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Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Eikenberg, J.*; Martin, A. J.*
Journal of Contaminant Hydrology, 179, p.89 - 101, 2015/08
被引用回数:42 パーセンタイル:82.03(Environmental Sciences)マトリクス拡散現象は結晶質岩中の核種移行遅延プロセスとして重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場において花崗岩マトリクス中の原位置長期拡散(LTD)試験を行った。試験孔内にHTO, Na , Cs
を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。岩石中の拡散深さは、HTOで20cm、Na
で10cm、Cs
で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数(De)と岩石容量因子(
)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データを概ね再現可能であり、掘削影響による表面部分のDeと
の値が、岩石マトリックス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。
舘 幸男; 蛯名 貴憲*; 武田 智津子*; 斎藤 登志彦*; 高橋 宏明*; 大内 祐司*; Martin, A. J.*
Journal of Contaminant Hydrology, 179, p.10 - 24, 2015/08
被引用回数:32 パーセンタイル:73.67(Environmental Sciences)結晶質岩中の核種移行評価においてマトリクス拡散と収着現象の理解は重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場から採取した花崗閃緑岩試料を用いて、Cs, Na
, I
とHTO(トリチウム水)の拡散・収着挙動が、透過拡散試験とバッチ収着試験により調査された。得られた実効拡散係数(De)は、Cs
, Na
, HTO, I
の順となった。容量因子(
)と分配係数(Kd)も、同様の傾向を示した。Cs
, Na
に対する二重プロファイルは、試料表面部のKdの増加によって解釈され、表面分析によって試料表面部の擾乱を受けた黒雲母鉱物の高い間隙率と収着容量の増加に起因することが確認された。二重プロファイルから得られたKdは、バッチ収着試験で得られた粉砕試料のKdの粒径サイズ依存性と関連付られた。グリムゼル試験場で実施された原位置長期拡散試験で得られた試験結果は、室内実験結果とそれらの原位置条件への外挿によって推定された移行パラメータによって良好に解釈された。
Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Martin, A. J.*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1665, p.85 - 91, 2014/09
マトリクス拡散現象は結晶質岩中の核種移行遅延プロセスとして重要である。スイスのグリムゼル原位置試験場において花崗岩マトリクス中の原位置長期拡散(LTD)試験を行った。試験孔内にHTO, Na, Cs
を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。岩石中の拡散深さは、HTOで20cm、Na
で10cm、Cs
で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数(De)と岩石容量因子(
)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データをおおむね再現可能であり、掘削影響による表面部分の
eと
の値が、岩石マトリクス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。
Soler, J. M.*; Landa, J.*; Havlov, V.*; 舘 幸男; 蛯名 貴憲*; Sardini, P.*; Siitari-Kauppi, M.*; Martin, A.*
