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各種粘土鉱物のCsの収着・脱離挙動

Cesium sorption and desorption behavior of clay minerals

横山 信吾*; 中田 弘太郎*; 鈴木 伸一

Yokoyama, Shingo*; Nakata, Kotaro*; Suzuki, Shinichi

福島県の土壌には様々な種類の粘土鉱物が含まれており、地域によって主要な粘土鉱物種が異なることが知られている。また、同一の粘土鉱物であっても、その環境により交換性陽イオンの組成なども異なると予想される。そのため、土壌中の放射性セ シウムの安定性を系統的に理解するうえでは、鉱物学的性質の異なる様々な粘土鉱物のCsの収着・脱離挙動を統一的な手法で評価することが重要である。また、周知のとおり放射性セシウムによる汚染度合い(放射性セシウム濃度)は地域によって異なっており、その安定性への影響評価も重要と考えられるが、十分に理解されているとは言いがたい。そこで本研究では、土壌中の放射性セシウムの安定性評価に資するため、Csの収着・脱離挙動に対する粘土鉱物種の影響、粘土鉱物の交換性陽イオン種の影響に関して調べた。具体的には、10$$^{-3}$$mol/Lおよび10$$^{-7}$$mol/LのCs溶液を 収着試験の初期濃度として、8種類の粘土鉱物に対して収着・脱離試験を実施した。その結果、10$$^{-3}$$mol/LのCs溶液を用いた収着・脱離試験では、粘土鉱物の層問陽イオン種はCsの収着挙動に影響を与え、その影響は粘土鉱物種により異なることが明らかとなった。一方、10$$^{-7}$$mol/LのCs溶液を用いた収着・脱離試験の結果より、今回使用した粘土鉱物では1$$sim$$10$$^{-9}$$mol/g程度のCsを強固に収着することが明らかとなった。

no abstracts in English

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