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論文

Interpolation and Extrapolation method to analyze irradiation-induced dimensional change data of graphite for design of core components in Very High Temperature Reactor (VHTR)

柴田 大受; 國本 英治*; 衛藤 基邦*; 塩沢 周策; 沢 和弘; 奥 達雄*; 丸山 忠司*

Journal of Nuclear Science and Technology, 47(7), p.591 - 598, 2010/07

 被引用回数:10 パーセンタイル:56.32(Nuclear Science & Technology)

超高温ガス炉(VHTR)の炉内には、黒鉛構造物が用いられる。著者らは、HTGRやVHTRの黒鉛構造物についての技術的検討を行い、日本原子力学会「高温ガス炉黒鉛構造物規格化のための調査検討」特別専門委員会での議論を経て、黒鉛構造物の規格原案として取りまとめた。その中で、黒鉛構造物の設計に用いるIG-110黒鉛の寸法変化を含む照射特性変化に関して、H-451黒鉛,ATR-2E黒鉛の照射データを活用し、高速中性子照射量6$$times$$10$$^{26}$$n/m$$^{2}$$(E$$>$$0.1MeV)までの範囲で、IG-110黒鉛の既存の照射データの内外挿により評価曲線を導出することに成功した。本研究では、照射寸法変化データの2次式の内外挿方法の有効性について、3次式との比較検討を行った。その結果、現時点で利用可能なIG-110黒鉛については、提案した2次式による内外挿方法が妥当であることを明らかにした。

報告書

Draft of standard for graphite core components in High Temperature Gas-cooled Reactor

柴田 大受; 衛藤 基邦*; 國本 英治*; 塩沢 周策; 沢 和弘; 奥 達雄*; 丸山 忠司*

JAEA-Research 2009-042, 119 Pages, 2010/01

JAEA-Research-2009-042.pdf:26.28MB

高温工学試験研究炉(HTTR)の黒鉛構造物の設計にあたっては日本原子力研究開発機構で独自に定めた黒鉛構造設計方針等が適用されたが、実用高温ガス炉のための標準化した規格体系は整備されていない。そこで著者らは、黒鉛構造物の規格化のために必要な技術的課題を検討し、資料として取りまとめた。その内容は日本原子力学会「高温ガス炉黒鉛構造物規格化のための調査検討」特別専門委員会において議論され、高温ガス炉黒鉛構造物規格原案として取りまとめられた。本規格原案は、黒鉛構造物の安全機能と交換性の観点から、黒鉛構造物を3種類のクラス(クラスA, B及びC)とし、それぞれのクラスの構造物について、設計規格,材料・製品規格,供用期間中検査・維持基準について定めた世界で初めて高温ガス炉黒鉛構造物の規格の考え方を提示したものである。

報告書

高温ガス炉黒鉛構造物の設計用照射データの内外挿法による拡張; IG-110黒鉛構造物の設計用照射データの評価

國本 英治; 柴田 大受; 島崎 洋祐; 衛藤 基邦*; 塩沢 周策; 沢 和弘; 丸山 忠司*; 奥 達雄*

JAEA-Research 2009-008, 28 Pages, 2009/06

JAEA-Research-2009-008.pdf:4.6MB

第4世代原子力システムの有力な候補の一つとして、超高温ガス炉(VHTR)が世界的に注目され研究開発が進められている。我が国では、日本原子力研究開発機構の試験研究炉である高温工学試験研究炉(HTTR)が運転中であり、高温ガス炉の実用化に向けた研究開発が進められている。高温ガス炉の炉内には黒鉛構造物が使用されるが、実用炉における使用条件はHTTRに比べてはるかに厳しいため、十分な照射データベースが整備されていない場合には照射データの拡充が必要である。一方、既存の照射データを活用し、合理的な内外挿方法を用いれば必要なデータベースを確保することができる。本報告書はHTTRで実績があり、VHTR用の主要銘柄であるIG-110黒鉛を対象に、寸法,熱伝導率,縦弾性係数,強度,熱膨張係数の照射効果と定常照射クリープ係数について、合理的な内外挿方法を示したものである。内外挿にあたっては、他銘柄の黒鉛の照射データを活用し、汎用的な方法を導出した。その結果、世界に先駆けてIG-110黒鉛の照射特性をVHTRの使用条件まで拡張することができ、設計に必要な図表を得ることができた。

