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岡本 芳浩; 塩飽 秀啓; 中田 正美; 駒嶺 哲*; 越智 英治*; 赤堀 光雄
Journal of Nuclear Materials, 471, p.110 - 115, 2016/02
被引用回数:6 パーセンタイル:49.29(Materials Science, Multidisciplinary)複数種類の温度と雰囲気の組み合わせ熱処理によって調製された模擬ガラス試料中の白金族元素の酸化還元状態を調べるために、放射光EXAFS分析を実施した。まず、EXAFS関数をRuOのような標準物質のスペクトルと比較し、カーブフィッティング解析から構造パラメーターを取得した。加えて、2種類の標準物質のデータの線形結合解析から、金属と酸化物の割合の導出を試み、熱処理温度の上昇に伴い、金属成分の割合が増加することを明らかにした。確認されたロジウムの化学形は、RhOではなくRhOであり、酸化物の形態ではルテニウムと同伴した挙動を示すことも明らかになった。
高橋 良和; 名原 啓博; 尾関 秀将; 辺見 努; 布谷 嘉彦; 礒野 高明; 松井 邦浩; 河野 勝己; 押切 雅幸; 宇野 康弘; et al.
IEEE Transactions on Applied Superconductivity, 24(3), p.4802404_1 - 4802404_4, 2014/06
被引用回数:25 パーセンタイル:72.88(Engineering, Electrical & Electronic)ITER計画において、原子力機構は中心ソレノイド(CS)コイル用導体の調達を担当している。導体の単長は最大910mであり、通電電流値は13Tの磁場中において40kAである。導体はケーブル・イン・コンジット型と呼ばれるもので、576本のNbn素線と288本の銅素線で構成される撚線を、矩形の中に円形の穴がある高マンガン鋼(JK2LB)製ジャケットに挿入し、ジャケットを圧縮成型したものである。撚線は5段階の撚線で構成され、6本の4次撚線を中心チャンネルの周りに撚り合せたものである。最近、従来の設計より短い撚りピッチの撚線の導体が短尺導体試験(サルタン試験)において繰り返し通電による超伝導性能劣化がない非常に良い特性を示した。しかし、撚りピッチが短いため、同じ外径の撚線を製作するには、より大きなコンパクションを撚線製作時に加える必要があるので、コンパクション・ローラを工夫し、超伝導素線へのダメージを小さくする必要がある。本講演では、この短い撚りピッチの撚線の製作技術及び素線へのダメージの検査方法などについて報告する。
岡本 芳浩; 中田 正美; 赤堀 光雄; 塩飽 秀啓; 駒嶺 哲*; 福井 寿樹*; 越智 英治*; 仁谷 浩明*; 野村 昌治*
日本原子力学会和文論文誌, 11(2), p.127 - 132, 2012/06
模擬ガラス中のルテニウム元素の分布とその化学状態を、放射光イメージング測定技術を使い分析した。この方法では、ダイレクトX線CCDカメラを、イオンチェンバーの代わりに使用している。X線CCDカメラによる画像の濃淡を数値化解析することにより、位置分解能を備えたX線吸収スペクトルが取得可能である。本研究では最初に、ルテニウム金属と酸化物が混在したテスト試料の測定を実施した。その結果、ルテニウム元素の分布情報を取得できたうえに、さらにルテニウムリッチの微小領域における化学状態、すなわちそれが金属か酸化物かの評価が可能であることを示すことができた。この手法を模擬ガラス試料へ適用し、ガラス中のルテニウム元素が酸化物の状態でいることを明らかにした。
上原 知也*; 小池 美穂*; 中田 英夫*; 花岡 宏史*; 飯田 靖彦*; 橋本 和幸; 秋澤 宏行*; 遠藤 啓吾*; 荒野 泰*
Bioconjugate Chemistry, 18(1), p.190 - 198, 2007/01
