JRR-3及びWASTEFを活用した原子炉構造材料の照射試験,2; JRR-3垂直照射設備の高性能化

Neutron irradiation tests of structural materials for nuclear reactors using JRR-3 and WASTEF, 2; Enhanced performance of the JRR-3 vertical irradiation facility

光井 研人 ; 牛島 寛章; 小笠原 礼羅; 岡田 祐次 ; 鈴木 真琴; 木村 和也; 大内 諭; 仁尾 大資; 石島 暖大 ; 遠藤 泰一; 松井 義典 ; 中村 剛実  

Mitsui, Kento; Ushijima, Hiroki; Ogasawara, Reira; Okada, Yuji; Suzuki, Makoto; Kimura, Kazuya; Ouchi, Satoshi; Nio, Daisuke; Ishijima, Yasuhiro; Endo, Yasuichi; Matsui, Yoshinori; Nakamura, Takemi

原子炉構造材の照射脆化研究における照射試料は、発電炉の温度環境を再現するために目標温度範囲290C10Cで照射される。JRR-3の運転は、原子炉起動時に出力がステップ状に上昇すること、定格出力(20MW)に到達した後の数日間は、制御棒による出力調整を頻繁に行うことから、試料に対するガンマ発熱量の変化が激しい。目標温度を一定に保つためには、既存設備の手動制御では限界があったため、自動制御ができるように垂直照射設備を高度化した。設備の自動温度制御性能を検証するため、模擬装置で原子炉模擬出力を入力し性能を確認した。その結果、原子炉出力上昇時の温度は+9C以内、定格出力時以降では0.9C以内であり、目標温度範囲内に抑えられることが確認できた。

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