Nagra NAB 12-53, 80 Pages, 2013/02
スイスのグリムゼル原位置試験場において原位置長期拡散(LTD)試験が行われた。パッカーで区切られた試験孔内にHTO, Na
,
Cs
を含むトレーサ溶液を循環させ、2年半の間、トレーサ濃度の減衰が観測された。拡散期間終了後に、オーバーコアリングによって、岩石中のトレーサ分布が分析された。溶液中のトレーサ濃度変化はCsの減衰が顕著であった。また、濃度分布の進展深さは、HTOで20cm、Na
で10cm、Cs
で1cm程度であった。これらのデータセットに対し、拡散・収着モデルによる解釈が、複数のチームによって、異なるコードを用いて実施され、実効拡散係数(
)と岩石容量因子(
)が導出された。複数のチームによる評価結果は、観測データをおおむね再現可能であり、掘削影響による表面部分の
と
の値が、岩石マトリクス部に比べて大きいことを示唆した。一方で、HTOの結果は実験データと解析結果に大きな乖離が認められ、この点は今後の詳細な検討が必要である。
蛯名 貴憲*; 稲垣 学*; 加藤 智子
JAEA-Data/Code 2010-029, 41 Pages, 2011/03
TRU廃棄物処分技術検討書-第2次TRU廃棄物処分研究開発取りまとめ-(以下、「TRU第2次取りまとめ」という)で実施された安全評価解析では、核種移行解析コードTIGERを用いて人工バリア及び天然バリアでの核種移行解析について決定論的な解析が実施された。TIGERでの核種移行解析では、人工バリア,母岩及び断層の各移行経路は個別に解析する必要があり、入出力に関する品質管理が課題であった。一方、汎用的シミュレーションソフトウェアGoldSimでは、バリア構成ごとやシナリオごとに特化した解析モデルと、これを用いた評価結果は一元的に管理される。今後、核燃料サイクルの最適化等に伴いTRU廃棄物に関する諸解析の実施が予測されることから、本検討ではGoldSimを用いてTRU第2次取りまとめの解析モデルを構築し、TIGERによる解析結果との比較を行い、本検討で作成された解析モデルの信頼性についての確認を実施した。
宮原 要; 川村 淳*; McKinley, I. G.*; 稲垣 学*; 蛯名 貴憲*
Journal of Nuclear Science and Technology, 48(7), p.1069 - 1076, 2011/00
被引用回数:2 パーセンタイル:17.69(Nuclear Science & Technology)隆起・侵食の継続による高レベル廃棄物処分場への影響は処分後の遠い将来においてのみ想定され得るものの、評価の時間枠が定められていない我が国では、隆起・侵食シナリオを評価しておくことが求められる。このため、河川の下刻による段丘の形成を含む地形の超長期の変遷に関する地質学的記録の文献調査を踏まえ、現実的な現象理解に基づく下刻侵食モデルを構築した。このモデルに基づきフラックスを指標として処分場の下刻侵食による影響を評価することにより、処分システムの有効性と頑健性を例示した。
板津 透; 稲垣 学; 加藤 智子; 鈴木 祐二*; 小山田 潔*; 江橋 健; 川村 淳; 蛯名 貴憲*; 宮原 要
JAEA-Review 2009-015, 59 Pages, 2009/07
高レベル放射性廃棄物地層処分の性能評価の一つである生物圏評価においては、具体的な地質条件を踏まえて核種挙動を推定し、その結果を評価に反映させる検討が始まっている。本研究では、個別の地域において表層環境(天然バリアからの核種移行先となる帯水層や生物圏の環境)を考慮した生物圏評価手法を構築するためのいとぐちとして、評価に使用される表層水理解析(生物圏評価に利用されることを目的とした表層環境における水理・物質移行解析)について、特に帯水層中での地下水流動に重点を置いて、以下の検討を行った。(1)海外における表層水理解析に関する文献調査を行い、第四紀層中の核種移行を考慮した線量計算等の技術について把握した。(2)国内における表層水理解析に有用な地下水流動・物質移行調査技術に関する文献調査により、表層水理解析の特性(表層環境における層相変化が大きいこと等)に対して有用と思われる環境トレーサの利用法,不圧地下水位データを利用した透水係数の推定法等の情報を得た。(3)モデルサイトの表層環境における物質移行解析を試行し、幾つかのパラメータ値を変えて、計算濃度分布に与える影響を検討したところ、ソース位置の違いによる濃度分布の変化が比較的大きかった。(4)表層水理解析による計算結果を生物圏評価モデルへの入力値として利用するために、河川・湖沼・海域等への地下水・物質流出入量が求められるようなモデル設定・境界条件について検討した。
