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山田 来樹; 高橋 俊郎*; 小北 康弘
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (Internet), 118(1), p.221219a_1 - 221219a_26, 2023/11
被引用回数:2 パーセンタイル:32.60(Mineralogy)本研究では、西南日本弧の富山堆積盆に分布し日本海での背弧拡大に伴って形成された漸新世中新世火山岩類の岩石成因と、その沈み込み帯火成活動の時空変遷を明らかにした。この論文では、23-16Maに形成された安山岩と流紋岩の全岩主要・微量元素および全岩Sr-Nd同位体の化学組成を報告し、モデル計算の結果と比較することで岩石成因を定量的に議論した。その結果、以下の3つの結論を得た。(1)流紋岩質マグマは玄武岩質
安山岩質マグマの地殻同化作用によって作られた。(2)安山岩類はスラブ流体やスラブメルト、地殻物質の相互作用で生成された高Mg安山岩、高Sr安山岩、ソレアイト質安山岩からなる。(3)アセノスフェリックマントルのマントルウェッジへの上昇が沈み込む太平洋プレートの溶融を引き起こし、安山岩質なマグマ活動が流紋岩質な火成活動を誘発した。
松田 洋樹; 岩元 大樹; 明午 伸一郎; 竹下 隼人*; 前川 藤夫
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 483, p.33 - 40, 2020/11
被引用回数:3 パーセンタイル:29.33(Instruments & Instrumentation)大強度陽子加速器施設J-PARCにおいて、3GeV陽子入射による水銀標的から180度方向に放出される中性子のエネルギースペクトルを測定した。得られた結果は、粒子輸送計算コードPHITSによる計算結果と明らかな差異が見られ、その傾向はインジウムやニオビウムの放射化箔を用いた反応率実験の結果と一致することがわかった。鉛標的に対するGeV領域陽子入射中性子二重微分断面積の後方角におけるエネルギースペクトルの実験データとPHITSの核反応モデルを比較したところ、この差異は3GeV付近における核反応モデルによる中性子生成あるいは弾性散乱外断面積の記述に起因していることが示唆された。
国井 克彦; 板橋 慶造
JAEA-Review 2016-021, 130 Pages, 2016/10
1970年、国際原子力機関(IAEA)のもと国際原子力情報システム(International Nuclear Information System: INIS)計画が開始された。これは、原子力科学技術の平和利用に資するため、参加する国や国際機関が各々の国や機関で作り出された文献情報をIAEAがデータベースとしてとりまとめ、世界に情報ネットワークを通じて発信する活動である。日本では国(当時の科学技術庁)からの依頼により、日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)が日本のナショナルセンターとなり発足当初から今日までそれに参加してきたが、その国内活動は外部有識者からなる諮問委員会であった国際原子力情報システム協議会からの助言等に支えられ成し遂げられてきたといえる。本報告書は、その協議会の設置、規程また第1回(1970年10月)第34回(2005年3月)までの開催議事、委員の変遷、さらに各回の議事録をとりまとめたものである。
小林 卓也; 茅野 政道; 外川 織彦
Journal of Nuclear Science and Technology, 43(5), p.569 - 575, 2006/05