論文

Neutron irradiation effect on isotopically tailored $$^{11}$$B$$_{4}$$C

諸橋 裕子; 丸山 忠司*; 堂野前 貴子; 舘 義昭; 小野瀬 庄二

Journal of Nuclear Science and Technology, 45(9), p.867 - 872, 2008/09

 被引用回数:11 パーセンタイル:59.16(Nuclear Science & Technology)

The present investigation was made to elucidate the effect of neutron irradiation on dimensional change and thermal conductivity of isotopically tailored $$^{11}$$B$$_{4}$$C. The specimens used in the present investigation are 99% $$^{11}$$B enriched $$^{11}$$B$$_{4}$$C, 91% $$^{10}$$B enriched $$^{10}$$B$$_{4}$$C and $$beta$$-SiC. The results of measurements indicated that the changes in dimension and thermal conductivity of neutron irradiated $$^{11}$$B$$_{4}$$C were substantially smaller than those of $$^{10}$$B$$_{4}$$C and SiC. Post irradiation annealing experiment measurements for $$^{11}$$B$$_{4}$$C showed that dimensional change and thermal conductivity were almost completely annealed out at 1400$$^{circ}$$C. The changes in thermal conductivity by annealing were analyzed in terms of phonon scattering theory. The onset of recovery in thermal conductivity of $$^{11}$$B$$_{4}$$C well agreed well with irradiation temperature, however the recovery in length did not coincide with irradiation temperature.

報告書

セラミックスの照射影響に関する基礎調査(その5)

丸山 忠司*

JNC TJ4420 2004-001, 76 Pages, 2004/03

JNC-TJ4420-2004-001.pdf:15.02MB

製法の異なるB$$_{4}$$C焼結体を用いて、100KeV$$sim$$200KeVまでの低エネルギーおよび15MeVの高エネルギーヘリウムイオンを用い、室温から1000$$^{circ}$$Cまでの温度範囲で照射試験を行った。照射量は最大1$$times$$10の18乗(ion/cm2)であった。とくに、本研究ではB$$_{4}$$C原料粉末の製法による焼結体組織変化の差、照射環境下のB$$_{4}$$Cの非晶質化、照射誘起析出およびHeバブルの形成挙動について研究した。その結果によると、1)照射前にB4Cの微細組織の製法により多少の差が認められたが、イオン照射後には両者の明らかな違いは確認できなかった。2)高エネルギー(15MeV)イオン照射した試料では、B$$_{4}$$C母相の非晶質化が生じた、800$$^{circ}$$C以下でイオン照射した試料に、Fe-B化合物からなる微結晶の照射誘起析出が確認された。3)高温で照射された試料では、ひずみ場を伴うHeバブルが、また1000$$^{circ}$$Cでは結晶の(001)面に平行に並ぶプレート(平板)状バブルの析出が観察された。重照射試料ではHeは高濃度に析出し、B$$_{4}$$Cのクラックに発展していた。つぎに、原子炉で照射したB$$_{4}$$C中の10・Bの同位体比測定に関して検討した。B$$_{4}$$C中からホウ素抽出において、回収率が60%以上であれば、十分精度良く測定できることが確認された。この結果をもとに、照射したB4C試料のホウ素の同位体比を高精度で測定することができた。また、比較的安価で、簡単高速に測定できるICP-MSについて調査検討し、0.2$$sim$$0.3%程度の精度で測定可能であることが分かった。

報告書

活性炭の吸脱着特性に関する試験研究(3)

丸山 忠司*; 長友 仁郎*

JNC TJ2410 2004-005, 157 Pages, 2004/03

JNC-TJ2410-2004-005.pdf:6.01MB

本年度は、希ガスの濃縮方法、希ガス分離方法の検討を行い、結果として活性炭吸着塔を用いて希ガスを濃縮する際の手順としては、活性炭吸着塔を2塔用意し、濃縮に重点を置く塔とArなど試料ガスの主成分の分離に重点を置く塔とに役割を分担させ、2段階で実施することが効果的であるとの結論を得た。

報告書

活性炭の吸脱着特性に関する試験研究(2)

丸山 忠司*; 長友 仁郎*

JNC TJ2410 2003-001, 170 Pages, 2003/08

JNC-TJ2410-2003-001.pdf:6.32MB

市販されている活性炭を5種類選定し、これら活性炭の吸脱着破過特性を、既知の活性炭(クラレコール)の破過特性と比較を行うために、小型活性炭吸着床試験装置および質量分析計を用いて試験を行った。また、低温状態に冷却した活性炭吸着床にXe, Krを含んだ試料ガスを通気させ活性炭に深冷吸着させたあと、吸着床を加熱し脱着したガスの濃度を質量分析計で測定し、低温吸着時の希ガス特性の確認を行った。これら試験で取得したデータをもとに、各種活性炭の動的吸着平衡係数を算出し、活性炭の粒度、比表面積、充填密度等のデータと併せて評価・検討を行い活性炭の希ガス吸脱着特性の比較を行った。