被引用回数:20 パーセンタイル:55.24(Biochemical Research Methods)抗体を標識母体とする薬剤は、その緩やかな血液クリアランスのため骨髄障害が広汎な応用を妨げる。標識母体を低分子化抗体(Fab)やペプチドに変換することで骨髄障害は解消されるが、腎臓への放射能滞留による腎障害が問題とされる。本研究では、腎臓刷子縁膜酵素の作用で標識Fabから尿排泄性の放射性代謝物を遊離する放射性レニウム標識薬剤を新規開発し、腎障害の解消を検討した。シクロペンタジエニルトリカルボニルレニウム(CpTR)をRe標識試薬の基本構造に選択し、CpTRにカルボン酸とグリシンを結合したCpTR-Glyの体内動態を検討した。その結果、CpTR-Glyは、マウス血清中で安定であること,血漿蛋白との結合が少ないことを明らかにした。また、CpTR-Glyをマウスに投与したとき、いずれの臓器にも滞留することなく、腎臓から速やかに尿中へと排泄されることを認めた。次に腎臓刷子縁膜酵素の作用でCpTR-GlyをFabから選択的に遊離するアミノ酸配列(マレイミド基)を導入した新規薬剤([Re]CpTR-GK-Fab)を設計・合成し、マウス体内放射能動態を検討した。その結果、[Re]CpTR-GK-Fabは、尿排泄性の放射性代謝物[Re]CpTR-Glyを遊離して、腎臓への放射能集積を投与早期から大きく低減することを認めた。以上より、刷子縁膜酵素を利用した標識薬剤の設計は、金属RI標識低分子化抗体の腎臓への放射能集積の低減に有用であることを明らかにした。
小山 智造; 佐野 雄一; 柴田 淳広; 山内 孝道; 中田 啓
Topical Meeting on Safety of the Nuclear Fuel, 0 Pages, 1997/00
1997年3月11日に起こった東海再処理工場アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故において、事故後原因究明班を組織して原因の究明作業を行った。施設の運転データ、これに基づく火災原因の検討結果、考えられる火災シナリオについて発表する。施設の運転データとしては、エクストルーダの上昇、ゾーン7温度の上昇、廃液供給速度の低下、充填時の柔らかさ、ドラム表面の硬い膜、ドラム充填量の減少等が挙げられる。廃液の化学分析の結果、廃液中のTBP等有機溶媒の濃度は極めて低く、有機物の反応が原因である可能性は極めて低い。運転データからは処理した廃液中に沈殿物が混入していた可能性が高いと思われる。固化体を熱分析したところ、発火した第29バッチでは低温からの発熱現象が検出されており、沈殿物を触媒にした酸化反応が考えられる。また塩の粒径がより細かいため硝酸塩等の酸化反応性がより高かった可能性もある。なお、化学反応以
竹田 辰興; 谷 啓二; 常松 俊秀; 岸本 泰明; 栗田 源一; 松下 智*; 中田 登志之*
Parallel Computing, 18, p.743 - 765, 1992/00
被引用回数:2 パーセンタイル:48.33(Computer Science, Theory & Methods)核融合炉開発計画に必要な理論的データベースを充実するためにプラズマ・シミュレータMETISが設計されプロトタイプ・プラズマ・シミュレータProtoMETISが製作された。METISは250台のプロセッサ要素からなる分散メモリ型MIMDタイプ並列計算機として設計されトカマク・プラズマの非線形MHD挙動および磁場リップルによるアルファ粒子損失の計算を行うよう最適化されている。ProtoMETISを用いて、上記問題に対するMETIS構成の性能を評価して満足すべき結果を得た。また、自由電子レーザーのシミュレーション及びトカマク・プラズマのMHD平衡計算もプラズマ・シミュレータ上で効率よく実行できることが確認できた。
小泉 勝三; 宮部 賢次郎*; 野村 幸広*; 宇津 重次*; 中田 啓
PNC TN841 85-07, 73 Pages, 1985/03
