嚥下)が一時的に低下することを明らかにした。しかし、放射線による筋運動の低下が全身の組織への影響によるものか一部の細胞への影響によるものかは判別できなかった。本研究では、線虫の体のごく一部を狙って重イオンマイクロビームを照射し、筋運動に対する放射線影響が照射部位によって異なるか否かを調べることを目的とした。高崎量子応用研究所のマイクロビーム細胞局部照射装置を用いて、線虫(成虫)の頭部,中央部,尾部の直径20$$mu$$mの範囲の細胞群を狙って炭素イオンマイクロビームを照射した。各個体1箇所のみを狙った。照射直後に線虫を寒天平板上に移して運動を撮影し、動画をもとに全身運動については20sの頭部屈曲回数を、咽頭運動については1s間のポンピングストローク回数を計数した。なお、照射時に線虫の運動を抑制するために、線虫の腹囲程度の溝が形成されたシリコン樹脂製マイクロデバイスを使用した。全身運動は、頭部,中央部,尾部への照射のいずれでも非照射群に対して有意に低下したことから、体の一部でも照射されれば低下することが明らかになった。一方、咽頭ポンピング運動は、頭部及び中央部への照射では非照射群に対して有意に低下したが、咽頭運動にかかわる神経・筋が存在しない尾部への照射では変化しないことが初めて明らかになった。

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