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村田 正敏*; 宮原 智哉*; 小田川 信哉*
JNC TJ7400 2005-048, 111 Pages, 2004/03
本業務では,日吉川流域および柄石川流域の周辺に位置する雨量観測地点の降水量データを用いて,代表値法,単純平均法,加重平均法による面積雨量を算出し,各流域の河川流出高との比較を行なってその適用性について整理した。
宮原 智哉*; 小田川 信哉*; 村田 正敏*
JNC TJ5400 2004-001, 93 Pages, 2004/01
核燃料サイクル開発機構 幌延深地層研究センターでは,幌延深地層研究計画の一環として,表層水理調査を実施している。表層水理調査では,地下水浸透流解析に用いる上部境界条件の一つである地下深部への地下水涵養量を算出するための観測システムの構築を行い,観測を継続している。本業務では,研究所設置地区周辺の蒸発散量・降水量の観測データを充実させるため,平成12・13年度に実施した調査で解析対象に入っていなかった清水川流域とペンケエベコロベツ川流域を細区分した3流域について流域特性解析を実施し,研究所設置地区周辺における流域特性の再整理を行った。 その結果,研究所設置地区周辺流域では,広葉樹 牧草地 針葉樹の順で植生の被覆面積が卓越し,平均起伏量も低い値を示すことが明らかになった。 次に,研究所設置地区周辺流域への蒸発散量算定手法の適用性を検討した結果,広葉樹林では傾度法およびボーエン比熱収支法,牧草地ではペンマン法の適用性が高いという結論を得た。 また,これらの結果を用いて研究所設置地区周辺流域の蒸発散量・降水量の追加測定地点の選定を行ない,蒸発散量の計測候補エリアを3カ所,降水量の計測候補地を3カ所それぞれ選定した。
越川 憲一*; 若松 尚則*; 小田川 信哉*
JNC TJ7440 2002-006, 61 Pages, 2002/03
核燃料サイクル開発機構、東濃地科学センターでは、広域地下水流動研究および超深地層研究所計画の一環として実施している表層水理研究の一つとして、地下水浸透流解析に用いる上部境界条件の一つである、表層部から深部岩盤への浸透量の算出に用いる蒸発散量を算出するための観測を継続している。本業務の目的は、岐阜県瑞浪市に位置する観測地点(観測天名:SMT・SMP)の気象データから、傾度法・ボーエン比熱収支法・ハーモン法およびソーンスウェイト法を用いて蒸発熱量を算出し、ペンマン法の結果と比較・検討するとともに、各手法による蒸発散量を用いて算出した岩盤浸透量を比較し、蒸発散算出方法の適用性について検討することである。本業務では、気象データの見直し・欠測の補完を実施した後、各算出方法の論理的な前提条件まで立ち返り、各算出方法の確からしさを検討した。次に、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンウェイト法・ハーモン法を用いて蒸発散量を算出した。最後に、各手法において算出した実蒸発散量を雨量・河川流出高を用いて、モデル流域における岩盤浸透量を試算した。理論的な適用条件を検討した後、傾度法・ボーエン比熱収支法・ソーンスウェイト法・ハーモン法による実蒸発散量を比較・検討した結果、各手法の確からしさを検討できた。その結果、ボーエン比熱収支法とペンマン法は、地面の水分量を反映した現実的な蒸発散量を算出していることが推察できた。ソーンスウェイト法やハーモン法による年度蒸発散量は、ボーエン比熱収支法やペンマン法とほぼ同じ結果となった。傾度法は、その前提条件である風速の対数分布を事前に確認されていないことから、現時点における算出精度は悪いことが判明した。今後、樹冠上の複数高度のおける風速の測定によって地面修正量を求めることにより、傾度法の算出精度の向上が期待できる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 小田川 信哉
JNC TJ7440 2000-026, 910 Pages, 2000/08