仲島 邦彦*; 小尾 繁*; 蛯名 貴憲*; 江橋 健; 稲垣 学
JAEA-Data/Code 2009-009, 62 Pages, 2009/07
第2次取りまとめで実施されたレファレンスケースの安全評価解析は、おもにMESHNOTEとMATRICSによって実施された。一方、近年オブジェクト指向的な特徴を有する汎用的なシミュレーションソフトウェアが広く利用されてきており「GoldSim」はその代表的なものである。JAEAでは第2次取りまとめ以降、第2次取りまとめの安全評価解析のフォローアップとして、GoldSimを用いて確率論的解析やパラメータの感度解析等を統計的手法により実施してきている。本報告書ではGoldSimによるモデルの構築手法の詳細についてまとめ、第2次とりまとめでの解析結果との比較を実施し、解析結果の再現性を確認した。また、GoldSimを用いて、第2次取りまとめにおけるレファレンスケースの核種移行解析作業が容易に行えるような、解析手順のガイドブックを整備した。本検討で作成されたアプリケーションのリソース(解析モデルのパーツ)は、今後、確率論的解析や、他の概念モデルとの組合せ等の高度化に資することが可能である。
三ツ井 誠一郎; 牧野 仁史; 稲垣 学; 蛯名 貴憲*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1193, p.397 - 404, 2009/05
ガラス固化体の寿命に対するニアフィールドプロセスの影響を把握するため、ケイ素のガラスからの放出と緩衝材中での移行を考慮したガラスの長期溶解に関する感度解析を実施した。解析から見積もられたガラスの寿命は緩衝材中のケイ素の拡散係数と分配係数及びEDZ中の地下水流速に強く依存することを示した。このことは、ガラス固化体の長期挙動においてこれらのパラメータの重要性を示している。さらに、ガラス固化体の寿命における水和変質の影響についても検討した。水和変質はケイ素の放出を考慮したガラスマトリクスの溶解と同時に進行する変質である。その結果、開放系におけるガラス固化体の寿命評価では、ガラスの水和性質よりも、緩衝材中でのケイ素の移行を評価することが、より現象の解明に寄与すると結論付けられた。
宮原 要; 稲垣 学; 川村 淳; 蛯名 貴憲*; McKinley, I. G.*
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.1193, p.177 - 184, 2009/05
注意深いサイト調査と処分場の設計により高レベル廃棄物処分場への隆起・侵食の影響は長期に渡り回避できると考えられるものの、安全規制において評価期間が定められていない我が国においては、隆起・侵食の継続により処分場の深度が時間とともに浅くなり遠い将来において処分場が地表に到達する可能性について適切なシナリオにより評価することが求められる。本研究では、隆起・侵食による処分場への破壊的な影響について科学的根拠に基づきシナリオや概念モデルを設定する手順を示すとともに、解析結果を天然の放射性核種のフラックスと比較することにより、処分システムの有効性と頑健性を例示した。
稲垣 学; 蛯名 貴憲*
JAEA-Research 2008-114, 36 Pages, 2009/03
地層処分は段階的に進められることから、性能評価については、調査による情報の追加や設計オプションの詳細化・変更に伴い、それまで検討されてきた内容との整合性を取りつつ、合理的に進める必要がある。本研究では、性能評価シナリオを抽出する観点から設計や調査と性能評価における情報のやり取りの方法論を具体化し、より現実的な設計条件を踏まえつつ安全機能に基づく"総合性能評価の雛形"を構築し、これに対して、処分条件等の変更内容を反映させることによりシナリオの抽出が容易となることがわかった。このような条件の変更を摂動として取り扱う方法論は、既存の基本的な考え方を損なうことはなく、評価の段階的進展に対して有効であると考えられる。そのため、既存のシステムの情報の流れを本研究における情報整理の方法論を踏まえ、調査設計-処分環境-安全機能の構造に従いFepMatrix等により既存情報を整理する手法は有益であり、段階的な情報の変化に応じたシナリオ抽出の実施に見通しが得られた。