東海事業所において,臨界事故時に個人被曝線量を測定するための臨界線量計と,定常測定に使用しているTLDバッジを日本原子力研究所の原子炉NSRRにおいて照射し,生成した誘導放射能の測定により,中性子フルエンスと,線量当量を算出する方法について検討した。また,TLDバッジ中インジウムの誘導放射能をサーベイメータを用いてスクリーニングする方法について検討した。その結果以下のことが明らかとなった。 1)臨界事故時の個人被曝線量は速中性子の寄与が大きく,32S(n,P)32P反応によって生成する 32Pの測定が重要である。32Sは燃焼による前処理によって自己吸収の少ない試料とすることが出来ること,また測定器としては低バックグランド計数装置が適していることを確認した。 2)現在用いている300mgの硫黄による速中性子の検出限界は約10rem,金による熱中性子の検出限界は2.910-4rem,金による中速中性子の検出限界は1.610-2rem,であった。速中性子の検出限界を3remにするためには約1gの硫黄が必要である。 3)TLDバッジ中インジウムの誘導放射能から中性子被曝者をスクリーニングする際,インジウムの放射能と線量当量を直接結びつける方法は,中性子スペクトルの違いによる評価誤差が大きい。従ってスクリーニングは中性子被曝の有無に止めることが望ましい。
木下 睦*; 中田 啓; 大和 愛司*; 小泉 勝三; 江花 稔*; 田辺 裕*; 野田 喜美尾*; 石黒 秀治*
PNC TN802 85-03, 141 Pages, 1985/02
吉田登理事長は昭和59年度業務実施方針として,各界との協力・信頼関係を築きあげること,組織の活性化を図ること,広角的視野を涵養すること,の三目標をかかげられた。この目標を具体化し事業団の方向性を示すため,中長期計画を作成するよう指示されたところである。東海事業所安全管理部では,この機会をとらえ,安全管理部門をとりまく現状の問題点を洗い出し,解決するための方法について検討を行うことにした。このため安全管理部中長期計画作成準備委員会を59年9月に組織し,さらに重点施設の詳細についてはワーキンググループでの検討に基づき本計画書を作成した。安全管理部のかかえる様々な問題を広い角度から検討を加えることを意図して,委員会メンバーは中堅職員を中心として任命した。本計画書の内容は「現状認識と問題点」「問題解決のための目標設定と施策」「重点施設の概要」「重点施設実施に当たっての新組織提言」より構成されており,ほぼこの順序に従って委員会の審議も進められた。審議に当たっては,昭和55年に作成した「安全管理部業務改善計画策定結果報告書」や原子力委員会の「原子力開発利用長期計画」等を参考とした。本資料が今後の業務を遂行するなか,予算や人員計画の策定,組織の改善さらには中堅職員の教材としても大いに活用されることを期待する。また,本計画は今後とも定期的に見直しを行う必要があるとともに計画の進捗度を常に点検し確認することが勘要である。
宮部 賢次郎*; 石黒 秀治*; 野村 幸広*; 中田 啓
PNC TN841 84-48, 78 Pages, 1984/09
東海事業所および大洗工学センターでの個人被曝管理に使用しているTLDバッジによる中性子線量評価では,入射した中性子線が身体中で減速・散乱し対外にでてくる低速中性子線を 6Li210B4O7(Cu)素子にて検出する方法(アルベド法)を採用し,さらにTLD素子にCdフィルターを組み合せて,熱・熱外・速中性子線量の分離評価を行っている。 アルベド型の個人線量計による線量評価においては,特に中性子線に対する線量計のエネルギー特性が問題となる。そこで,電子技術総合研究所(電総研)のペレトロン型加速器による照射を行い,TLDバッジの144KeVから4MeVの領域の単色速中性子線に対するエネルギー特性を調べた。この結果,今後種々のエネルギー場での中性子線量評価法を確立するにおいて有効なデータが得られた。 一方,6L-210B4O7(Cu)素子を介して,TLDバッジの照射校正に利用している東海事業所の黒船パイル熱中性子線場と電総研の国家標準熱中性子線場とのトレーサビリティの関係を確立させ,熱中間子線量評価における精度向上を図った。 本報告書は,TLDバッジによる中性子線量評価に関して実施したこれらの照射試験の結果をまとめたものである。