東濃鉱山において実施された第2立坑の掘削が表層水理に与える影響を把握するために、第2立坑周辺の瀬戸層群を対象に土壌水分・地下水位観測が1989年9月から行われている。しかし、土壌水分計は瀬戸層群全深度を網羅していないため瀬戸層群全体の地下水流動を検証できず、表層付近の地下水流動を反映しているか検討できない。この問題を解決するために、東濃鉱山と同様の地質構造である正馬川モデル流域において、瀬戸層群全深度を網羅するように土壌水分計が設置されている。本業務では、正馬川モデル流域と東濃鉱山流域の調査・観測結果を比較し、東濃鉱山流域における観測結果の妥当性を検討した。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-020, 21 Pages, 2000/03
正馬様用地および周辺地域において観測されている気象・河川流量・地下水位・土壌水分のデータを、テレメータにより回収・処理するとともに水理定数を算出するためソフトウェアを作成した。本ソフトウェアは、自動または手動によるデータ回収、データ処理、表やグラフの表示、蒸発散や岩盤浸透量の計算、という機能からなる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-019, 17 Pages, 2000/03
核燃料サイクル開発機構では、地表から地下深部までの地下水流動を把握するため、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水、気象、河川流量および土壌水分の観測(表層水理定数観測)を継続して行っている。現在まで、ICカード等を記録媒体とするデータ収録装置を使って、半自動観測を行っているが、今後、計画されている研究坑道掘削の影響調査においては、より迅速な観測結果の把握と評価が求められる。本業務では、表層における地下水流動特性の変化を随時観測するために、正馬様用地においては計測している気象観測装置、河川流量計、土壌水分計および地下水位計に電話回線を使用してデータを回収・管理するためのテレメータ集中管理システム用の機器を設置した。今回新たに設置した機器は、以下のとおりである。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-018, 55 Pages, 2000/03
核燃料サイクル開発機構(以下、サイクル機構)では、東濃鉱山周辺地域を対象に、地表から地下深部にかけて地下水流動に関する研究を行っている。その研究の一環として、本業務では、正馬様用地内における表層地質のうち、瑞浪層群の水理地質構造および地下水挙動を把握することを目的に、試錐調査および電気検層、多点温度検層、水理試験(岩盤湧水圧測定)を実施し、長期的な地下水位観測が行えるよう、地下水位計および地下水位データのテレメータ集中管理システム用ロガ-の設置を含む観測井戸の設置を行った。試錐調査結果(99MS-05孔;孔口標高221.31m、掘削深度42.8m)から、観測井戸の掘削位置では、G.L.-6.10mまでは砂礫層からなる崖錐堆積物が分布し、その下位に瑞浪層群の明世累層凝灰質砂岩、明世累層基底礫岩、土岐夾炭累層泥岩が分布すること、G.L.-40.9mより深部はマサ状に強風化した土岐花崗岩が分布することが明らかになった。多点温度検層結果によると、G.L.-2930m、-3031m、-33m、-35.5m、-4144m付近に明瞭な地下水の流動が確認された。また、それぞれの地下水流動部における水理試験結果によると、G.L.-33m、-35.5m、-41-44m付近は、静水圧分布を示す地下水流動系であるが、G.L.-29m30m、-3031m付近は、それとは別の地下水流動系であることが明らかになった。これらの結果より、地下水観測井戸のストレーナ設置深度は、瑞浪層群明世累層基底礫岩部であるG.L.-28.8533.4m区間とした。
遠山 茂行*; 岡崎 彦哉; 和知 剛*
JNC TJ7420 2000-005, 569 Pages, 2000/03