被引用回数:4 パーセンタイル:29.72(Nuclear Science & Technology)海水循環モデル(Princeton Ocean Model)とランダムウォークモデル(SEA-GEARN)から構成される溶存状放射性物質移行コードシステムを開発した。モデルの応用として、原子力潜水艦の仮想事故により対馬海峡から放出されたCsの海洋中における移行を日本海南西海域において計算した。溶存状放射性物質の移行過程の季節変動を調べるために、10日ごとの瞬時放出計算を1年間に渡り実施した。溶存状放射性物質の移行傾向は2つのパターンに分類された。1月から9月に放出を開始したケースでは、全ての高濃度域が本州に沿って北東に移行した。10月から12月に放出を開始したケースでは、多くの高濃度域が西へ移行し、本州に沿って分布する
Cs 濃度は比較的低かった。東経134度線を通過する粒子数と対馬海峡の流入量の相関係数を求めたところ、R=0.718を得た。
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2005-033, 85 Pages, 2005/09
本報告書は、日本原子力研究所国際原子力総合技術センターの平成16年度の業務概要をまとめたものである。国際原子力総合技術センターにおいて実施した国内研修及び国際研修業務の内容,研修のための研究開発並びに運営管理などについて記載した。平成16年度は、東京研修センターと東海研究所研修センターの組織統合から2年目となり、研修業務は順調に実施され、国内及び国際研修を合わせた修了者は1165名であった。また、平成17年度に開校予定の東京大学大学院工学系研究科原子力専攻(専門職大学院)の施設利用,実習講師選定等の準備に協力した。これらの業務活動に加え、安全確保及び快適な作業環境確保などの観点から、研修施設・設備について必要な整備並びに改善を進めた。
瀬古 典明; 片貝 秋雄; 長谷川 伸; 玉田 正男; 笠井 昇; 武田 隼人*; 須郷 高信; 斎藤 恭一*
Nuclear Technology, 144(2), p.274 - 278, 2003/11
被引用回数:143 パーセンタイル:98.89(Nuclear Science & Technology)海水中に溶存するウランの濃度は3mg/mであるが、世界全体の海水ウランの総量は45億トンにのぼる。海水中のウランの回収に高い性能を有する高分子捕集材(ウラン捕集材)を用いる吸着法は、従来法に比べ経済的にすぐれる。吸着法ではウラン捕集材は吸着床に充填して使用する。原研は日本沖合7kmの太平洋で、深さ20mの海域で、上面サイズが16m
、高さが16cmの吸着床を浸漬した。吸着床には総重量350kg,52000枚のウラン捕集材で構成される捕集材カセットを充填した。総浸漬期間240日の実海域試験でイエロケーキとして1kgのウランを回収することに成功した。
角皆 静男*; 河田 健太郎*; 渡邉 修一*; 荒巻 能史
Journal of Oceanography, 59(5), p.685 - 693, 2003/10
被引用回数:28 パーセンタイル:46.74(Oceanography)2000年と2001年、北西部日本海におけるフロン類(CFC-11)の鉛直分布を得た。2000年の観測では、ウラジオストック沖合約300kmの観測点において表面から海底直上(3400m)にかけて減少していた(6-0.3pmol/kg)。翌年の同一観測点では、底層水中で2pmol/kgが観測され、CFC-11の増加が確認されたが、この観測点の北東450kmの観測点では確認されなかった。これは、大陸棚斜面に沿って表層水が潜り込み、底層水が再生された結果と考えられる。この増加は、海底付近のみならず水深3000m以浅でも観測された。水深3000m以深の水柱におけるCFC-11存在量は、前年の4倍にあたり、前年の水柱全体の存在量の1/6程度である。この結果は、この2年間に表層水が底層水の3%を再生させた、あるいは表層・深層の海水交換が毎年起こっていると仮定して約30年で底層水の全てが表層水と入れ替わることを意味している。
伊藤 集通; 荒巻 能史*; 乙坂 重嘉; 鈴木 崇史; 外川 織彦; 小林 卓也; 千手 智晴*; Chaykovskaya, E. L.*; Lishavskaya, T. S.*; Karasev, E. V.*; et al.
