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きのこの子実体と菌糸体に濃集する放射性セシウムの比較

Comparison of radioactive cesium accumulated in/on mushroom fruit body and mycelium

椎名 和弘; 坂本 文徳  ; 大貫 敏彦; 香西 直文   ; 熊田 淳*; 田中 健之; 行川 淳

Shiina, Kazuhiro; Sakamoto, Fuminori; Onuki, Toshihiko; Kozai, Naofumi; Kumata, Atsushi*; Tanaka, Kenji; Namekawa, Jun

2011年3月に発生した東日本大震災を発端として福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムが福島県内を中心に広範囲に飛散した。我々の研究室では、環境中に拡散した福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムを回収する目的で、きのこの菌糸を利用したバイオマットの研究を展開している。その過程で放射性セシウムを高効率で濃集する菌糸を明らかにしてきた。一方、野生のきのこの子実体への放射性セシウム濃集割合を調べた研究が過去に報告されているが、同じ種類の菌糸体と子実体への放射性セシウムの濃集割合にどの程度の差があるのか報告された例はない。そこで、我々は実験室内で同じ種類のきのこから菌糸と子実体を発生させ、それらに濃集する放射性セシウムの割合を調べた。その結果、子実体に濃集する放射性セシウムの絶対量は多いが、単位重量当たりの放射性セシウムの相対量は両者で大きな差はないことを明らかにした。子実体は菌糸の集合体であり、菌糸密度も高い。そのため子実体に濃集する放射性セシウムの絶対量が多いのだろうと考えた。

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