宮原 要; 稲垣 学; 川村 淳; 蛯名 貴憲*
Proceedings of 2008 International High-Level Radioactive Waste Management Conference (IHLRWM 2008) (CD-ROM), p.593 - 599, 2008/09
What if解析についてどのような想定とするかなどをわかりやすく示すため、断層シナリオを対象として、解析の一連の手順について解析とともに例示する。
稲垣 学; 蛯名 貴憲*
JAEA-Research 2008-022, 37 Pages, 2008/03
高レベル放射性廃棄物の処分事業では、公募に応募された地域の概要調査地域から精密調査地域が選択される段階的な進捗が想定されている。その際、概要調査地域から適切な精密調査区域を選定する必要があり、概要調査区域で実施される地上からの調査から得られる限られた情報と、ジェネリックな地質環境でこれまで想定されてきた設計条件や処分オプションとを組合せ、処分場の総合的な性能を評価することが必要となる。精密調査地域の選定要件としては、地質環境の長期安定性の確認とともに、破砕帯や地下水流動の及ぼす処分施設への影響について評価することが求められ、設計・施工での対応やシステム全体の性能との関連で論ずる必要がある。そのためには、これまで検討されてきたジェネリックな環境下での地質調査情報や設計条件,性能評価で用いられたシナリオやモデル及びデータを初期条件として、具体的地質情報や設計オプションを組合せた場合に生じるシナリオやモデルの相違を明らかにし、これを設計や地質調査にフィードバックできるようなフレームを構築することが合理的であると考えた。
河内 進; 大井 貴夫; 川村 淳; 石原 義尚*; 蛯名 貴憲*
JAEA-Data/Code 2008-006, 55 Pages, 2008/03
これまでサイト固有の地質環境条件の調査・研究等から数多くの情報やデータが収集されている。そのため、このような情報を共有化して統合管理し、研究者間のコミュニケーションを推進することを目的に、技術情報統合システム(JGIS)を開発してきた。本稿では、従来のJGISの機能に加えて研究開発の品質管理,プロジェクト管理の視点を組み込むために以下の概念設計を行った。研究プロジェクトをWBS(Work Breakdown Structure)項目に設定し、それを研究者がポータルサイトとして利用して、全体計画の中での研究の位置づけを確認できるようにシステムの検討を行った。また、国際的な品質マネジメントシステムで採用されている適合評価の概念を用いた適合性評価シートによって、研究の品質管理を行うことを検討した。
蛯名 貴憲*; 大井 貴夫
JAEA-Data/Code 2008-002, 53 Pages, 2008/03
多種多様な地質環境において、処分システムの安全性に関する情報を網羅的に把握するためには、時間・空間的な不均一性や知識・情報の不十分さに起因するパラメータの不確実性を考慮した解析が必要となる。核種移行解析コード「TIGER」は、ある時間で物性値を変化させつつ、ガラス固化体から断層までの核種移行解析を行うことができる解析コードであり、より複雑な条件での不確実性解析を行うために、このようなコードの特性を把握しておくことが重要になる。そこで、本報告書では、まずガラス固化体から断層までの核種移行解析をTIGERで行う場合に考えられる代表的な処理方法を複数作成し、それぞれの解析を実施し、前処理・後処理の作業量,解析時間などについて比較検討を行い、最適な処理方法に関する知見を整備した。その後、最適と考えられる処理方法を用いて、数百から数千ケースの不確実性解析を想定し、計算精度にかかわるパラメータと解析時間との関係についての検討も行った。これらの検討の結果、複雑な地質環境を考慮した天然現象の影響評価解析において、TIGERを用いた不確実性解析を実施する場合に最適な処理方法,計算精度,ツールに関する知見を整理することができた。
川村 淳; 大井 貴夫; 牧野 仁史; 梅田 浩司; 新里 忠史; 安江 健一; 河内 進; 石丸 恒存; 瀬尾 俊弘; 蛯名 貴憲*; et al.
