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Harries, J.; 下條 竜夫*; 本間 健二*; 國分 美希*; Sullivan, J. P.*; Lebech, M.*; 東 善郎*
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 44(9), p.095101_1 - 095101_7, 2011/05
被引用回数:9 パーセンタイル:43.88(Optics)We have studied the production of long-lived, highly-excited, neutral hydrogen atom fragments following oxygen 1s inner-shell excitation/ionization of gas-phase water molecules using synchrotron radiation. Striking differences to fragment ion and low- neutral H yields are observed close to threshold. To investigate the decay pathways involved the neutral fragments were also detected in coincidence with H, O, O, and OH fragments.
下條 竜夫*; 大浦 正樹*; 國分 美希*; 本間 健二*; Harries, J.
Journal of Physics; Conference Series, 288, p.012023_1 - 012023_7, 2011/04
被引用回数:11 パーセンタイル:91.67(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)本研究では水分子の酸素原子の内殻(1s)電子の軟X線励起・イオン化に伴う分子の解離過程について新しい情報を得た。O1s電子を励起・イオン化させると中性励起状態の酸素素原子が生成される。生成される状態分布について情報を得ることによって光解離過程ダイナミクスの解明に繋がる。水分子の電子を励起させると内殻穴のHOイオンコアが生成される。このイオンが不安定でオージェ過程が起こる。残るHOイオンが解離して、解離フラグメントの一つが最初に励起された電子をキャプチャーする可能性がある。このフラグメントがOもしくはOHだと中性の酸素原子の生成が可能になる。オージェ過程がまた起こると低エネルギーの電子が生成される。本研究ではその電子のエネルギー分光を行った。
Harries, J.; 伊勢田 満広*; 國分 美希*; 本間 健二*; 下條 竜夫*; Sullivan, J. P.*; 東 善郎*
no journal, ,
HOのO1s放射光励起に伴う準安定状態の水素原子及び紫外光子の検出実験について発表する。イオン・電子を測定する実験法で得られない情報が得られた。SPring-8のBL27SUのパルス性軟X線放射光を利用した。準安定状態粒子及びVUV光子を二つの「MCP」検出器を利用して測定し、粒子の検出時間差及び励起光パルスとの時間差も測定した。この手法は中性原子とVUV光子の区別、さらに蛍光寿命の測定も可能とした。ライマン蛍光の時分割測定によって、水素原子の励起状態分布も解明できた。
下條 竜夫*; 國分 美希*; 本間 健二*; Harries, J.; 大浦 正樹*; Sullivan, J. P.*; 東 善郎*
no journal, ,
分子の内殻電子一つをそのイオン化閾値直上(もしくは直下)の状態に励起させると、Born-Oppenheimer近似が適応しないシステムになり、不安定イオンと低エネルギー電子の相互作用について情報が得られる。システムの殻になるイオンがオージェ電子を出し分離すると、励起状態の電子が解離フラグメントにまたキャプチャーされる可能性がある。本研究で水分子のO1s励起の場合について調べる。実験法は(1)水素イオンHが励起電子をキャプチャーするときに生成される準安定状態水素原子の測定。(2)励起状態水素原子が基底状態に落ちる際に生成されるライマン-光の測定。(3)酸素イオン(O又はO)が励起電子をキャプチャーするときに生成される低エネルギーオージェ電子の測定。
