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長澤 規矩夫*; 古橋 晃*; 礒 章子*
PNC TJ1508 96-008, 49 Pages, 1996/03
近年、核不拡散に係る議論の中で、透明性(Transparency)という言葉が多様されているが、その概念は必ずしも明確に知られていなかった。この言葉は、もともとは軍備管理・軍縮分野で古くから使用されてきた言葉で、米ソ2超大国を中心とした東西間の紛争が、両者の誤解により理由のない脅威に起因することがないように、相互の信頼醸成措置を取りながら、兵力の削減を行おうとの考えの下で使用されてきたものである。調査の結果、この概念がイラクが秘密裡に核兵器開発計画を発見できなかったIAEAの保障措置の有効性を改善するために援用されることになったと考えられる。そのような中、情報の不透明さが、北朝鮮(DPRK)においても核兵器開発疑惑が発覚し、IAEAの保障措置の有効性を揺るがすこととなり、一方で、NPT加入以前に核兵器を製造し、解体したことを表明した南アフリカ(南ア)は、透明性を向上させることにより、その表明が正しいことが証明された。その際に、南アは軍事関連施設まで公開し、イラクの現場査察で実施した環境サンプリングなどの新たな手法の適用、IAEA保障措置協定で求められている以上の報告を行っている。先の2つの経験は、IAEAの保障措置の信頼性を議論する上での顕著な例として上げられ、これらの経験の中で透明性(Transparency)と公開性(Openness)の概念が確立されてきた。つまり、核拡散が懸念される施設への接近及び様々な情報への接近を認める公開性が核不拡散上の透明性を高めることとなるのである。この透明性については、その施設や核燃料サイクルの発展度合いにより異なり、一律には定義されるものではない。今後は、核拡散の懸念を払拭するために、どのような施設のどのような場所へ接近し、どのような情報に接近することが、透明性の向上につながるか、ひいては核不拡散に寄与することになるのかを、個別に検討していく必要があろう。
古橋 晃*; 福村 信男*; 相原 永史*
PNC TN9410 90-179, 40 Pages, 1990/12
R.Averyの結炉理論を発展させ,DCA2領域炉心の臨界実験を行い,その情報からテスト領域単独の実効増倍率を導入するための式を考案・立式し,反応度摂動の種類別効果,実験上適当な摂動量の大きさおよび誤差等の評価を行い,式の妥当性と実験の成立性を考察した。これらの結果から,反応度摂動に伴う結合指数の変化を取り入れる必要があること,通常臨界実験装置の実験に用いられる反応度添加法即ち吸収摂動と水位摂動では結合指数の変化率が異なるとともに,かつその符号も条件により異なり得ることを明らかにするとともに,結合指数の変化率を一次式でとり入れた改良式により許容できる程度の誤差内でかなりの範囲の体系に適用できることを示した。実験上適当とされる反応度摂動量の大きさについても考察し,吸収法摂動では,0.2%K,水位摂動では0.01
K程度を最大とすることを提案した。この摂動は小さいが,10B濃度の測定やドライバー領域水位の測定を高精度で行えば実施可能な範囲である。
古橋 晃*
PNC TN1410 89-001, 19 Pages, 1989/01
未臨界度測定のためのMihalczo法又はそのバリエーションは中性子相関の観測量を巧妙に組合せて行う方法であるが、観測量の解釈には中性子インポータンスの知識が必要になる。このインポータンスは通常別に計算で求めるが、基本モード随伴中性子束に立脚して検出器位置不依存量として算出する従来の方法に対し、検出器依存型のインポータンスを導入して、観測量の解釈をより現実的なものとする方法を提案した。これは高次モードの多数項展開で検出器依存性を取扱う方法の代案となり得る。
古橋 晃*
PNC TN1410 88-001, 9 Pages, 1988/11
未臨界度の測定法の一つとしてMihalczo法が有望視されている。これは3個の電流ゆらぎ測定型の検出器を用いる相関実験であるが、これと等価な内容をパルス計数管で行う方法を検討し、2個の計数管で行い得ることを立式して示した。この提案によれば、比較的簡単な実験で未臨界度だけでなく、その体系の中性子寿命その他の炉物理的諸量を分解して求めることができるなど、原Mihalczo法より有利なものとなる可能性がある。
古橋 晃; 新藤 隆一
JAERI 1080, 61 Pages, 1965/07
本報告書は昭和38,39両年における国産動力炉開発室の業務の一環としておこなわれた重水減速動力炉の核的評価研究の一部をとりまとめたもので、内容は重水炉pointreactivityburnupコードWATCHTOWER-IIを用いておこなった圧力管型重水格子の核特性のパラメトリックサーベイの結果に限った。本報では原研と原子力5代メーカーグループの共同でおこなった各種冷却方式の300MWe重水発電炉の概念設計に関連したサーベイ計算のほか、主として燃焼度の観点から、格子構造、減速度、濃縮度その他各種のパラメータを最適化することを意図しておこなったサーベイ研究、重水炉の核燃料経済やプルトニウム濃縮に関する研究等が記されており、特に沸騰軽水冷却型と炭酸ガス冷却型の両格子についてはやや詳細に論じられている。
古橋 晃
Journal of Nuclear Science and Technology, 1(4), p.120 - 129, 1964/00
抄録なし
後藤 頼男; 古橋 晃
日本原子力学会誌, 5(2), p.119 - 126, 1963/00
抄録なし
弘田 実彌; 黒井 英雄; 後藤 頼男; 古橋 晃; 安野 武彦; 山本 研; 三谷 浩; 大部 誠; 一守 俊寛; 小山 謹二; et al.