JAEA-Review 2006-039, 60 Pages, 2007/01
本計画では、高レベル放射性廃棄物地層処分にかかわる地質環境の長期安定性研究から天然現象影響評価に関する研究を対象として、研究の必要性や反映の意義に基づいた目的と「我が国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性; 地層処分研究開発第2次取りまとめ(第2次取りまとめ)」までに実施された研究成果,「高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する知識基盤の構築(H17レポート)」までになされた研究成果とをまとめて、「研究とこれまでの経緯」として記述するとともに、今後の当面5年程度の計画を「フェーズ2における研究目的」,「研究内容」として記述し、それを実施するために必要となる天然現象に関する知見及び影響評価に必要となる個別現象にかかわる知見等を案としてまとめた。
蛯名 貴憲*; 牧野 仁史
JNC TN8400 2005-006, 37 Pages, 2005/03
高レベル放射性廃棄物を地層処分した後のガラス固化体の溶解においては、ガラスの冷却過程で生じる亀裂により溶解に寄与する表面積が増加し、ガラスの溶解が促進される可能性がある。これまでの安全評価の例では、亀裂により表面積が10倍程度増加するとし、さらに溶解量は表面積に比例して大きくなるとしている。しかし、亀裂があった場合でも実質的な溶解量の増加はそれほど大きくないとの試験結果も報告されている。そこで本研究では、亀裂の発生による表面積増加のガラス溶解に対する影響度を簡単なモデルを用いて定量的に検討した。また、本モデルの実規模模擬ガラス固化体を用いた浸出試験系への適用性の検討を行った。その結果、亀裂の発生がガラス固化体の溶解に与える影響度は、固化体中に存在する亀裂面の表面積の大小そのものではなく、ガラスの主成分であるSiの亀裂内での拡散に関係する亀裂開口幅と、固化体外側からの溶解に関係する面積に依存して変化する事が示唆された。また、実規模模擬ガラス固化体を用いた浸出試験で実測された亀裂開口幅などを参考に、本モデルを実際の試験系へ適用した結果、亀裂発生によるガラスの浸出量の増加は、解析結果および試験結果ともに2倍以下に収まっており、ほぼ整合している事を確認した。
稲垣 学; 蛯名 貴憲*; 大井 貴夫; 川村 淳; 河内 進; 宮原 要
no journal, ,
高レベル放射性廃棄物の地層処分における処分場の総合的な性能を評価するために、地質環境条件や設計条件から性能評価までに用いられる情報の整備に関する概念の検討がなされている。概念検討の目的は、具体的な設計仕様及び天然現象に起因する影響の性能評価への反映を目指すものである。ここでは、具体的な地質環境条件やこれに対応する設計オプションを踏まえた性能評価を実施することを目的として、地質環境や設計の諸条件が特定された場合に評価対象とするシナリオや解析ケースの抽出を体系的に行うための方法論について報告する。
石谷 和己; 柴田 雅博; 江橋 健; 若杉 圭一郎; 牧野 仁史; 蛯名 貴憲*
no journal, ,
我が国では使用済燃料として多様な炉型・燃料タイプ・燃焼度・冷却期間の燃料が発生しており、直接処分研究では、これらの多様性を発生量及び特徴を踏まえて類型化し、設計・性能評価に用いるモデルインベントリを設定する必要がある。そのため、前提となる使用済燃料の発生量についてのモデル計算による推計を試みるとともに、モデルインベントリの設定に向けての特徴の把握と類型化の観点を整理した。
宮原 要; 川村 淳*; McKinley, I. G.*; 稲垣 学; 蛯名 貴憲*; Apted, M.*
no journal, ,
隆起・侵食の継続による高レベル廃棄物処分場への影響は処分後の遠い将来においてのみ想定され得るものの、評価の時間枠が定められていない我が国では、隆起・侵食シナリオを評価しておくことが求められる。このため、河川の下刻による段丘の形成を含む地形の超長期の変遷に関する地質学的記録の文献調査を踏まえ、現実的な現象理解に基づく下刻侵食モデルを構築した。このモデルに基づきフラックスを指標として処分場の下刻侵食による影響を評価することにより、処分システムの有効性と頑健性を例示した。