報告書

セラミックスの照射影響に関する基礎調査(その3)

丸山 忠司*

JNC TJ4400 2001-007, 169 Pages, 2002/03

JNC-TJ4400-2001-007.pdf:33.79MB

中性子照射した炭化ホウ素(B4C)の組織変化挙動を解明するため、加速器を用いて入射エネルギーと照射量等をパラメータとしたヘリウムイオン照射試験を実施した。この試験に用いた試料は、炭素還元法で作成したB4Cとマグネシウム還元法で作成したB4C焼結体である。ヘリウムイオンのエネルギーは15MEVおよび100KEVで、照射量は1X10の13乗$$sim$$2X10の17乗ION/CM2まで、照射温度は室から760$$^{circ}C$$の高温まで変化させた。照射後試料は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて組織観察を行った。15MEVの高エネルギーヘリウムイオン照射したB4CのTEM観察結果では、中性子照射試料に見られるようなヘリウムバブルが観察されず、非晶質化した母相の中にFEを含む多数の微結晶の析出とHEバブルと思われるネットワーク構造が見られた。一方、100KEVの低エネルギーヘリウムイオン照射した試料では、照射促進微細結晶の析出が見られたが、高照射量まで母相が非晶質化せず結晶質のままであった。これは、非晶質化にはイオンとの核的相互作用(弾性散乱)より電子励起(非弾性散乱)の効果が重要であることを示唆するものと思われた。イオン照射した試料を1000$$^{circ}C$$以上の高温でアニールすると微結晶は消滅し、ヘリウムバブルと見られる組織がまばらに観察された。

報告書

活性炭の吸脱着特性に関する試験研究

丸山 忠司*; 長友 仁郎*

JNC TJ2410 2001-030, 265 Pages, 2002/02

JNC-TJ2410-2001-030.pdf:6.1MB

本研究では、小型の活性炭吸着床に極低濃度のXe、Krを含むアルゴンガスまたはヘリウムガス(試料ガス)を通気させ、吸着床出口から流出するXe、Kr濃度の時間変化をリアルタイムで実測して吸脱着破過曲線を得ることにより、活性炭の吸着・脱着特性を確認することを目的に行った。具体的には以下の作業を行った。(1)試験装置の製作 低温から高温まで設定温度を変化させ、また圧力も変化できる活性炭吸着床から流出したガスを質量分析計に連続導入できる装置を設計、製作した。(2)試料ガスを用いた基礎試験 活性炭吸着床にXe、Krを含んだ試料ガスを通気させ活性炭に吸着させたあと、吸着床を純ガスで掃気ガスの濃度を質量分析計で測定した。試験パラメータは以下のようである。1)試料ガス濃度の違い 2)活性炭の種類の違い 3)吸脱着温度、圧力、流量の違い 4)吸着$$rightarrow$$昇温脱着を連続して実施した場合の希ガス、掃気ガスの時間変化 (3)評価・検討 上記試験で取得したデータを整理し、これらに関して質量分析計の試料ガス導入部分についての考察も含む評価・検討を行った。

報告書

セラミックスの照射影響に関する基礎調査(その2)

丸山 忠司*

JNC TJ4420 2001-012, 100 Pages, 2001/03

JNC-TJ4420-2001-012.pdf:15.53MB

中性子照射した炭化ホウ素(B4C)とSICの組織変化挙動を解明するため、加速器を用いたイオン照射試験を行った。この試験に用いたB4C試料は、炭素還元法で作成したB4Cとマグネシウム還元法で作成したB4C焼結体である。また、SICはCVD法により作成した$$beta$$-SICである。これら試料はタンデム加速器を用いてそれぞれ15MEVおよび25MEVのヘリウムおよび炭素イオン照射をした。HEイオン照射量は0.43$$sim$$11$$times$$10の15乗ION/CM2、またCイオンは0.8$$sim$$8$$times$$10の14乗ION/CM2照射温度は413$$^{circ}C$$$$sim$$760$$^{circ}C$$である。照射後試料は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて組織観察を行った。炭化ホウ素のTEM観察結果では、マグネシウム還元粉を用いたB4Cには粒界の3重点にFEを多く含む微結晶が存在しているのに対し、炭素還元粉B4Cでは、FEの偏析も見られず均一な組織をしていた。HEイオン照射では中性子照射試料に見られるような黒点損傷およびレンズ状バブルが観察されず、非晶質化した母相の中にFEを含む多数の微結晶の析出とHEバブルと思われるネットワーク構造が見られた。照射欠陥ならびにヘリウムの析出挙動が中性子照射の場合と大きく異なる結果になったが、これはイオン照射でははじき出し損傷速度が大きなため、B4Cが非晶質化したためによるものと思われた

