たんぽぽ計画[有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集]の準備状況と微生物宇宙生存可能性の検討
Current status of preparation of TANPOPO mission (astrobiology exposure and micrometeoroid capture experiments) and investigation of survivability of microbes in space
横堀 伸一*; 河口 優子*; Yang, Y.*; 川尻 成俊*; 白石 啓祐*; 清水 康之*; 高橋 勇太*; 杉野 朋弘*; 鳴海 一成; 佐藤 勝也; 吉田 聡*; 中川 和道*; 谷川 能章*; 富田 香織*; 林 宣宏*; 今井 栄一*; 奥平 恭子*; 河合 秀幸*; 小林 憲正*; 田端 誠*; 東出 真澄*; 三田 肇*; 薮田 ひかる*; 橋本 博文*; 矢野 創*; 山岸 明彦*
Yokobori, Shinichi*; Kawaguchi, Yuko*; Yang, Y.*; Kawashiri, Narutoshi*; Shiraishi, Keisuke*; Shimizu, Yasuyuki*; Takahashi, Yuta*; Sugino, Tomohiro*; Narumi, Issei; Sato, Katsuya; Yoshida, Satoshi*; Nakagawa, Kazumichi*; Tanigawa, Yoshiaki*; Tomita, Kaori*; Hayashi, Nobuhiro*; Imai, Eiichi*; Okudaira, Kyoko*; Kawai, Hideyuki*; Kobayashi, Kensei*; Tabata, Makoto*; Higashide, Masumi*; Mita, Hajime*; Yabuta, Hikaru*; Hashimoto, Hirofumi*; Yano, Hajime*; Yamagishi, Akihiko*
地地球以外の天体に生命(又はその痕跡)を探そうとする研究、探査が盛んに行われるようになってくるとともに、「パンスペルミア仮説」が再考されている。そのようなパンスペルミアがそもそも可能であるかを検討するため、微生物の宇宙空間曝露実験による生命の宇宙空間での長期間生存可能性の検証が行われてきた。われわれは、ISS-JEM(国際宇宙ステーション・日本実験棟)曝露部上での微生物と生命材料となり得る有機化合物の天体間の移動の可能性の検討と微小隕石の検出及び解析実験を提案し[たんぽぽ:有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集]、2013年度に実験開始を実現するため、準備を進めている。超低密度エアロゲルを長期間(1年以上)曝露し、惑星間塵や宇宙デブリを含む微粒子を捕集するとともに、新規に開発したエアロゲルの利用可能性を検証する。捕集された微粒子とそれが形成する衝突痕(トラック)に対して、微生物又は微生物関連生体高分子(DNA等)の検出を試み、ISS軌道(高度約400km)での地球由来微生物の存在密度の上限を推定する。また、微生物を宇宙曝露することにより、微生物の宇宙環境での生存可能性と生存に影響を与える環境因子について推定を行う。
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