中田 啓; 石黒 秀治*; 宮部 賢次郎*; 野村 幸広*
PNC TN841 83-84, 146 Pages, 1983/12
動燃東海事業所においては,被曝管理対象者の増加に対処するとともに線量評価精度の向上を目的として昭和53年度よりLI2B4O7(Cu)蛍光体を使用した自動読取方式の新しいTLDバッジの開発を行ってきた。そして,55年度までに,,中性子線に対する線量当量評価法の検討,試作線量計による基礎的な性能・特性試験を実施した。そこで,今回はさらに最終的に仕様を決定したTLDバッジに対して照射試験を行い,線量評価式の決定を行うとともに線量評価上の諸性能・特性を調べた。また,昭和49年度より使用している従来のTLDバッジ(手動読取方式)に代って新しいTLDバッジを個人被曝管理に使用するに際し,新・旧TLDバッジの比較試験を実施した。この結果,新型TLDバッジは自動読取方式の採用により測定処理が自動的に迅速に行えるだけでなく,線のみならず線および中性子線に対しても低線量まで精度よく測定評価できることが確認された。本書においては,LI2B4O7(Cu)蛍光体を用いた新しいTLDバッジに対して実施した上記の照射試験の結果をまとめた。
北原 義久*; 中田 啓; 岸本 洋一郎; 鹿志村 攻*; 吉村 征二*; 丸山 進*; 薄井 貞次*; 椿 裕彦*
PNC TN852 83-23, 37 Pages, 1983/10
一般に線による被ばくについては,線や中性子線による被ばくに比較して軽視されがちである。しかし,線と言えども防護対策を適切に実施しなければ予想外の局部被ばくを受ける事になる。そこで線による被ばくの防護をより適切に実施するために手引き書を作成した。本書では,外部被ばくの防護について一般的な原則を線の特性も加味しながら記載している。又,線場における作業に当っては事前モニタリングの原則にしたがって計画目標線量の設定を適切に行なうためにその算定方法と手順を記載した。一方,放射線作業は被ばく管理を念頭におき実施する必要があるので,機器の特性をふまえて線量率のモニタリング方法を記載した。最後に実際の放射線作業を実施する場合に放射線防護の3原則を適用して線被ばくの低減化方法について触れた。「P 20010620」
金盛 正至; 関 昭雄; 中田 啓; 江花 稔; 吉田 守
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research, 212(1-3), p.413 - 418, 1983/07
None
中田 啓; 石黒 秀治*; 宮部 賢次郎*; 野村 幸広*
PNC TN843 82-06, 42 Pages, 1982/05
ICRP26では、決定臓器に注目し,線量当量限定を定めていた従来の管理評価方法に代って,照射をうけた全ての組織のリスクを考慮した実効線量当量という概念を採用している。また,とくに体外被曝に関しては深部線量当量指標を評価することにより,実効線量当量で評価した場合と同等の防護レベルが達成できるとしている。東海事業所においては,個人被曝管理用線量計として昭和57年4月よりLi2B4O7(Cu)蛍光体を用いた新しい自動読取型のTLDバッジの使用を開始した。ガンマ(X)線の評価については,CaSO4(Tm)蛍光体を用いていた従来のTLDバッジでは身体に装着された位置での照射線量を測定し,作業者の被曝線量値としていたが,新しいTLDバッジでは1,000mg/cm2厚フィルター下での吸収線量をLi2B4O7(Cu)蛍光体で測定し,深部線量当量指標として評価している。本書では,いろいろの文献により個人被曝線量評価における深部線量当量指標の適用について調べた結果をまとめるとともに,東海事業所で使用している新しいTLDバッジにおける深部線量当量指標の測定原理および方法について述べる。
立田 初己*; 大関 清*; 江花 稔; 小沢 紘一郎*; 中田 啓
Health Physics, 42(5), P. 741, 1982/00
None
北原 義久*; 中田 啓; 岸本 洋一郎; 鹿志村 攻*; 吉村 征二*; 丸山 進*; 薄井 貞次*; 椿 裕彦*