報告書

セラミックスの照射影響に関する基礎調査

丸山 忠司*

JNC TJ4420 99-004, 118 Pages, 2000/03

JNC-TJ4420-99-004.pdf:4.92MB

高速炉で使用される代表的なセラミック材料について、中性子照射の各種物性に及ぼす効果を明らかにするため、文献調査および加速器を用いた材料の照射試験計画の検討を行った。ここで行った調査対象材料は、炭化ホウ素(B4C)、窒化アルミニウム(ALN)、アルミナ(AL2O3)、マグネシア(MGO)およびスピネル(MGAL2O4)の5種類である。まず、科学技術振興事業団科学技術情報事業本部(JICST)の文献情報検索システムを利用して用語検索を行い、該当する文献を抽出し、文献リストを作成した。そして、代表的な論文をいくつか参照しつつ、スエリング、組織変化(B4Cの照射による粉体化を含む)、熱伝導度、電気的性質などの主要な物性値について着目して研究の現状をまとめた。また、材料物性に及ぼす核変換効果ならびに照射効果に及ぼす中性子スペクトルの影響についても調査した。つぎに、加速器を用いた照射試験計画の検討として、福井県若狭湾エネルギー研究センターに設置されている多目的加速器システムならびに材料評価用科学機器の概要について、各装置の機能、性能などを検討、整理してまとめた。そしてその結果から、B4CおよびALNを候補試料に想定して、200KEVイオン注入装置ならびにタンデム加速器を用いる照射試験の検討をおこない、研究に用いる候補材料ならびに照射後試験項目(特性評価項目と着眼点など)について検討を加えた。

報告書

液体金属の基礎化学調査研究(II)平成11年度研究成果報告書

丸山 忠司*

JNC TJ4420 2000-005, 101 Pages, 2000/03

JNC-TJ4420-2000-005.pdf:3.49MB

液体金属を高速炉の冷却材ならびに一般産業で利用する際必要となる液体金属の利用技術ならび化学的挙動に関して調査を実施した。液体金属の利用技術調査としては、鉛、鉛・ビスマス冷却高速炉開発の動向ならびにロシアにおける利用技術の調査、国内の亜鉛・鉛の精錬工場における液体金属の取扱い、および英国における使用済みナトリウムの処理技術の調査を行った。液体金属の安全性に関してはナトリウムをはじめ10種類の液体金属の特性、危険性、安全取扱いについて文献情報を収集し、さらにナトリウムの事故・トラブル事例および九州地区にある一般化学工場における安全対策とその取組みについて調査した。その結果、ロシアでは高速炉開発に向けた液体重金属の研究実績が豊富にあることがわかった。また国内の一般産業と原子力分野では、液体金属に対する技術的取組みに大きな差のあることがわかり、一方、安全対策活動に対する従業員の取組みでは両分野に共通するものが見られた。化学的挙動調査としては、LI,NA,K,MG,ZN,HG,AL,GA,SN,PB,BI,LI-PB,NA-K,PB-BI.の14種類の液体金属に対して11種類の化学熱力学的データ等に関する文献検索を行い、研究分野の傾向の分析ならびにアブストラクト集作成のための文献調査を実施した。また、液体金属の活性抑制金属の可能性についても検討した。

論文

Determination on Irradiation Temperature using SiC Temperature Monitors

丸山 忠司; 小野瀬 庄二

第3回照射後試験に関する日韓セミナー, 0 Pages, 1999/00

非計装キャプセルの照射温度モニターとして使用されている炭化ケイ素(Sic)を「常陽」で約420から645$$^{circ}C$$の温度で照射し、照射後ステップ加熱の方法により寸法の回復量を測定し照射温度を求めた。その結果、回復開始温度と設計照射温度では、最大100$$^{circ}C$$以上の差が生じている場合が みとめられた。正確な照射温度をもとめるための較正方法について検討し、設計温度と比較した。