広域地下水流動研究および超深地層研究において、地下水流動解析行うための地球化学的な初期条件とその変動幅を把握するため、雨水、および河川水を採取して分析した。試料採取は、1999年9月2000年2月に渡って、雨水は10回、河川水は12回実施した。雨水は、正馬様の1ヶ所、河川水は正馬川および柄石川の各1ヶ所で採取した。分析結果から以下の知見が得られた。・雨水、河川水ともに、各成分の季節変動は認められなかった。・河川水は、正馬川、柄石川ともに人為的汚染は認められなかった。・本地域の雨水は、日本の全国平均と比較してpHがやや高いが、溶存成分は少ない。・雨水の水素・酸素安定同位体組成はD=6.7818O+13.11の回帰式で表すことができ、その変動幅はDの値として8‰であった。・河川水の水素・酸素安定同位体組成から、正馬川と柄石川の河川水は、天水起源であることがわかった。
千葉 達朗*
JNC TJ7420 2005-003, 1115 Pages, 1999/11
日本列島における火山活動の特徴を把握することを目的として、第四紀以降の火山の位置・規模・活動年代に関する情報を収集したデータベースを作成するとともに、活動域の時空分布解析を行った。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 99-031, 22 Pages, 1999/09
対象地域の表層部の水理学的環境を把握するため、柄石川上流域の花崗岩および瀬戸層群の分布するエリアを対象として、表層水理観測システムを設置した。観測システムは河川流量計および気象観測装置からなる。河川流量計は1.5フィートと2インチの2つのパーシャルフリュームより構成され、柄石川本流に設置された。気象観測装置は流域北西部の尾根上に設置され、降水量および蒸発散量を把握するための観測装置からなる。
遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 99-020, 27 Pages, 1999/05
広域地下水流動研究の一環として、表層部の水理学的環境を詳細に把握するため、表層水理定数観測システムが既設されている柄石川流域の小流域において、河川流量計、地下水位計を設置した。地下水位計を設置するために実施したボーリング結果(99RT-01孔:掘進長35.0m)によると、G.L.-32.75m(標高333.27m)まで瀬戸層群の砂礫層が分布し、その下位に、マサ化した基盤花崗岩が分布する。地下水面はG.L.-15.0m付近に認められた。現場透水試験の結果、瀬戸層群で9.9010-8m/s、基盤花崗岩マサ部で1.8110-6m/sの透水係数が得られた。
千葉 達朗*
JNC TJ7420 2005-008, 1044 Pages, 1999/03
日本列島における火山活動の特徴を把握することを目的として、新第三紀以降の火山の位置・規模・活動年代に関する情報を収集したデータベースを作成するとともに、活動域の時空分布解析を行った。
遠山 茂行*; 若松 尚則*; 岡崎 彦哉*
JNC TJ7440 98-006, 250 Pages, 1999/02
対象流域表層部の水理学的環境を把握するため、気象観測装置、河川流量計、地下水位計、土壌水分計から構成される表層水理定数観測システムを正馬様における一つの流域に設置した。地下水位計を設置するために掘削した2本のボーリング結果(98MS-03 孔:30m、98MS-04孔:10m)から、表層部の地質構造を把握した。地表から深度-16.0m付近(標高276.5m付近)まで瀬戸層群の砂礫が分布し、その下位には瑞浪層群の砂質シルト岩が分布する。地下水面は瀬戸層群下部に認められ、基底部に鉄の沈着が認められることから、この基底部が瀬戸層群の主要な帯水層と見ることができる。透水試験の結果、瀬戸層群基底部で2.4010-8m/s、瑞浪層群で2.7010-8m/sの透水係数が得られた。
近藤 量彦*
JNC TJ7420 98-003, 85 Pages, 1998/08
