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日本海における放射性炭素の分布と深層循環

Distribution of radiocarbon and bottom water circulation in the Japan Sea

荒巻 能史*; 外川 織彦 ; 乙坂 重嘉  ; 鈴木 崇史  ; 天野 光; 田中 孝幸; 千手 智晴*; 皆川 昌幸*

Aramaki, Takafumi*; Togawa, Orihiko; Otosaka, Shigeyoshi; Suzuki, Takashi; Amano, Hikaru; Tanaka, Takayuki; Senju, Tomoharu*; Minakawa, Masayuki*

原子力機構では、1990年代後半より日本海全域における人工放射性核種濃度の現状把握、及び日本海深層の物質循環について観測研究を実施してきた。本報告では、これらの観測によって得られた、海水流動のトレーサとして有効な放射性炭素($$^{14}$$C)の広範な分布をもとに、深層水の特性やその循環について議論した。1999$$sim$$2002年及び2005年に実施した調査で得られた海水試料中の$$^{14}$$Cを、むつ事務所の加速器質量分析装置で測定した。その結果、各海域の$$Delta$$$$^{14}$$Cは表層の+70‰程度から深度とともに指数関数的に減少する傾向にあるが、日本海盆などの水深2000m以深では-65‰前後でほぼ一定の値となった。また、日本海盆西部域やウツリョウ海盆の底層水における$$Delta$$$$^{14}$$Cにばらつきが顕著であるのに対して、日本海盆東部域では誤差範囲内で一定の値を示した。以上のように、日本海の各海域における底層水の特性を明らかにすることができ、その要因や底層水の循環について考察した。

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