論文

Fabrication and Thermal Conductivity of Boron Carbide /Copper Cermet

丸山 忠司; 小野瀬 庄二

Journal of Nuclear Science and Technology, 36(4), p.380 - 385, 1999/00

 被引用回数:28 パーセンタイル:86.68(Nuclear Science & Technology)

高速炉用中性子吸収材の開発を目的に、炭化ホウ素と銅から成るサーメ ットの製法の研究及び熱・機械的特性の評価試験を行った。炭化ホウ素と銅は濡れ性が悪いため、単にホットプレスしても焼結体が得られない。そのため、両者の混合粉末を機械的に高速攪拌して、炭化ホウ素粒子表面に銅の被覆層を形成させ、この粉末を1050$$^{circ}C$$でホットプレスすることにより、炭化ホウ素の含有割合を体積比70%まで高めた高密度サーメットを製造することに成功した。試作材は高い熱伝導を有しており、これはサーメット組織に銅の連続相が形成されていることによる。

論文

Thermomechanical Properties of B4C Based Composites

丸山 忠司; 小野瀬 庄二

Proceedings of International Symposium on Environmental-Conscious Innovative Materials Processing with Advanced Energy Sources (ECOMAP-98), 0 Pages, 1998/00

高速炉では,現在制御棒の中性子吸収材料としてB4Cが使用されているが,照射による割れとリロケーションが制御棒寿命を短くする原因の一つになっている。そのためB4Cに代わる高性能中性子吸収材として,B4C/Cu,B4C/BNおよびB4C/SiLなどB4Cをマトリクスとする複合材料を開発した。ここでは,これら複合材料の製造法の開発,ならびに炉外で行った熱・機械的特性の評価結果を述べている。その結果によれば,これら材料は,いずれもB4Cに比べて優れた熱・機械的特性を有していることが分かった。

論文

Effect of Fast Neutron Irradiation on the Properties of Boron Carbide Pellet

丸山 忠司; 小野瀬 庄二; 皆藤 威二; 堀内 博人

Journal of Nuclear Science and Technology, 34(10), p.1006 - 1014, 1997/10

ホットプレス炭化ホウ素(B4C)ペレットを、高速実験炉「常陽」で燃焼度170E+26CAP/M3,フルエンス2E+26N/M2(E$$>$$0.1MEV)、最高温度1200$$^{circ}C$$までの条件で照射した。照射後試験では、微細組織変化、ヘリウム放出、スエリングおよび熱伝導度を測定した。高燃焼度まで照射したB4Cペレットは激しく割れ、ペレットからのヘリウム放出は、最初は低い値を示すが80E+26CAP/M3の燃焼度を超えるとペレットの著しい割れのためにヘリウム放出が促進された。スエリングは燃焼度とともに増加し、80E+26CAP/M3の燃焼度までは100E+26CAP/M3あたり約3.5%のスエリング速度であったが、それ以上の燃焼度になると、ヘリウム放出の増大に対応してスエリングは減少傾向を示した。スエリングとヘリウム放出の相関について解析し、B4Cペレットのスエリングはペレット内に蓄積するヘリウム保持量で表すことが出来ることを示した。B4Cの熱伝