動力炉・核燃料開発事業団では、東濃地域に掘削した試錐孔を利用して、各種の調査・試験を実施している。これらの調査結果をデータベース化し、東濃地域の水理地質構造を正確に把握するためには、調査・試験に利用している試錐孔の正確な位置を把握する必要がある。そのため、本業務では東濃地域に点在する試錐孔38点について、その緯度・経度および標高を精度10cm以内で測量し、各試錐孔毎の成果表と試錐孔位置図を作成したものである。測量方法としてGPS測量方式とトータルステーション測量方式を併用し、作業地域周辺の国家三角点および水準点を基準に試錐孔の位置を決定した。各試錐孔の位置精度は、水平位置および標高ともに10cm以内であり、各種の調査・試験等に利用する位置データとして十分な精度を確保していると考えられる。
山井 忠世*; 若松 尚則; 和知 剛*; 小田川 信哉
JNC TJ7440 2000-001, 81 Pages, 1998/03
広域地下水流動研究において調査対象となっている土岐花崗岩体とその周辺岩体の地質構造を明らかにし,水理地質学的な三次元地質構造モデルを作成するため,土岐花崗岩体のほぼ全域(御嵩町部分を除く)およびその周辺の地表踏査を行い,以下の成果を得た。1.土岐花崗岩体の北西部の一部を除く部分の地質図を作成し,岩体の分布を把握した。澄川花崗岩との境界はモード組成を用いて区分した。その結果 、従来澄川花崗岩に属すると考えられていた下石駄知地域の花崗岩は、土岐花崗岩に含まれるもの判断された。2.粒度と組織に基づいて,土岐花崗岩を複数の領域に区分した。この結果,岩体中央部の月吉から本郷の花崗岩は中粒,その東側の定林寺付近は細粒,これらの周辺は粗粒である。各領域内の岩相は完全に均質ではない。3.調査地域全体の割れ目方向を計測した。本地域全体は北東方向の急傾斜割れ目が発達している。さらに日吉および大湫の粗粒花崗岩には北北西方向の急傾斜割れ目が発達している。岩相の違いによる割れ目方向の変化はない。4.割れ目方向の傾向は,ある程度の面積を持って計測すると集中度が上がり,個別のリニアメントを対象としても有意な傾向は得られない。5.地質構造から,地下水流動系の考察を試みた。岩相境界露頭の詳細調査の結果,境界に高角に交差する複数の割れ目があることから,岩相境界での遮水性は低いものと思われる。石英斑岩脈中は割れ目が発達していることから,岩体中の水みちである可能性がある。6.正馬様ルートマップ,坑道における月吉断層の観察,地震波探査の結果から,SPU-1,2破砕帯は,月吉断層のごく近傍に位置する副断層と思われる。
水上 眞澄*; 諏訪部 一美*
JNC TJ7420 2005-026, 55 Pages, 1998/03
地理情報システム(GIS)を用いて,日本列島の地質環境に関するデータを一元的に管理・理解するために,地質構造などに関する地盤情報データのうち,地震,地熱,リニアメント等についてデジタル画像化し,データベースを構築した。
千葉 達朗*
JNC TJ7420 2005-004, 532 Pages, 1998/03
日本列島における火山活動の特性を把握するため、第四紀以降の火山活動の場、活動様式、活動年代に関する情報を収集した。また、「第四紀火山カタログワーキング」を設置し、第四紀火山のデータベースの作成を行った。
山井 忠世*; 加藤 芳郎*; 若松 尚則*
PNC TJ7361 98-001, 116 Pages, 1998/02
東北地方南部を対象とした写真判読調査により、断裂系の抽出とそれらの分布や特性の把握を行った。抽出した断裂系を5万分の1地形図に記載するとともに、「活断層」及び「地質断層」の属性を一覧表にまとめた。本調査地域では、318本の活断層、2,064本の地層断層、及び多数の「その他のリニアメント」が抽出された。詳細な写真情報を多数収録した。(Sサイクル機構)南側では北西-南東方向、阿武隈山地では北西-南東方向と北東-南西方向である。「その他のリニアメント」は第四系が形成する地域を除いてほぼ一様に判読され、地質断層が多く判読される地域に数多い。卓越方向は北西-南東方向と北東-南西方向であり、南-北方向は地域的に限られる。