PNC TN852 81-65, 44 Pages, 1981/11
一般に線による被ばくについては,線や中性子線による被ばくに比較して軽視されがちである。しかし,線と言えども防護対策を適切に実施しなければ予想外の局部被ばくを受ける事になる。そこで線による被ばくの防護をより適切に実施するために手引き書を作成した。本書では,外部被ばくの防護について一般的な原則を線の特性も加味しながら記載している。又,線場における作業に当っては事前モニタリングの原則にしたがって計画目標線量の設定を適切に行なうためにその算定方法と手順を記載した。一方,放射線作業は被ばく管理を念頭におき実施する必要があるので,機器の特性をふまえて線量率のモニタリング方法を記載した。最後に実際の放射線作業を実施する場合に放射線防護の3原則を適用して線被ばくの低減化方法について触れた。
北原 義久*; 中田 啓; 岸本 洋一郎; 鹿志村 攻*; 吉村 征二*; 丸山 進*; 薄井 貞次*; 椿 裕彦*
PNC TN852 81-20, 43 Pages, 1981/06
一般にベータ線による被ばくについては,ガンマ線や中性子線による被ばくに比較して軽視されがちである。しかし,ベータ線と言えども防護対策を適切に実施しなければ予想外の局部被ばくを受ける事になる。そこでベータ線による彼ばくの防護をより適切に実施するために手引き書を作成した。本書では,外部被ばくの防護について一般的な原則をベータ線の特性も加味しながら記載している。又,ベータ線場における作業に当っては事前モニタリングの原則にしたがって計画目標線量の設定を適切に行なうためにその算定方法と手順を記載した。一方,放射線作業は被ばく管理を念頭におき実施する必要があるので,機器の特性をふまえて線量率のモニタリング方法を記載した。最後に実際の放射線作業を実施する場合に放射線防護の3原則を適用してベータ線被ばくの低減化方法について触れた。
道家 忠義*; 菊地 順*; 金盛 正至; 中田 啓
PNC TN841 81-56, 16 Pages, 1981/06
・線混合場における線測定を,単一の測定器により,直読式で実施するための調査検討を行った。本報告は中間報告であり,主に最大エネルギーが0.5MeV 以上の線についての試験結果である。測定は,プラスチックシンチレーターを数枚用いた場合と,Si半導体検出器を数枚用いた場合の2通りについて実施した。その結果数枚のSi検出器を用い線量の深度分布を測定することにより線・線の寄与を分離して測定できることがわかった。
中田 啓; 金盛 正至; 武石 稔*
PNC TN841 80-70, 101 Pages, 1980/10
単一の検出装置を使用し線と線とを分別しながら計数し、さらに波高弁別をも行うことができる幾つかの方法について研究した。この結果次の事項が明らかとなった。分別する方法は、検出装置の特性によって異なるが、比例計数装置のような場合は波高弁別法が、又シンチレーション検出器の場合は波形弁別法が適している。殊に波形弁別と波高弁別の2つの方法を組み合せると非常に良質の情報が得られる。半導体検出器のように、電荷有感型前置増巾器を使う場合は波形弁別法の適用ができないが、非常に薄い検出体を作ることができるのでdE/dxの測定が可能となり、dE/dxによって弁別を行うことができる。半導体検出器のエネルギー分解能は非常にすぐれているので、dE/dxによる弁別法と組み合せると、極めて効果的な特性が得られる。何れの方法でも、弁別し得るパルス波高値の範囲はそれ程広くないので、何等かの補助的な手段を構じ、狭いdynamic rangeでも十分実用になるよう対策をたてる必要がある。
中田 啓; 中本 敦*; 金盛 正至; 村上 浩之*; 佃 正昊*
PNC TN841 79-43, 94 Pages, 1979/06
5mm巾チェッカーボード方式半導体位置検出器を製作し、放射性粒子粒径測定用に半導体位置検出器が利用できるかどうかについて試験、検討した。試験結果は良好で、今後もう1段階位置分解能のよい検出器を試作することとした。