JAERI 1034, 50 Pages, 1962/08
水性均質臨界実験装置が建設され、20%濃縮ウランの硫酸ウラニル重水溶液に、重水反射体を付した系について一連の臨界実験が行われた。溶液中の重水分子とU原子の比は炉心の直径に依存し、3600から800の範囲にあった。これらの系において熱中性子スペクトルの空間依存性が、Luを使用して積分法により研究された。熱外中性子スペクトルの1/
分布からのずれもまた、In, Au, Pd, Coを使用してカドミ比法により研究された。これらの系の理論的解析においては、速中性子の炉心からのもれ、及びもれと炉心での共鳴吸収との競争が重要な因子である。このため共鳴を逃れる確率が厳密に定義され、多群模型が使用され、群常数はGREULING GOERTZEL近似で計算されたスペクトルから決定された。理論的結果と実験的結果の間の一致は、摂動項を除外すれば満足なものである。すなわち、実効増倍率間の矛盾は1%以下であり、熱中性子束,In共鳴中性子束並びに速中性子束も理論的によく再現されている。炉心におけるカドミ比に関する一致は、炉心からの速中性子のもれが適切に取り扱われていることを示している。
古橋 晃
日本原子力学会誌, 4(11), p.797 - 807, 1962/00
放射化法、すなわち箔の技術は炉物理固有のものではないが、その進歩は炉物理の発展と共にあったといってよい。今日ではチェンバ系の回路技術、カウンタ系のパルス技術と並んで、この箔の技術が炉物理測定の3本の柱の1つになっている。ことに中性子の輸送特性の積分測定では主役を演じているといえる。箔の技術はつぎの3段階に分れよう。(1)箔の製造、取扱い、前後処理等の技術(2)箔の計数の技術(3)箔データの整理・解析とその炉物理的解釈 この報告はこのうちの(3)についての現状を概説したものである。(1)と(2)については、個々の場合についての特殊な技術や工夫は興味深いものがあるが、誌面ではその精髄を伝えきれないので、別の機会にゆずった。
杉本 朝雄; 武田; 古橋 晃; 桂木 学; 引田 実弥; 内藤 奎爾; 近藤 靖子; 長崎 隆吉; 山崎 弥三郎; 黒井 英雄; et al.
