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森林土壌における放射性Csの下方浸透量の経年変化

Temporal variation in the downward flux of radiocesium in temperate deciduous forest soils

西村 周作; 安藤 麻里子  ; 小嵐 淳   ; 中西 貴宏   ; 松永 武

Nishimura, Shusaku; Atarashi-Andoh, Mariko; Koarashi, Jun; Nakanishi, Takahiro; Matsunaga, Takeshi

森林土壌表面を覆う落葉層に沈着した福島第一原子力発電所事故由来の放射性Csは、落葉の分解および雨水によって土壌に移行した。本研究では、森林土壌圏の放射性Csの下方浸透量の変化について事故後3年間にわたり調査した結果を報告する。調査は北茨城市の落葉広葉樹林内にて行った。この森林内に設置したライシメーターにより、落葉層と土壌5$$sim$$20cmを通過する土壌浸透水を定期的に回収・処理し、$$^{137}$$Csを測定した。事故後3年目の落葉層の$$^{137}$$Cs下方浸透量は、2年目とほぼ同じであった。一方、土壌中の$$^{137}$$Cs下方浸透量は、土壌5cmのみで観測され、事故後年々減少していった。事故後2年目および3年目の落葉層の$$^{137}$$Cs下方浸透量と土壌浸透水量との間および$$^{137}$$Cs放射能濃度と森林内の気温との間には正の相関関係がみられた。以上のことから、事故後3年目においても、雨量の増加と温度の上昇に伴った落葉層から土壌への$$^{137}$$Csの供給が継続していることが明らかになった。また、落葉層から溶出した$$^{137}$$Csが土壌中を下方移行する量は年々減少しており、土壌粒子への$$^{137}$$Csの固定が進んでいることが示唆された。

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