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セシウムフリー鉱化法による汚染土壌からの放射能除去

Decontamination of radioactive soil by cesium-free mineralization process

小暮 敏博*; 下山 巖   ; 本田 充紀   ; 馬場 祐治  ; 岡本 芳浩  ; 矢板 毅; 鈴木 伸一

Kogure, Toshihiro*; Shimoyama, Iwao; Honda, Mitsunori; Baba, Yuji; Okamoto, Yoshihiro; Yaita, Tsuyoshi; Suzuki, Shinichi

福島県を中心に発生した放射性汚染土壌の安全かつ有効な除染法の開発が急務となっている。1994年にSpaldingは石灰石とNaClを添加して1000$$^{circ}$$C以上に加熱することで99%以上のCsを気化できることを報告した。国内でも複数企業により同様の手法の開発が進められているが、我々はさらにエネルギーコスト等の低い加熱処理による除染プロセスの開発を目指して、風化黒雲母や実汚染土壌からの放射性Csの脱離メカニズムを明らかにし、プロセスの最適化を進めている。まずは風化黒雲母や実汚染土壌にNaCl, KCl CaCl$$_{2}$$などの塩を加えて加熱することでどのような化学反応が起こり、どの程度吸着させたCsが取り除かれることを調べている。特にCaCl$$_{2}$$を添加し、低圧雰囲気下のもと700$$^{circ}$$Cで加熱することで、風化黒雲母に吸着させたCsをほぼ100%脱離することができた。このとき風化黒雲母はaugiteやwadaliteという塩素を含むざくろ石構造の珪酸塩鉱物に分解し、これにより固定されていたCsが放出されることが明らかになった。またこの手法を実汚染土壌に適用しても、99%に近い放射能を取り除くことに成功した。

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