JAERI 4018, 52 Pages, 1961/06
溶液炉心スラリーブランケット型を対象の中心として、水性均質炉の技術的問題点を検討した。水性均質炉は熱中性子増殖の最も高い可能性と多くの優れた点を有してはいるが、かなりの困難に直面しており、これらの困難は主として燃料の不安定性とスラリー技術の未熟さに帰することができる。燃料の不安定性はHRE-2で発生した炉心タンクの2つの孔の原因をなすものであって、これは二相分離といった相的不安定面が炉の運転領域の上に存在するため、ウランの沈着,過熱,溶融という自己触媒的な結果を生じたものと考えられる。スラリー技術に関しては、スラリーを使用した炉の運転実績がないことが最も大きい弱点であって、スラリーに対する放射線の影響が未だ十分には明らかでなく、また各種機器にも改良の余地が多く残されている。沸騰スラリーという概念は外部循環回路の省略によって、スラリー技術の開発に対する要求をある程度緩和するという点において有望であろう。今後研究を集中すべき主要な題目は、燃料の不安定現象が炉心の適当な流体力学的設計と材料改善によって克服できるか、スラリー炉で思わぬところへスラリーが蓄積することがないよう十分な制御が可能かということになる。
古橋 晃; 松本 圭司*; 大部 誠
日本原子力学会誌, 2(7), P. 394, 1960/00
原子炉体系における中性子のエネルギー分布を測定する手段の一つとして、いわゆる共鳴箔のカドミウム比によって熱外領域の中性子束の大きさを知ろうとする方法がひろく用いられる。このとき通常用いられる程度の厚さの箔では、中性子に対する箔の自己遮蔽効果や放射能の箔内自己吸収効果が相当きいてくるので、カドミウム比が箔の厚さによっていちじるしく変化し、箔の厚さを指定しなければカドミウム比の意味がなくなる。この論文ではGreenfieldがインジウム箔について行なったと同様の方法で、金箔の場合について、有限な厚さの箔で測定値を厚さ0の理想箔での値に換算するための補正係数を決定した結果およびその係数の物理的な内容に関する若干の考察を記した。またJRR-1炉心内での測定の結果、全熱外中性子密度とマクスウェル部分の中性子密度との比として0.11という値を得た。
弘田 実彌; 古橋 晃; 安野 武彦; 富岡 秀剛; 大部 誠; 黒井 英雄
第3回原子力シンポジウム報文集, 1, P. 88, 1959/00
抄録なし
古橋 晃
第4回臨界安全性特別専門委員会, ,
本発表は、平成5年31日の(第2回)臨界安全性特別専門委員会において福村が同一題名(結果的に(その1))で発表したものの続編に当たるもので、(その1)に対して委員会の席上及び委員よりのコミュニケ-ションよって寄せられたいくつかの質疑・批判に応えるために、その後において動燃内で研究した内容の主要素をとりまとめたものである。本件は、CRCへの計算依頼等によって得たコンピュ-タ計算結果を見通し良く整理し、結合炉に関するAveryの式への修正式を提案するなどして、DCAにおけるテスト・ドライバ-2領域実験により、テスト領域の増倍率推定がかのうであることを示したものである。内容的には結合指数の変化を(1+ )型で近似すること及び同 値の小さいドライバ-領域10B濃度変化摂同が有利なこと等を提案ないし説明しており、学理・実用両面の意義を有する。
古橋 晃
Intemational Conference of Reactoss:Operation,Des, ,
本件は、8月に技管室整理No.10-01-003として外発許可願を出し、決裁を受けた同題目のもの(その時は国際会議の予稿)の、本論文であり、従って内容はやや豊富になっているが、本質的にその時と同一のもである。本論文はinvited paper であり、「核燃料サイクルの完成へ向けての動燃の炉物理(及びその周辺)研究の寄与を總合的にレビューするもの」である。構成は以下で更に細目に分れる。1.Fast Reactor Fuel Cycles (1.1 Experiences at the experimencal fast reactor JOYO,1.2 Pu utilization studies on fast reactors)2.Thermal Reactor Fuel Cycles (2.1 Experiences at the prototype reactor FUGEN,2
古橋 晃
International Conference on the physics of Reacto, ,
本報は下記の国際会議(略構PHYSOR-90)に、Conference Board の General Chairman である佛CEAの M.Bouchard より提出を依頼された invited paper の summary で、「核燃料サイクルの完成へ向けての動燃の炉物理(及びその周辺)研究の寄与を総合的にレビューするものである。構成は1.Fast Reactor Cycle (1.1Experiences at the Exprimental Reactor JOYO,1.2Pu Vtilization Studies on Fast Reacfors),2.Thermal Reactor Cycle (2.1Ex-periences at the Prototype Reacty FUGEN,2.2 Thermal Reactoy Physics Studies)3.Othe
古橋 晃
日本原子力学会誌, ,
未臨界度の測定法の一つとしてMihalczo法が有望視されている。これは3個の電流ゆらぎ測定型の検出器を用いる相関実験であるが、これを等価な内容をパルス計数管で行う方法を検討し、2個の計数管で行い得ることを立式して示した。この提案によれば、比較的簡単な実験で未臨界度だけでなく、その体系の中性子寿命その他の炉物理的諸量を分解して求めることができるなど、原Mihalczo法より有利なものとなる可能性がある。