報告書

「常陽」MK-II制御棒の照射後試験 -吸収ピンの照射挙動評価-

丸山 忠司; 宇都 学; 田中 康介; 小野瀬 庄二; 浅賀 健男

PNC TN9410 97-077, 177 Pages, 1997/07

PNC-TN9410-97-077.pdf:9.84MB

「常陽」MK-II 制御棒の照射後試験は1983年に開始され、初装荷制御棒から5次取り替え制御棒まで、合計16体、ピンにして約110本の照射後試験が行なわれた。このうち5体の制御棒で、合計15本の制御棒吸収ピンにクラックの発生していることが確認された。本報告は、これら吸収ピンのクラック発生原因を究明するために行われた、非破壊試験、破壊試験、および制御棒挙動解析コードCORALをもちいた解析の結果について述べたものである。 吸収ピンのクラック発生は燃焼度約39x1026cap/m3までは見られず、一方、クラック発生が見られたピンはいずれも燃焼度が43x1026cap/m3以上でかつB4Cペレットと被覆管の初期ギャップが0.44mm以上のものであった。吸収ピンのクラック発生位置は最下端のB4Cペレット付近に集中しており、吸収ピン断面金相観察の結果では、B4Cペレットは細かく割れ、被覆管とのギャップは一部閉塞していた。被覆管の変形は異方的で、オーバリテイが認められ、クラックは被覆管の短径側で多く発生する傾向が見られた。被覆管の破断面は典型的な粒界破壊をしていることが特徴である。被覆管のHe分析では、被覆管内表面にHeの蓄積が認められていたが、被覆管全体のHe濃度は特に高い結果にはなっていない。TEM観察でもHeバブルは明瞭に観察されなかった。 クラック発生原因としては、B4Cペレットのリロケーションにより照射初期に被覆管とのギャップが閉じてしまい、ACMIが発生したことによるものと考えられる。CORALコードによる挙動解析の結果では、ACMIによる発生する被覆管のひずみは、照射クリープで吸収することができず、燃焼が進むとともに塑性ひずみが増大し、被覆管にクラックが発生したものと考える。

報告書

AMIR-8照射キャプセルの設計

永田 貴子; 丸山 忠司; 小野瀬 庄二

PNC TN9470 97-001, 52 Pages, 1996/11

PNC-TN9470-97-001.pdf:2.56MB

高速炉制御棒の長寿命化を達成するため高温シュラウドを有するヘリウムボンドシュラウド型吸収ピン及びナトリウムシュラウド型吸収ピンの開発が進められている。また,炭化ほう素に代る物質についても検討されている。制御棒材料照射用反射体(AMIR‐8)照射試験では前記吸収ピンをキャプセルに入れて照射する。このキャプセルは照射目的を達成するため燃焼度50・10の26乗cap/立方m,最高1200$$^{circ}C$$でも健全性を保持する必要がある。ギャップ幅,装荷位置及びガスプレナム容積を調整してキャプセルの設計を行った。ヘリウムボンド型吸収ピンタイプの中AMIR‐10,11に継続照射を予定しているキャプセルを除き,最終的な設計値を確定した。

論文

Research on creation of advanced materials in nuclear severe environment

加納 茂機; 舘 義昭; 井上 賢紀; 小野瀬 庄二; 西田 俊夫; 丸山 忠司

Proceedings of MC'96 International Symposium, 0 Pages, 1996/00

クロスオーバー研究第I期計画により以下のような成果を得た。(1)遮蔽コードによる材料成分設計により,耐熱性を有した最適成分系を選定した。各種放射線環境に応じ自在に遮蔽材の成分を変化させるために,粉末治金法を適用し成形プロセス条件の最適化を行った。その結果,従来の遮 蔽材より優れた耐熱性と十分な日本機械学会的特性を有する遮蔽材創製の見通しを得た。(2)制御材ペレット成形プロセス条件の最適化を行うとともに,炉外特性評価を行い,B4C/Cu-Ni,B4C/Zr,B4C/Mo,B4C/SiCウィスカーが,B4Cより耐割れ性に優れ,長寿命化できる見通しを得た。(3)腐食機構を検討した結果,Naの粒界拡散により優先的に粒界腐食が進行し,耐食性を向上するためには,不純物及び生成するSiO2の低減,粒界の結晶化等,粒界の組織・構造制御が不可欠であることを明らかにした。

論文

Irradiation Behavior of Boron Carbide Neutron Absorber

皆藤 威二; 丸山 忠司; 小野瀬 庄二; 堀内 博人; **

IAEA-IWGFR高速炉制御棒専門家会議, 0 Pages, 1995/07

B4Cはその中性子吸収能力の高さから、各国の高速炉用制御棒に採用されている。しかし、その中性子吸収反応によりHeを生成し、このHeが 吸収ピンの内圧増加やB4Cペレットのスエレングを誘発する。制御棒の寿命は、これら内圧増加ヤスエリングにより制限されており、制御棒の長寿命化や信頼性向上を図るためには、B4Cペレットの中性子照射挙動を明確にする必要がある。ここでは、高速炉実験「常陽」において燃焼度230$$times$$E(+26)cap/m3、照射温度1400$$^{circ}C$$まで照射したB4Cペレットの照射後試験により得られた結果を報告する。B4CペレットからHe放出は燃焼度100$$times$$E(+26)cap/m,照射温度1000$$^{circ}C$$を超えると急激に増大し、スエリング率は逆に低下し熱伝導度は照射初期に急激に低下することが明らかとなった。高燃焼度まで照射したB4C ペレットの挙動は、これまでに得られている低燃焼度における挙動から予測されるものと異なることが分った

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