Harries, J.; 下條 竜夫*; 國分 美希*; 本間 健二*; 大浦 正樹*; Sullivan, J. P.*; 東 善郎*
no journal, ,
水分子のO1s電子を励起・イオン化させると中性励起状態の水素原子が生成される。生成される状態分布について情報を得ることによって光解離過程ダイナミクスの解明に繋がる。水分子のO1s電子を励起させると内殻穴のHOイオンコアが生成される。このイオンが不安定でオージェ過程が起こる。残るHOイオンが解離して、解離フラグメントの一つが最初に励起された電子をキャプチャーする可能性がある。このフラグメントがHだと中性の水素原子が生成される。本研究では放射光のパルス性を用いて、その中性状態の原子が基底状態に降りるときに出る紫外線蛍光光子を時分割で検出し、励起状態の分布について情報を得ることに成功した。
Harries, J.; 國分 美希*; 下條 竜夫*; 本間 健二*; Sullivan, J. P.*; 東 善郎*
no journal, ,
水分子のO1s電子内殻励起に伴う準安定状態の水素原子の生成・検出について発表する。この実験法によってイオン及び光子の検出では得られない情報が得られる。準安定状態水素の収率は特に励起閾値付近でイオン収率(全及び部分)と蛍光収率と大きく異なることがわかった。閾値付近で大きな高励起状態中性水素原子ピークが測定される。これはリュードベリ電子(又は運動エネルギーの低い光電子)が解離フラグメントの水素イオンに捕獲される現象によるもので、以前報告されている窒素分子のケースと似ている。準安定状態の生成にかかわる解離過程はH及びHの運動エネルギーの比較、それからHとH・OH・Oイオンとの同時測定によってさらに解明できた。
國分 美希*; 本間 健二*; 下條 竜夫*; 朝倉 結花*; Harries, J.
no journal, ,
軟X線を分子に照射すると、内殻軌道の電子が励起され、内殻正孔状態が形成される。このエネルギー緩和過程として、オージェ崩壊や蛍光放出などがある。水は単純な3原子分子であり、多くの内殻励起の研究が行われてきたが、その光イオン化解離のダイナミクスに関する研究はほとんどない。本研究室では、以前SPring-8での実験において、水分子の酸素1sのイオン化閾値付近のエネルギーで、励起した中性水素原子が生成されていることを発見した。そこで、励起水素原子の生成過程を明らかにすることを目的として、励起状態の水素原子と通常の測定で観測される水素原子イオンの運動エネルギーを測定し、この二つの崩壊過程が中間状態敏感ということがわかった。
國分 美希*; Harries, J.; 本間 健二*; 下條 竜夫*
no journal, ,
水分子のO1s電子が励起されると、オージェ崩壊及び解離が起こる。閾値付近ではオージェ電子のエネルギーが光電子のエネルギーより大きいため、PCI(Post-Collision-Interaction)が起こって、光電子が親イオン、又は解離イオンの一つのリュードベリ状態に入る可能性がある。この研究ではオージェ電子エネルギー分光を利用し、この過程について議論した。
Harries, J.; 國分 美希*; 本間 健二*; 下條 竜夫*; Sullivan, J. P.*; 東 善郎*
no journal, ,
水分子の酸素1sのイオン化閾値付近のエネルギーで、長寿命の中性励起状態の水素原子が生成する。本研究ではその中性原子のイールド測定及び運動エネルギー測定を行った。そのほか、励起状態水素原子が基底状態へ崩壊するときに生成する蛍光を寿命別に測定し、解離ダイナミックスについて調べた。
下條 竜夫*; 大浦 正樹*; 國分 美希*; 本間 健二*; Harries, J.
no journal, ,
本研究では水分子の酸素原子の内殻(1s)電子の軟X線励起・イオン化に伴う分子の解離過程について新しい情報を得た。O1s電子を励起・イオン化させると中性励起状態の酸素素原子が生成される。生成される状態分布について情報を得ることによって光解離過程ダイナミクスの解明に繋がる。水分子の電子を励起させると内殻穴のHOイオンコアが生成される。このイオンが不安定でオージェ過程が起こる。残るHOイオンが解離して、解離フラグメントの一つが最初に励起された電子をキャプチャーする可能性がある。このフラグメントがO、もしくはOHだと中性の酸素原子の生成が可能になる。オージェ過程がまた起こると低エネルギーの電子が生成される。本研究ではその電子のエネルギー分光を行った。