Proceedings of International Symposium on Radioecology and Environmental Dosimetry, p.396 - 401, 2003/10
人工放射性核種の空間分布と時間変動を調べそれらの輸送・蓄積の過程を理解するための6か年の調査が、1997-2002の期間、日本とロシアの排他的経済水域内(EEZ)で実施された。本プロジェクトでは11回の調査が行われ、各測点で得られた海水と海底土についてSr-90, Cs-137, Pu-239+240の3核種の濃度が計測された。本発表では、2001-2002の期間に日露双方のEEZ内で行われた4回の調査で得られた調査結果を示す。Sr-90濃度は海面から海洋深層に向けて指数関数的に減少しており、海面で1.1-2.0mBq/L、約2000mで0.7mBq/L以下であった。Cs-137の鉛直分布もSr-90に類似しており、濃度は海面で1.6-2.6mBq/L、約2000mで0.9mBq/L以下であった。Pu-239+240の鉛直分布は海面で最小(0.004-0.019mBq/L)、約1000mで最大(0.030-0.046mBq/L)となっており、それ以深は深度とともに減少する。さらに、亜表層におけるSr-90とCs-137の濃度が比較的大きな経時変化を示すことが複数の測点の再調査で明らかとなった。そして、本プロジェクトの結果を総合することで、各核種のインベントリのマッピングを行うことができた。
千手 智晴*; 荒巻 能史; 乙坂 重嘉; 外川 織彦; Danchenkov, M. A.*; Karasev, E.*; Volkov, Y. N.*
Geophysical Research Letters, 29(7), p.53_1 - 53_4, 2002/04
2001年夏、われわれは、例年に比べ厳しい寒さであった2000-2001年の冬季後に日本海底層水が新たに形成されていることを世界で初めて観測した。この日本海北西部海域で観測された新しい底層水は、従来から存在する底層水に比べて低温,高塩,高酸素及び低栄養塩を示した。さらにこの新しい底層水の分布状況は、日本海における海水の深層への沈み込みが日本海北部海域ではなく、ロシア・ウラジオストック南方沿岸で起こっていること,形成した底層水が沈み込んだ海域から今回観測された海域深層へ移流していることを示唆した。底層水が観測された海域に2000年夏から1年間係留した流速計の記録は、2001年2月中旬に急に10cm/secを超えるような下層への強い流れを示しており、2001年1月下旬から2月初旬に海水が表層から深層への沈み込んだことを示唆しているものと思われる。2000-2001年冬季の底層水形成イベントは、日本海における底層水の酸化傾向の抑制,さらには温度躍層循環のスピンアップに寄与する可能性がある。
Danchenkov, M. A.*; 外川 織彦; Hong, G. H.*
Proceedings of International Symposium on Oceanography of the Japan Sea (CREAMS-2000), p.188 - 192, 2000/00
原研、ISTC及び極東水理気象研究所による共同海洋調査は1999年に第1回目が実施された。本調査では日本海における放射性核種の移行に関する研究が主たる項目である。このために、日本海における水塊及び海水循環の特徴、並びにそれらの時間変動を把握することが重要である。1999年5月末に、このような研究に関する観測が日本海中央部で実施された。通常の12か所の海洋観測のほかに、2機の長期に渡る海洋フロートが放流された。
Tkalin, A. V.*; 荒巻 能史; 外川 織彦; Volkov, Y. N.*
Proceedings of International Symposium on Oceanography of the Japan Sea (CREAMS-2000), p.181 - 187, 2000/00
1999年5/6月に、国際科学技術センターとの協定の下で、ロシア極東水理気象研究所と協力し、日本海のロシア側経済水域内において海洋調査を実施した。本調査では、CTD/MBSによる海洋観測及び海水試料の化学成分分析を行うとともに、放射能測定用の海水及び海底土試料を採取した。また、長期間に渡る海流データを取得するため、係留系を設置し、中層フロートを放流した。本論文は、上記の測定項目のうち、海水及び海底土における放射能核種濃度の測定結果を報告するものである。測定された核種濃度は低く、フォールアウトに起因すると推定された。
技術情報部
JAERI-M 9537, 57 Pages, 1981/06
日本のINISセンターとして1970年INIS計画開始以来10年間にわたる原研の発展的経過を概観する。特に、入力のための主要マニュアル類の作成、国内協力体制の確立、範囲の拡大、質の維持、電算化、マイクロ化、ならびにINISデータベースに基づく機械検索等にふれている。また、同期間中に多くの研究と調査が日本語で発表されたが、その中から2次情報界にとって比較的共通の話題として、入力処理期間の解析、効果的索引語付与の促進、INISの検索特性と評価等を選んで要約している。
Ishikawa, H.*; SHIGEHIRO.AN*; YOSHITSUGU.MISIMA*
Proc.Symp.On Fast Reactor Physics, p.15 - 26, 1968/00
抄録なし