黒ボク森林土壌における長期観測によるメタン吸収動態の解明及び地球温暖化への応答

Long-term monitoring of methane uptake and its response to global warming in forest andisols

Sun, L.*; Liang, N.*; 高橋 善幸*; 平野 高司*; 高木 健太郎*; 寺本 宗正*; 石田 祐宣*; 高木 正博*; 近藤 俊明*; 小嵐 淳   ; 安藤 麻里子  ; Zeng, J.*

Sun, L.*; Liang, N.*; Takahashi, Yoshiyuki*; Hirano, Takashi*; Takagi, Kentaro*; Teramoto, Munemasa*; Ishida, Sachinobu*; Takagi, Masahiro*; Kondo, Toshiaki*; Koarashi, Jun; Atarashi-Andoh, Mariko; Zeng, J.*

メタン(CH)は二酸化炭素(CO)に次いで重要な温室効果ガスであり、近年大気中のCH濃度は増加を続けている。森林や農地などの土壌は、陸域で唯一のCHの吸収源であり、気候変動の緩和において極めて重要な鍵を握っている。土壌CHの吸収はメタン資化細菌による酸化プロセスであり、土壌中のガス拡散や微生物活性等の複雑な要因に影響される。日本に広く見られる土壌タイプである黒ボク土は、土壌有機物含有量が多いことや透水性が高いことが特徴として挙げられる。黒ボク土における土壌CH吸収能に対する長期的な温暖化影響を把握することは、我が国の土壌CH吸収能の現状把握と将来予測において重要である。本発表では、黒ボク土である関東地方のアカマツ林において実施してきている長期観測データに基づき、土壌CH吸収速度の季節的な変動特性及び長期的な温暖化への応答について紹介する。

no abstracts in English